2005年04月24日

Kantateの日曜日♪

テーマ:礼拝内の音楽

 今日はイースターから数えて4番目の日曜日。詩編98篇1節の「新しい歌を主に向かって歌え」にちなんで"Kantate"(歌え)と呼ばれている日だ。当然ながら教会音楽には最も関係の深い日曜日で、各教会で合唱団が歌うなど、それぞれに工夫を凝らした特別な音楽礼拝が行われる。

 私の勤務先、ホイマーデン教会でも例年、寄せ集め合唱団が歌うのだが…妙な行き違いが牧師と指揮者の間であったらしく、今年は完全に企画が転覆してしまった。そのせいか10代の青年達のグループがギターとキーボードで礼拝をやるので、オルガンはなしで良いとのこと。"Kantate"の日曜日に仕事がないなんてことは、教会音楽家人生において2度とないかもしれない!!てなわけで、他の教会の礼拝に行くことに決定。

 とはいえ、コンサートなどと違って「どの教会が礼拝で何をやる」というのは情報が得にくい。ネットで検索して、ようやく街の真ん中のシュティフト教会の礼拝でシュトゥットガルト・カントライが歌うらしい、と突き止めたので出かけていった。シュトゥットガルト・カントライは入団オーディションのある、ある程度レベルの高い合唱団である。


 礼拝は10時から。合唱が入るというのでいつもよりたくさん人が来ているのだろう。かなり大きい教会なのに、それなりに座席が埋まっていた。

 早速合唱で礼拝が始まる。ここの教会音楽家J氏はどちらかというとオルガンの方で有名なので、合唱はどうなのかなと思っていたが、なかなか良く歌わせていた。合唱団は前で歌っているので、J氏は指揮のときは前、オルガンを弾くときは後ろ、と大忙しで行ったり来たり。オルガンの即興の方にも力が入っていて、特殊な音階を使った即興やらトリオやら、いろいろと繰り広げてくれた。

 合唱団は礼拝中3回歌っていて、最初の2曲は聴き覚えがあったが、最後のかなり現代風の曲は全く知らない曲だったので興味を持った。雰囲気としては北欧風だが、いったい誰の曲だろう?いずれにせよ、この音階の曲をア・カペラで歌えるとは、合唱団の実力はやはりかなりのものだ。

 礼拝の最後の方で、牧師からJ氏と合唱団への感謝の言葉があったと思ったら、J氏本人が出てきて「教会音楽を支える会」のようなものが発足するから、それに年会費を払って入会してほしい、という宣伝があった。これを話しているときのJ氏ときたら、まるでやり手のビジネスマンそのものの雰囲気。教会音楽家とは、ビジネスも出来ないといけないのか、とちょっと苦笑。礼拝の後奏はJ氏自身が作曲したトッカータだった。

 礼拝が終わって教会を出ようとしたら、合唱団のメンバーが出口に献金集めに立っていたので、今日の曲目を聞いてみた。1曲目がメンデルスゾーン、2曲目がブルックナー、そして3曲目は何とJ氏自身の曲!!!道理で全く知らない曲のはずである。

 いずれにせよ、このレベルのものが歌える合唱団を持ってるっていいな、などと思いながら、教会を後にしたのであった。


 ところで、礼拝終了直後に隣に座っていたおばあさんから「きれいな声ねぇ、音楽勉強していたの?」と聞かれてしまった。仕事でなくて礼拝に行ったときぐらい、一般参加者に紛れて隠れていたいような気もするのだが、讃美歌を歌い出すといつも正体がばれてしまう。旅先で礼拝に参加してもそうなる。昔、歌が苦手で、声がなかなか出るようにならなかった私を知っている人は「え?」と驚くような話なのだが…やっぱり教会音楽を勉強して、変わったよなぁと思う。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005年04月02日

コンサート前日というのは…

テーマ:事務 その他

 第3回マティネーもいよいよ明日。コンサート前日ぐらいは練習に集中したいのだが、自分が企画しているコンサートだと必ずといっていいほど企画上の雑用が入って、練習時間を削るか睡眠時間を削るかしないといけなくなってしまうことが多い。

 今日の雑用は「プログラム作成」である。本当は昨日作りたかったのだが、練習していて家に帰ってきたのが真夜中近かったため、断念した。とりあえず今日は夜9時前には帰って来て、調子の悪いPCに向かう。キーボードが不調で、勝手に変な文字列を打ってくれたりする状態なので、これで文章を作成するのはものすごく疲れそうだなぁ、と思いながら…。


