2006年11月19日

人生、勉強の連続。

テーマ:礼拝内の音楽

 いつも通りホイマーデン教会に出勤したら、牧師が何やら手に持って待ち構えていた。

 「これ、教会宛に届いてたから、あなたに。」というから、何かと思ったら合唱の楽譜である。

 新しい楽譜が出版されると、「礼拝で使う参考にしてください」と言わんばかりに、各教会に無料で1冊ずつ配布されることがある。どうやらまた届いたらしい。しかも、今回は2種類あった。
NeueNoten  「ああ…教会宛のですね」と言ったら、牧師曰く「でもあなた以外使わないから、持ってていいよ」だそうで。


 ちょっと待てい…!!  

私はここの合唱団の指揮者じゃありませんがな^^;


 そりゃ、うちの牧師が私を次の指揮者にしようともくろんでいるのは知っているが、それは現在の指揮者Kさんの引退後、つまりまだ先の話で…。

 なのにこういうことをするから、Kさんと仲が悪くなるのだよ…_ _;


 やれやれ、と思いつつも、Kさんには機会があったら見せるとして、とりあえず受け取った。

 新しい楽譜はどんどん出版される。どんな楽譜が出版されたのか、なるべく多くを知っていた方がレパートリーも広がるから、こういう風に楽譜が手元にやってきたチャンスを逃してはいけないのである。


 1冊(青い方)は"neue Lieder"(新しい歌)というタイトルと表紙を見ただけで、何の楽譜かすぐにわかった。

 現在使用している"Evangelisches Gesangbuch"(福音主義教会讃美歌集、略してEG)が導入されて、ちょうど10年になるのだが、その間にも新しい讃美歌が出来てきた。その新しい讃美歌の中から、南ドイツの3つの州教会およびフランスのアルザス・ロレーヌ地区の教会が合同で選曲し、礼拝用にまとめたのが"Wo wir dich loben, wachsen neue Lieder"(「私たちがあなたをほめたたえる場所で、新しい歌が育つ」→いいタイトルなのだが長いので、通称「新しい歌」と呼ぶ)という去年出版の青い表紙の歌集である。

 今回私の手元に届いた楽譜は、この歌集の一部の曲を合唱用に編曲したものなのだ。さすが専門家が腐るほど(?)いるドイツ(およびフランス)の教会、仕事が速い。パラパラめくってみたら、なかなか良さそうな曲がいくつか目に付く。今度機会があったら、礼拝に取り入れてみたらいいかもしれない。


 もう1冊は"Wer Ohren hat zu hören..."(聞く耳のある者は…)というタイトル。「聞く耳のある者は聞きなさい」という聖書箇所を使ったタイトルだということはすぐわかるが、どういう曲集なんだろう?と思いつつ中を見てびっくり!各日曜日・および祝日の、福音書朗読の箇所にちなんだ合唱曲が収められているのだ。


 これはすごい。 感動モノである。


 …って、こう書いただけで感動の理由がわかるのはたぶん同業者だけなので、ちょっとだけ説明しておくと、キリスト教では毎日曜日ごとに礼拝をしているが、毎回の礼拝が同じ内容もしくはテーマで行われるわけではない。(たまにそういう教会もあるけれど…。)伝統的には、教会暦というカレンダーに基づく1年周期のサイクルがあって、日曜毎にその日の意味がきちんと決まっている。礼拝の中で朗読または交読される聖書の箇所(旧約・詩篇・福音書・書簡から1つずつ)も、当然それに応じて決められているし、説教に使う聖書の箇所も、州教会では1日曜日につき6箇所決まっていて、6年で一回りするようになっている。我々が毎回の礼拝で行う即興演奏だって、その日曜日の意味にふさわしいものを一応考えてやっているのだ。

 上の曲集の何がすごいって、すべての礼拝に1曲ずつ歌えるようになっていることなのだ。しかも伝統的に特別に重要視され、礼拝の核心部分となる福音書朗読にちなんだ曲なのである。計74曲。

 この曲集が、教会暦とそれに基づく「典礼」の意味と重要性を、きちんとわかっている人の発想で作られたことはいうまでもない。しかも、福音書の各箇所に1曲ずつ曲を集めるのも大変な作業だったはずだ。中世のプレトリウスから後期ロマン派のレーガーに至るまで、様々な作曲家の合唱曲が集められているが、おそらくこの曲集のために新たに作曲されたものもあるに違いない。

 感動しつつパラパラめくっていたら、ちらほら知っている人の名前が作曲者の欄に…。よく見てみたら、最初のページに「バーデン州福音主義教会・合唱連盟の創立125年にちなんで」と書いてある。なるほど…(笑)

 私はバーデン州教会の教会音楽大学(ハイデルベルク)を卒業しているから、そちらの教会音楽の関係者は結構知っているのだ。「ふーん、この人の作品も入ってるんだ~」と眺めながらちょっとニヤニヤ。

 それにしても、この曲集は出来れば積極的に使いたいものである。典礼に理解のある牧師となら、合唱を効果的に使って素晴らしく美しい礼拝を作れる可能性がある。

 どちらの曲集も、時間のある時にもうちょっとじっくり、1曲ずつ見てみたいと思う。3つも合唱団を持っている私にとって、レパートリーを増やしておくことはとても大切なことだ。


 大学を卒業して、働き始めたらあまり勉強の機会はないんじゃないか、と昔は思っていたけれど、それは全くの嘘だったなぁと今になって思う。仕事をこなす上で新しい課題は必ず出てくるし、その課題を乗り越えようと思ったら自分から勉強しなくてはならない。

 大学ではどんどん課題が与えられて、半ば強制的に試験に向けて勉強させられた。今は試験がない分、自分で勉強の機会をちゃんと見つけなくてはならないのが、学生時代との違いだ。でも、役に立つんだか立たないんだかよくわからないことまで勉強する羽目になっていた大学時代とは違い、今は学んだことはすぐ使える楽しみがある。


 本当に人生は勉強の連続。でもだからこそ、生きているのが楽しいのかもしれない、なんて2冊の合唱曲集を目の前にして思った今日だった…。(笑)

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2006年11月04日

合唱人必見!なんなんだ、これは~!(爆)

テーマ:合唱

 別ブログのお遊び企画に参加していて、しばらく前に日本で合唱をやっているcantotantoさんのブログ を知ったのですが、そこに紹介されていたネタ。J.S.バッハのロ短調ミサをご存知の方必見。(cantotantoさんの記事はこちら




 "Bach Bach Bach " (←YouTubeの動画に飛びます)




 最初見た時、同業者がおちゃらけて余興に作った作品じゃないかと思ったのだけど…^^; そうじゃないらしい。21歳のアメリカ人の青年で、かなりのクラシックオタクの模様。

 いやしかし、この映像、かなりよく出来ている。曲は"Cum Sancto Spiritu"なのだけど、大体、全パートの特徴をよく捉えていて、どこが苦しいとか、手持ち無沙汰だとか、楽譜に首突っ込んでないと歌えないとか、そういうところまでよく表現してるし、指揮もおちゃらけてはいるが、妙にうまく特徴を捉えてるし。とりあえず、振ったことのある人はもちろん、歌ったことのある人なら誰でも笑えること請け合い。ぜひご覧あれ。




 ちなみに、10月23日付で続編も収録されてまーす♪




 "Baaaaaaaaaaach " (←同じくYouTubeの動画に飛びます)

AD
いいね!した人  |  コメント(5)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。