選挙開票前は買えても、一寸先の崩落にご注意を! | 投資情報をぶった切る ”金脈真贋” 株式サイトとメルマガを毎日100チェックしている ダンディーMのブログ

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世の中に氾濫している株式情報を本物、偽物を問わずぶった切ります。
皆さんが、株情報を目にした時の真贋力を養い、自らの売買シナリオで儲けることを目標としています。

どうも、ダンディーMです。

11/21NYダウは、91ドル高17810ドルで終わりました。中国人民銀行による利下げとECB総裁の必要ならあらゆる手段によって追加緩和を行うとした発言を好感したようです。

 

ECB総裁発言により、ユーロは急落するも、ドル円は大きく反応せず、東証終了時点に比べ、0.07円高117.8円で終了しています。

 

また225先物夜間取引では(CME)、ユーロ急落に合わせるように、日中225先物高値17520円を超える17550円を付けたものの、NYダウ堅調推移に付いて行く事はできず、大証終値に比べ20円高17400円で終了となりました。

 

先週の日経平均株価は、月曜GDPマイナス発表を受ける形で急落したものの、翌火曜には消費増税見送りとともに解散総選挙について繰り返し政治家から発信されたことにより、その思惑から月曜急落の7割以上を取り戻し、水曜にはほぼ急落前水準に戻し、金曜も急落で始まったものの結局はプラスで週末を終えました。

 

この動きを漠然と見てしまうと、選挙中は9割以上の確率で大きく上昇するというアノマリーもあり、日経平均株価は今後も底堅く推移し、証券会社等がもっともらしく発信している、外人買いに伴い年末に向けて18000円、20000円にまで上昇するという期待が膨らんでしまうかもしれません。

 

しかし、相場の中身を良く見ると、火曜からの戻しは明らかに225先物主導で買い上げられたものに過ぎず、その買い上げが止まると同時に下落に転じるという繰り返しであり、政府筋あるいはそれに追従する超短期の目先筋しか参加していないことが分かります。

 

そして、金曜日においても225先物重要ポイントとしていた17100円を安値にこれを割り込ませないように怒涛の買い上げ(通常最も商いが集中する225先物寄り付き5分間の1.5倍から2.5倍の商いもありました)を続け、ショートカバーを巧みに誘い込むような形振り構わず、かつテクニカルな買い上げによって結果的に上昇したものに過ぎません。

 

つまりは、先週にもまとめたように、自民党圧勝を狙うため何がなんでも株高を維持させようという政府筋の期間限定での株高政策に過ぎないものであり、これには短期筋の外人参加はあっても、中長期を目的とした外人は参加していないことには警戒しておく必要があります。

 

 

さて、それでも先週の日経平均株価はGDP悪化という大きな悪材料あっても一時的な急落に留まり、急落前水準にほぼ戻すことができたことにより、選挙開票までに崩落する可能性は大きく後退したように見えます。(同じような急落あっても政府筋が破廉恥な買い上げを続ける可能性極大ということです)

 

また外部環境を見ても、中国の利下げ、ECBの追加緩和期待など週末には好材料が相次ぎ、何よりNYダウが最高値更新を連日続けており、こちらも追い風となっても崩れるような気配ではありません。

 

ならば、崩落を警戒しすぎる買いよりも、選挙結果開示までの3週間は、崩落する時まで割切って買いを続けることを基本にした方が現実的かもしれません。

 

ただし、選挙結果が出る前であっても、金曜225先物安値17100円割れ引けとなった場合には、買いは即手仕舞いが無難となり、いよいよ売りを狙う局面に変わってくると思います。