 今までは曲順と、作曲家について簡単に書いたプログラムを作成していたのだが、今回は一緒に演奏するリコーダー奏者、SKさんが自分のプロフィールをプログラムに載せたいとのこと。今日の午後、合わせをした時に「原稿をファックスで送るね」と言ってくれていたのだが、機械にエラー表示が出ていて見事に届いていなく、留守電にSKさんから「送れないよ~」とメッセージが入っていた。仕方がないので、すぐに電話して留守電に「今帰ってきたから、もう一度送ってみて」とメッセージを残す。

 ややしばらくして、ファックスが無事届いた。が、一行目が切れているように思えたので、すぐに折り返し電話してみる。今度は本人が出たので、内容確認。やっぱり切れていた部分があった。短く確認して、受話器を置く。これで一応、入力する内容はそろったので、プログラム作成開始。


 まずは前回のマティネーのプログラムファイルを出してきて、ロゴとか使えるものはそのままにして、あとは打ち直していく。日付、作曲者名と生没年、曲名…。演奏者名にSKさんの名前を追加。次回マティネーの宣伝もプログラムの隅っこに入っているのだが、それも6月のデータに打ち直す。

 ここまでは大して時間をとらなく、30分強ぐらい。(PCがもし好調なら、もっと速く出来たはずである。)大変なのが、作曲家についての説明である。有名な作曲家ならまだしも、マイナーな作曲家に関しては聴衆も何者か知りたいだろうと思うので、第一回から一応プログラムにつけることにしている。以前なら、音楽辞典で調べて自分でまとめないといけなかったのだが(しかもドイツ語で!!)、世の中は便利になったもので、最近はインターネットサイトに掲載されている。よほどマイナーな作曲家を扱わない限り、コピー&ペーストでデータがそろってしまうのだ。ただし、バラバラのサイトから集めてくると、書き方も長さもバラバラになってしまうので、文章に手を加えて長さや内容をそろえるようにしている。(もちろん、手を加えることで著作権の問題もクリアしようという魂胆^^;)

 今回はマイナーな作曲家が多く、音楽大辞典(英語ならNew Grove、ドイツ語ならMGG)クラスの辞典でないと載っていないような作曲家もいたので、果たしてインターネットで全員見つかるか心配だったのだが、バラバラのサイトとはいえ、ちゃんとそろったからスゴイ。(というより助かった…。MGGは持っているが、不精な私が自分で調べてまとめるのは大変だからして^^;)検索してサイトを見つけ、文章をコピペして、手を加えること約1時間半、ようやく納得のいく形になる。


 さて、いよいよ演奏者のプロフィールなのだが、SKさんのはそのまま入力するだけだからもちろん問題ない。でも、まさか彼女のだけ載せるわけにもいかないから、自分自身のを作成しないといけないではないか。(しかもドイツ語で!!)そんなもの近頃書いたことあったっけ、などと大焦りで考えてみたら、そういえば去年リューネブルクの聖ミヒャエル教会でオルガンを弾いた時、なんかドイツ語でも提出したような気がする…。てなわけで、PC内を探してファイルを出してきた。

 しかし、このプロフィールはSKさんが送ってきたのよりかなりおおざっぱで短いので、SKさんのを参考にして文章を付け加えてみる。にしても面倒くさいのなんのって!!だいたい、何でも屋の教会音楽家なんだからして、今までやって来たことを全部書いたらものすごく長くなってしまうのだ。結局、今回はオルガニストとしての出番だからして、オルガンに重点をおいたプロフィールにまとめる。

 プロフィール入力・作成に1時間。PCの相変わらずの状態にイライラしながら、終わった時にはスペルミスをチェックする気力もないほど疲れきっていた。聴衆の皆さん、間違ってたらごめんなさいm(__)mマティネー前に教会でコピー出来るように、プリントアウト。


 これでようやく雑用が完了し、寝られる状態になる。珍しく練習しすぎて痛くなった肩にペタペタと特効薬の貼り薬をくっつけて、さあ、寝るぞぉ~!!(←って、こんなに気合入ってて眠れるんだか!?)

