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2007年05月30日

確定申告の書類作成

テーマ:事務 その他





終わった~~~~!!!! バタン!!







…今日の日記はそれだけ。

今夜はProsecco 開けちゃう!(爆)

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2007年05月20日

このオルガニストとこの牧師…

テーマ:礼拝内の音楽

 今日はキリスト昇天日後、最初の日曜日。いつものようにホイマーデン教会でお仕事。礼拝の後に、教会員のRさん夫妻の金婚式も行われることになっていた。

 D牧師が選んだ、今日の礼拝の最初の讃美歌はEG123番、"Jesus Christus herrscht als König"(イエス・キリストは王として支配する)だった。昨日、礼拝の準備をしていた時に、この讃美歌を使った面白いコラール前奏曲がないかなーと思ってホイマーデン教会の楽譜棚を漁ってみたら…なんと、エルンスト・ペッピング作曲のコラール前奏曲発見。ペッピングは1901年生まれ、1981年没のドイツの作曲家で、教会音楽の分野で活躍した人である。

 このコラール前奏曲、初見でささっと弾いてみて爆笑した。まずはファンファーレ風の出だしが傑作。「支配する王」のイメージでファンファーレ…ってのは発想としては珍しくないが、讃美歌のメロディーが妙にかっこよく付点とか3連符入りでアレンジされている。伴奏の和音がまたかっこよく、まるでスターウォーズの宇宙船凱旋シーンにでも出てきそうなノリなのだ。うーん、やるなペッピング!楽しい曲を書いてくれるじゃないか~(爆)

 冒頭以外もいろいろ面白い業連発のこのコラール前奏曲、あまりの宇宙的なかっこよさ(?)がすっかり気に入って、礼拝で弾くことに決定。技術的にも難しくなく、1時間もかからないうちに弾けるようになった。

 ホイマーデン教会の礼拝内の音楽は、うっかりするとこんな風に決まってしまうのである。(ぉぃ)


 さて、そんなわけでスターウォーズ風ファンファーレで始まった今日の礼拝であったが、D牧師も負けてはいなかった。何と、説教に登場したのが



 ハリー・ポッター



 D牧師!番組間違ってます~!(←いや、突っ込みどころはそこじゃなーい!^^;)

 ハリー・ポッターの在学している魔法学校の校長の台詞に、「ここに人間がいる限り、僕はこの学校を離れる(見捨てる)ことは決してない」というのがある。校長が悪の力に倒れてしまった後も、ハリー・ポッターを始めとする生徒たちは何度も何度もこの台詞を思い出して、心の支えとしていく。

 これは天に昇っていったイエスと同じである。イエスはこの世界に人間がいる限り、決してそこを離れる(見捨てる)ことはないのだ。ハリー・ポッターの作者ローリングは、今度発売になる最終巻の内容・物語の結末について一切明かしていないが、聖書の物語の結末を我々は知っている。天に昇ったイエスは、聖霊、つまり「慰め主」を私たちに送ってくださるのである…というのが説教の主旨。

 うーん、やるなD牧師!(笑) いつの間にハリー・ポッターなんて読んだんだろう^^;


 というわけで、今日の礼拝出席者はスターウォーズ風にハリー・ポッターな礼拝を体験する羽目となったわけである。にしてもD牧師、ハリー・ポッターな説教もいいが、礼拝の後で行われる金婚式の讃美歌のことをすっかり忘れて、今朝になってから「ごめん~」と言いつつ渡すのは、出来ればやめて欲しいなぁ~_ _;


 実は勤務態度を深く反省し、最近讃美歌の伴奏を真面目に練習している。

 本気で練習すると、讃美歌の伴奏もなかなか難しい。まずはメロディーに和音付けをする。(注:前にも書いたと思うが、ドイツではB以上の資格を持つ教会音楽家は、原則として伴奏譜は使用しないで、メロディーだけ見て自分で和音をつけながら讃美歌の伴奏をする。)この時に和声法上の間違い(禁則)を犯さないように注意を払わないといけないのだが、最近私はいい加減な初見での和音付けを繰り返した結果、このミスに無頓着になりつつあるので、「春の禁則撲滅運動」(←?)に乗り出したというわけだ。

