皆さま お疲れさまです


 今朝は 目が覚めたら 雨音に気付きましたが 昨日・一昨日と よく晴れて暑かったですね とは言っても 5月の暑さで 湿気が比較的に少なく 仕事で殆ど1日中建物の中に居たということもあり 汗をたらたらかく程ではありませんでした 湿気の影響って大きいですよね 30度程の暑さでも 湿度が低いと 汗もサラッと短時間で引き 体も比較的にラクなのですが 30度以上の気温 +湿度が高いと 汗が引きません モチロン気温の高さもありますが 関東の真夏は 高い湿度も身体にダメージを与えます 風薫る5月… 空気も乾いていて 今は何をしても 気持の良い季節です


 常識のない発言等で 今まで 2度成立する事が出来なかった 「派遣労働者法改正案」 が 今国会で3度目の審議入りとなりました ここで 「安全保障法制」 が成立となりましたが 国民の眼はそちらに取られて この派遣法改正案を 労働者全体が 如いては国民がどう捉えるか? という視点は 影に隠れてしまったようです 論点・ポイントは 派遣期間制限の見直しとなっています 30年前に 「多様なライフスタイルに合わせた 柔軟で多様な働き方の実現」 という理念を掲げ 「派遣」 という労働形態を導入する事になりました 今国会での政府側の意見も 上記の理念・考え方と何等変わっていません 労働側は 「多様な働き方は 安定した雇用情勢が有ってこそ選択肢となる」 という意見をを出し 経済界は 2015年の経団連の委員会報告で 「有用な労働力需給調整機能を果たしている」 と評価しています


 派遣・契約等の非正規雇用… 割合が 今や全生産労働人口の4割近くに達する程になっています 単純に考えても100人の労働者がいたら40人近くが非正規雇用という状況になっています その殆どが アルバイト・パートと何等変わりのない 「時給制」 です 働かなかったらカネにならない… 今月のようにGW.等休日が多くても 「固定給」 を保障される正規雇用と違い 非正規雇用者は減収となります 月並みの収入を得たかったら 月単位更新制の長期派遣労働者は 現在は禁止されている 「1日派遣」 から法を潜り抜けるように生まれた 「紹介」 という型で そういった長期休日を 「紹介短期労働」 で稼いでいく… という方法しかありません 「世間は休日をエンジョイしていても 派遣労働者は長期休日返上で稼がなかったら月並みの収入を得る事は出来ないから仕方がない…」 こんなグチも聞こえてきます 正規雇用の平均的な年間休日は120日… 「働く時は一生懸命働くから人並みに休みたい」 納税という国民の義務をキチンと果たした労働者の願いが叶わないなんて 日本は果たして成熟国家なのでしょうか…?

貧困率が50%を越すシングルマザーたち 貧困者は 「非正規雇用」 の割合が高いのが現状です 「子供が風邪をひいた」  また 自身が 「体調を崩し 出勤出来ない」 時も有るでしょう 非正規雇用者は 有給制度が有っても 突然の休みを有給に廻す事は出来ません 正規雇用者の有給日数取得の調整弁作用に そういった急な欠勤を有給に廻す… という事は出来ず 「欠勤」 扱いとなってしまいます 子育て関連法も 派遣会社等では導入していないのが現状です 経済界の意向ばかりに囚われた ハード的な面ばかりの改正より 女性も含めた非正規雇用者が これだけ増加の一途を辿っている ましてや 副収入を得るという目的ではなく 非正規雇用を生活の糧としているシングルマザー等のためにも 派遣・契約等の非正規雇用者にも子育て関連の法整備も必要なのではないでしょうか?

未婚・晩婚・少子化・超高齢化・人口減少… 「若者の貧困」 が叫ばれている現在です 「家族を養う収入が得られない」 未婚化が進行すれば当然子供も増えません = 当り前のように高齢化に繋がり 人口も減少していく… 今や年間 ○○市という平均的な自治体の人口数程の数で人口が減少し続けるスパイラルに進行し始めています 1年間でひとつの市が無くなっちゃうんですよ… 稼げない労働者がこれだけ増えた事も こういった世の中になってしまった一因… という事は 客観的に思考すれば誰でも理解する事は容易い事です これ 「国力の喪失」 ですよ… 国を守る 「安全保障法制」 も大切な事なのかもしれませんが その前に 「日本という国のパワーが失われる」 という事を 同時に真剣に 国家として考えていかなかったら 「本末転倒」 であり  こういった事を 現政府は 何故解ろうとしないのか…? 理解に苦しみます…


 国際的に政治・経済も目まぐるしく変化していく現況で 先進国日本も 当然の如くその波に巻き込まれていく事は避けられないことであり 当然の事でもあります 政府の極めて間違った観点・意識は そんな経済状況の中での雇用情勢に置いて 30年も経った現在でも同じ視点を持っているという事ではないでしょうか…? 

幕末から維新に掛けての偉人たちは常に 「これからの日本という国家はどうあるべきか…?」 という事を憂い 大局的に思考し 「それにはどう進み どう判断・決断すべきか…?」 という事を常に考えていました 折しも 明治日本の産業革命遺産群を 世界文化遺産に登録推薦する事が決定しました 当時の経済人は 「国家の繁栄は経済から…」 という自負を 大局的に持っていたからこそ 産業革命が 維新の原動力となりました 

これに引き換え 現経済界は 「派遣労働が 雇用の調整弁の機能を果たしている」 ???? こんな短期的な視野からの思考ではなく 現在の経済人も 「経済が国家を牽引する…」 という意識を持っているのなら 経済界の利益だけを考えていくのではなく 「雇用」 という 国力を左右する問題からも 「経済界として 国家の安定という観点から どう貢献できるのか…?」 という視点で考えて貰いたいと 思っています 現代の経済人も こういった思考が 経済界のコンプライアンスという視点から当り前の事… という位まで論じられる事が 「企業の社会的責任」 でもあると 私は思っています 

立法府・行政府・経済界全体が 「国家の未来を司るためにはどうしたらよいのか…?」 という事を 先ず大局的に思考していく… という国家が 真の 「成熟国家」 と言えるのではないでしょうか…?



  PS

 写真は桜島の噴火 鹿児島在住時で バイクで単独事故を起こし 入院していた病院の玄関先から望遠で撮ったモノです この時は 病院の玄関のガラスの自動ドアも 衝撃波でかなりの振動をしていてビックリしました 噴煙2500m以上 上がったら 比較的に大きな噴火となり 写真のような噴煙になります そう言えば 鹿児島の 「維新の産業革命遺産」 の中に 「関吉の疎水溝」 も選ばれました 鹿児島市の磯地区にある 「集成館」という 工場群の動力に 水力として活用するために 鹿児島市下田町に作られたモノなのですが 鹿児島在住時の自宅は この沢の上にあり 散歩で何度か訪れました 現在は近くの田んぼの農業用水としても使用され 水がキレイで 自生のホタルを ここで生まれて初めて観ました 自然豊かなとても良い所です