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005年04月02日

ダイヤモンド婚式!です☆

テーマ:礼拝内の音楽

 土曜日の朝から出動。今日は11時からKLさんのダイヤモンド婚式である。結婚60年!!しつこいようだが、つくづくすごいと思う☆

 折りしも晴れ渡ったいいお天気で、素晴らしい「ダイヤモンド婚式日和」である。お天気にも祝福されていていいなぁ、と思いつつ。

 10時半に会場の教会に着いたのだが、よぉ~く考えてみたらオルガンシューズを持ってくるのを思いっきり忘れていた。近頃、なんてたるんでるんだろう、と自分で自分を責めながら、仕方ないので普通の靴で弾くことに。ソロでシュッツの"Ich will den Herren loben allezeit"(すべての時に主をほめたたえたい)を歌うMKさんとオルガンで一度合わせた後、楽器をバスリコーダーに変えて(笑)アンサンブルに加わり、ヘンデルの合わせ。「花火の音楽」のリコーダー編曲である。教会内が寒いので、調律に一苦労。

 11時近くなって、KLさんご夫妻と参加者が会堂に入ってきた。KLさんのご主人は車椅子での参加である。

  

 11時の鐘が鳴って、リコーダーアンサンブルの前奏。ちょっと吹かないでいるうちにまた寒さで調律狂っちゃったよ、と内心ぼやきながら、息の具合で音程を調整。何せ私は今回唯一のバスリコーダーなのだ。低音が狂っちゃうと他のパートが大変である。

 何とか前奏が終わって、牧師の挨拶の間に大急ぎでオルガンのところへ移動。1曲目の讃美歌はEG334"Danke fuer diesen guten Morgen"(この良き朝に感謝)。ドイツの教会ではもうほとんど定着したとはいえ、元気のいいポップ調の新しい讃美歌なので、80代のご夫婦にしてはなかなかモダンな選曲!?と思いながら、楽しく伴奏。  

 祈りと黙祷、詩篇朗読があって、次の讃美歌はEG391"Jesu, geh voran"(イエスよ、先に立って)。人生の道の先に立って導いてください、という歌詞が、手を取り合って長い道のりを共に生きてきたKLさんご夫妻と重なる。

 説教テキストは詩篇118編の「主に感謝せよ。彼は慈しみ深く、良きものは永遠だから。」の部分だった。結婚60年…ということは、このお二人が結婚したのは1945年だった、ということに言われてようやく気づいた私であった。まさに終戦直前で、受難の金曜日にお役所での手続き、復活祭に結婚式だったのだという。KL夫人は現在のチェコの出身ときいて、プログラムに印刷されてある旧姓に目がいく。確かに東欧系の名前だ。大変な時代を共に生き抜いてきたお二人なのだと改めて思う。

 病気のご主人は今でこそ滅多に公の場所には顔を出さないが、長年の教会役員で、最後にはトップである議長を務めていたのだという。ヴュルテンベルク州教会で大きな働きをした奉仕者に贈られる、ヨハネス・ブレンツ・メダルをもらったこともあると聞き、素晴らしい活動をなさった方なのだなと知った。新参者の私が以前の話を知らないだけなのだ。現在の教会の主だったメンバーが顔をそろえてお祝いに駆けつけているのも頷ける。

 

 説教を通してお二人の歩みに思いをはせたところで、MKさんのソロで伴奏をする。それから牧師によるご夫妻の祝福。結婚の時と同じように、手を重ね合わせて祝福を受けるお二人の気持ちはどんなだろうと想像してみる。

 そして再びリコーダーアンサンブルの出番なので、慌ててバスリコーダーの準備。結構派手で元気のいい曲なので、みんなはりきって楽しく吹いた。それからとりなしの祈り、そして主の祈り。主の祈りの後にすぐ讃美歌なので、また慌ててオルガンの前に戻る。

 最後の讃美歌はお祝い事の時の定番、EG317 "Lobe den Herren, den maechtigen Koenig der Ehren"(栄光の力ある王、主をほめたたえよ)。やっぱりこれが来なくっちゃお祝いの礼拝じゃないよね、と思いながら輝かしい音色を使って伴奏。そして、祝祷・アーメン唱。

 オルガン後奏は、イタリアの作曲家Zipoliの派手(で簡単^^;)な曲にした。これはかなり好評で、早速KL夫人がお礼を言いにすっとんできて、ついでに曲名を聞き出していった。他にも何人かに聞かれたところを見ると、余程印象に残ったらしい。(カトリックのミサ用に書かれた曲なのだけど、やっぱりカトリックの礼拝音楽は華やかなものにしても悔い改めのものにしても、わかりやすく雰囲気を作ってくれると思う私。)

 

 全体として、とても素敵なダイヤモンド婚式の礼拝だったと思う。人づてに聞いたのだが、60年前の結婚式の日もこんな青空だったとか。

 お二人がこれからも手と手を取り合って、人生の日々を長く過ごせるよう、心からお祈りしたい。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。