 ミスを取り除いてきれいに和音がついたところで、今度は讃美歌の歌詞を読む。本当なら歌詞の内容に従って和音付けもいろいろ変えて弾くのが理想なのだが、時間のない時はそんなことはしていられない。ただ、歌詞の中にある「、」(ドイツ語だとコンマだけど…)のところは、ちゃんと区切って弾く…等、いろいろ歌う人に配慮した弾き方をせねばならない。

 この「、」は結構曲者だ。1番と2番と3番とで、全く違った場所に入っていたりする。今、自分が何番の歌詞を弾いていてどこで区切るのか、余程きちんと把握できていないと、すぐに区切るのを忘れて「、」を通り越してしまう。「、」を無視して、通り越し放題で弾いているオルガニストも多いのだが、ちゃんと歌詞を見て弾いているかどうかがそこでバレてしまうのだ。

 今日の礼拝にはその辺まできっちり練習した上で臨んだのだが、説教の前の讃美歌を、練習したのと全く違った和音を付けて弾き始めてしまった私であった…_ _; どうやら、本番でも練習したとおり弾く訓練が私には必要なようである(汗)


 まあ、それでも礼拝の讃美歌は練習の成果があったと思う。練習できなかったRさん夫妻の金婚式の讃美歌は、仕方ないので快調(怪調?)に初見で弾いた私であった…(笑) まあいつものごとく、暗譜でも伴奏できるようなスタンダードな讃美歌ばかりだったのだけれども。

 金婚式の前奏には、Rさん夫妻の娘さんの1人がサクソフォーンで「G線上のアリア」を演奏し、私が伴奏。昨日一緒に合わせをしてあったのだけど、サクソフォーンは本番の方がずっと出来が良くてびっくりした。

 まだ結婚すらしていない私には、結婚50年なんて見当もつかない別世界。でも、お子さんたち・お孫さんたちに囲まれて嬉しそうなR夫妻の姿を見ていたら、私まで嬉しくなってきたのだった(^^) 和気藹々とした家族の姿が見られた、素敵な金婚式だった。

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2007年05月18日

微妙に暇…^^;

テーマ:事務 その他

 最近、微妙に暇(←?)な私。というのも


 コンサートもないし


 付き合いで顔出さなきゃならないような催し物もないし


 デートする彼氏もいないし


 遊びに来る友人もいないし


 つまり、普段のピアノ&オルガンレッスン(現在生徒数9名)と、教会でのオルガニストの仕事と、合唱団2つの指揮の仕事以外、差し迫って特にやることがない。



 な、なんて珍しい日々なんだ…!@_@;



 …と平和な日々に自分で驚いてみたり^^;

 ただし、実は確定申告の書類作成からは未だ逃避中である。(←結局やることあるじゃないか!とか突っ込まないで下され^^;)



 というわけで、この微妙に暇な時期にやったこといろいろ…



☆ 私の代役オルガニストの皆様のために、ホイマーデン教会の礼拝順序を作成。

 これは前からやらなくては…と思っていた。私がホイマーデン教会の仕事を始めた頃、ちゃんとわかりやすく礼拝順序を書いたものがオルガニスト用にあったのだが、礼拝順序の方が2005年に少し変更になった。(興味がありましたら礼拝の本変更点 についての過去記事をどうぞ。)その後、D牧師が教会の事務にオルガニスト用礼拝順序を一応作らせたのだけど、あまりわかりやすいとはいえなかったので、何とかしないと…と思っていたのだ。ちょうど27日の聖霊降臨祭の聖餐式つき日曜礼拝を、Cの資格を持つアマチュアオルガニストさんに弾いてもらうことになったので、この際「礼拝順序を書いたもの、作ります!」と宣言して作成することにしたのである。実際にオルガンを弾いたことのある人でないと、こういうものをわかりやすく作るのは難しいだろう。(オルガニストがどういう時、どうして慌てるのか、牧師にはわからないものだし…苦笑)

 さて、いざ作り始めてみると、いつも弾いている礼拝なのに「あれ?」が続出。「信仰告白(使徒信条等)の場所は聖書朗読の前だっけ、後だっけ?」とか、「聖餐の讃美歌を歌うのは罪の告白の前?後?」とか…(汗)結局、州教会の「礼拝の本」を本棚から引っ張り出してきて、そこに載っている礼拝順序を見ながら作ったのだが…後でD牧師に確認してみたら、やっぱり信仰告白の場所、間違えてた…(滝汗)で、作り直し。いかに普段ぼーっとオルガンを弾いているかバレバレである_ _;

 ともかく、普段の「説教礼拝」と「聖餐式礼拝」の2パターンで、礼拝順序を書いたものを作成して、オルガニストの出番に蛍光ペンで印をつけておいた。これで、私の代役さん達もだいぶ仕事がやりやすくなることと思う。皆様よろしくお願いしまーすm(_ _)m


☆ 当ブログのCSSをいじって、文字の大きさを変更。

 「コメント欄の文字が小さい~!」という苦情をいただいていたので、何とかしなくちゃと思っていたのだが、その方法を探るうち、CSSというものをいじれば文字の変えられるらしい…という知識を得た。そこでまずはCSSのいじり方を勉強(ぐーすか&ぶーすかさん の入門講座がお薦めです!ありがとうございましたm(_ _)m)、それを元に文字の大きさを変えてみた。

 読者の皆様、こんなものでいかがでしょう?ご意見・ご要望はコメント欄まで。


☆ ブクログで「さいちゃんのCD棚」 作成。

 どこからどう見ても独断と偏見に満ちた、超マニアなCD棚になること請け合いだったので、作ろうかどうか迷っていたのだけど…結局作ってしまった(笑、でも、まだ試しに登録した1枚しか記事がないんだけれど…)。ここで5つ星のついているCDは、私のせまーい好みのストライクゾーンに入った上、超びっくり級(?)の収録ばかりになる予定なので、興味のある方はたまに覗いてやって下さいm(_ _)m URLはhttp://booklog.jp/users/saichan です。

 ところでこのブクログ、日本のアマゾンと提携しているので、ここから買ってもらうと私が紹介料をもらえる仕組みになっていますが、だからといって売りたいがために、気に入らないCDに甘い評価をつけることは絶対にありません(笑)。あくまで本音で記事書きます。そんな口の悪い批評を書いているのに、仮に収入があったりした時には…世のために役立つことに使わせていただきますね。


☆ ドイツ年金保険の出張所に、相談のための予約ゲット。

 前に記事にした 年金関係の書類。こまこました字で書かれた文章を読んでいたら、各種証明書のコピーを送る時に、各地の出張所に顔を出して「間違いなくオリジナルのコピーである」と証明してもらわなければいけないことが判明。だったら、書類なんてメンドクサイものはどうせ締め切りでも設定せねばなかなか取り掛からないものなんだし、この際相談の予約を取ってしまえ~!とばかり、シュトゥットガルト出張所に予約を入れた。何と、ドイツ年金保険のHP にはインターネットで予約が出来る最新(?)システムがあるのだ。自分の都合のいい時間が空いているかどうか検索し、名前を記入して予約を入れればOK。29日の午後に予約が取れたのだが…それにしてもドイツにしては信じられないサービスの良さ!(笑) 外人局にもこのシステム導入してくれればいいのになぁ(って、外国人に意地悪するのがお仕事の役所に、それは無理か_ _;)。



 …というわけで、平和な日々が続いているうちに、ぼちぼちこんなことをやっている今日この頃…。忙しくならないうちに、前からやりたかったことをもうちょっとやれたらいいんだけどなぁ…と思っている。(←てかその前に確定申告!!^^;)

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2007年05月09日

5月とは…

テーマ:事務 その他

 "Im wunderschönen Monat Mai"(素晴らしく美しい5月)というハイネの詩をご存知の方も多いと思う。急に気候がよくなり、花が咲き乱れ、まぶしい陽射しに気分も明るくなる…そんな開放感あふれる5月。

 今年は何を間違ったか、4月にそれが来てしまったことは前にちょっと触れた のだが、ここのところその反動で天気がぐずついているのも不思議ではない。とはいえ、寒くて暗い時期はもう過ぎ去ったのだ…ということだけはよくわかる、そんな気温ではある。


 ところで、いまどきのドイツの5月とは、喜んでばかりもいられない5月である。というのも、私のような半自営業者にとって、おそろしい書類の提出期限がじりじりと迫ってくる月なのだ。何って…



 確定申告 



 5月31日が締め切り。遅れると罰金である。

 日本で所得税を払ったことがないので比較することは出来ないが、ドイツの税制ははっきり言ってかな~りややこしい。その上、毎年のように変わるから嫌になってしまう。

 どこかの会社のフルタイムの従業員であれば、コトはわりと簡単だ。所得税は給料から天引きになり、会社が税務署にちゃんと届け出てくれる。多く払いすぎた分を取り戻したい人だけ、確定申告の書類に必要事項を記入して提出すればいいのだが、これだけならそんなにややこしくない。

 私の場合、ホイマーデン教会のパートタイムのお給料を除いては、全部自営業扱い。従業員としての書類と、自営業者としての書類両方に記入し、それぞれ分けて計算せねばならぬのだが、これがものすごく面倒なのだ。お金があればこういう面倒な作業は全部税理士(Steuerberater)に任せられるのだが、やってもらったら150ユーロぐらいは軽くかかる。貧乏人は泣きながらでも自分でやるに限るのだ。

 わからないところは似たような境遇の音楽家の友人知人に聞こう、と思っても、「あ、そういうことはうちは全部ダンナ(ドイツ人)がやってるから~」という返事が返ってきたりして…_| ̄|○ う~む、持つべきものはやはりドイツ人のダンナか!?(←これじゃ便利屋扱いである^^;)なかなか似たような境遇の人がいないのに、これだからなぁ…_ _;

 というわけで、去年半泣き状態で自力で書類を作った私だったのだが、その時の痛~い経験から、この1年はわかりやすく帳簿をつけ、領収書をきちんとまとめておくよう心がけていた。要領も少しわかっているので、今年の書類作成はだいぶ楽であろうが、それにしてもそろそろプレッシャーを感じ始めていた今日、なんと他の面倒な書類が…!



 年金関係の書類



 何これ?と思って読んでみるに、ドイツでは満18歳から年金を払わねばならないのだが、私がホイマーデン教会の正オルガニスト(月給をもらうオルガニスト)になった2002年以前のデータがないので、満18歳からそれまで何をしていたのか書類に記入して、証明書を添えて提出しろとのこと。


 満18歳の時は、日本で高校生してましたがな_ _;


 どうしろちゅーねん、みたいな話なのだが、とりあえず英文でも高校の卒業証明書はあるから、これを出せばいいのかなぁ~。その後はドイツの大学の卒業証書?浪人していた間とかはどうするわけ?う~ん_ _;

 何だか頭が痛くなってきた…。まぁ、一応注意深く読めば、書いてあることはわかるぐらいにドイツ語力はついているものの…




 書類なんかキライだ~~~~!!(絶叫)




 「素晴らしく美しい5月」が、「素晴らしく書類な5月」になりそうな、雲行きの怪しい私の今日この頃なのであった…_| ̄|○

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2007年05月05日

波乱(?)の結婚式

テーマ:礼拝内の音楽

 4月にはありえないほど毎日晴天だったドイツだが、何と5月に入って最初の週末の今日、雨が降った。数々の詩にも詠われている、美しい5月もこれでは台無しなのだが、更によりによってその今日、ホイマーデン教会では結婚式があった。どんよりお空の中、出勤。

 そもそも私の手帳の5月5日には「Trauung」(結婚式)とメモしてあったものの、何時からなのか等、詳細が一切書き込まれていないことに気づいたのが…つい2日前。その日はピアノのレッスン等でホイマーデンへ行ったものの、牧師の姿は見かけなかったのでつい聞きそびれた。それで昨日、電話して確認しなくちゃ…と思っているうちに、牧師の方から電話がかかって来た。


 「明日、結婚式があるって連絡したっけ?」


とものすごく慌てている。「ハイ、私の手帳にメモがありましたけど、何時からか書いてないので、今電話しようと思っていたところなんですよ」と言ったら、ちょっとホッとした声で「…ああ。14時半!14時半からだよ」だそうで。

 何でもこの結婚式、無事挙げられるかどうかギリギリまでわからない状態だったらしい。結婚する2人は無論ホイマーデン教会で式を挙げたかったのだが、2人の所属教会が国教会ではなく、いわゆるフリーチャーチに属する教会だったため、ホイマーデン教会の属するデーガロッホ教区長からダメ出しを食らってしまった。(ドイツの教会は意外にそういうところが厳しくて、どちらも信徒でないのに教会で結婚式を挙げたいとの希望があっても、まず許可されない。)ところが、この2人が国教会の会員になったため、予定通り挙式出来ることとなったのだそうである。何だか結婚式のために会員になったように聞こえてしまうのだが、同じキリスト教(しかもプロテスタント)なのに、会員籍のせいで希望の教会で結婚できないのは馬鹿馬鹿しい、だったら信仰を曲げるわけでもなし、会員登録してしまえばいいんだ…という考え方もまぁ出来なくはない…^^;

 そんなこんなでバタバタしているうちに、牧師はうっかり私に式のことを連絡し忘れた…と慌てていたらしい。式の時間すらまだ決まっていないほど前だが、辛うじて連絡はあったみたいなので、ご安心くだされD牧師(苦笑)口頭で讃美歌の番号をもらったのだが、定休日の昨日は結局練習には行かずじまい。


 というわけで今日はいわば初見…とはいえ、結婚式で歌う讃美歌は本当にポピュラーなものが多く、暗譜でだって伴奏できるものばかりだ。前奏と後奏は「練習しなくても弾ける結婚式用の曲」を持っているので、それを弾くことにしていた。手抜きといえば見事に手抜きだが、こういうレパートリーを持っていることは飛び入りの仕事をこなすために大切でもある。(←言い訳…_ _;)

 さて、14時半に鐘が鳴り始め、結婚を祝う客が会堂に入ってきて席についている模様。(ホイマーデン教会のオルガン演奏台からは1階席が見えないので、雰囲気や音でしか様子がわからないのだが…。)それもおさまって、静かな会堂に鐘が鳴り響く…。そして、なぜか鐘の最中に牧師が2階席に上がってきた。……何が起きた???


 「新郎新婦がいないんだけど」



 ずるっ



 …大真面目にオルガンの椅子から落ちそうになった私だった…



 おいおい、ここまで来てキャンセルはないだろうな~~!「もうちょっと鐘を鳴らしながら待って、到着次第式を始めようと思うけれど、あまりに遅れるようだったら一旦鐘を止めるから、その時はもう一度言いに来るね」と言い残して、牧師は下に降りて行った。

 さて、新郎新婦はどうしたのであろうか?私はオルガンを弾くとはいえ一応傍観者なので、半分この状況を面白がっていられるが、きっと親戚や親しい友人は気が気でないに違いない。鳴り続ける鐘を聞きつつ、ぼんやり通りに面した教会のステンドグラスの方を見ていたら、白とピンクの派手な大きな車が前を横切ったのが見えた。どうやら新郎新婦の到着である。

 結局15分遅れで結婚式が始まった。新郎新婦の入場、牧師の挨拶、そして讃美歌。説教はフリーチャーチの方の牧師が行ったのだが、エフェソの信徒への手紙にある有名な「妻と夫」の箇所によるこの説教の主旨は…。


 「妻は夫に仕えなさい」「夫は妻の頭だ」というこの聖書の箇所は、長い間間違って夫婦間の男女差別の根拠として使われてきた。が、それは聖書の真意を間違って汲み取った結果である。その証拠にその言葉の直後に、「夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のためにご自分をお与えになったように、妻を愛しなさい」と書いてある。「キリストが教会の頭であるように、夫は妻の頭である」という聖書の言葉の意味は、夫が妻に関しての全責任を負う存在である、ということだ。悲しいかな、今日では結婚生活の破綻ということが日常的になっているが、その責任は夫にあると思うべきだ。仕事から帰ってきたら、服を着替えて居間にでんと座り、あとは全部妻にやらせているようではいけない。仕事から帰ってきたら、今度は妻のために何かする時間なのだ。結婚生活の全責任は、○○さん(新郎の名前)、あなたの肩にかかっているのである。


 …いや、凄い。長年結婚式の奏楽を務めてきたが、こんな説教は初めて聞いた。無論、男女差別の偏見を解いてくれるのはありがたいし、聖書の真意は確かにそこにあるんだろうけれども、これは新郎の方にはものすごく厳しい。こんな説教を聞いてしまったら、結婚の「Ja」(はい)が言えなくなりそうだ(汗)

 そうこうしているうちに、日本でいう「誓い」の場面へ。これはD牧師が行った。おそらくフリーチャーチの牧師は、国教会では式を行うことが許されていないのだろうと思う。「日本でいう」とわざわざ断ったのは、ドイツでは結婚を「誓わない」からで、ドイツでのこの場面でのやりとりを訳すとこうなる。


 牧師 「○○さん(新郎の名前)、あなたに質問します。あなたは●●さん(新婦の名前)を神から与えられた妻として、よい時も悪い時も、死があなたがたを分かつまで尊敬し愛しますか。そうであれば、『はい、神の助けによって。』と答えてください。」

 新郎 「はい、神の助けによって。」

 牧師 「●●さん(新婦の名前)、あなたに質問します。あなたは○○さん(新郎の名前)を神から与えられた夫として、よい時も悪い時も、死があなたがたを分かつまで尊敬し愛しますか。そうであれば、『はい、神の助けによって。』と答えてください。」

 新婦 「はい、神の助けによって。」


 「誓う」という言葉は一度も出てこない。むしろ「神の助けによって」という控えめな表現となっている。結局のところ人間は何か決意して誓ったとしても、神の助けなしには何一つ遂行することが出来ない…という「聖書の人間観」が、この言葉の根底にあるのであろうと私は思う。聖書にも「誓ってはならない」と書いてあるのだし。

 厳しい説教にもかかわらず、新郎の「はい」が聞けてホッとした私だったのだが、まぁこれで「はい」を躊躇するような相手であれば、そもそも結婚を考え直した方がいいよなぁ、と勝手に納得した。「はい」のあとは指輪の交換と、牧師による祝福の祈り。この辺が結婚式のハイライトである。最後にもう一度讃美歌を歌い、祝祷、そして後奏と共に新郎新婦退場。


 あいにくの雨であったが、結婚式の中でも牧師がそのことに触れ、「7週間ぶりの恵みの雨」だと言っていた。確かにいい天気が続いていたけれど、7週間も雨が降らなかったということに、牧師に言われて初めて気づいた。今年の農作物の出来も心配されている状態だったから、牧師の言う通りこの雨は「神の恵み」だとすんなり納得できる。そしてその雨の中だったが、いろいろなハプニングを乗り越えて結婚式が無事終了したのも、まさに「神の恵み」だなと心から思ったのであった。

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