2010-08-11 10:00:07

拒食症・過食症を対人関係療法で治す 水島広子著

テーマ:本・記事・番組など
 図書館で借りて来ました。

拒食症・過食症を対人関係療法で治す/水島 広子

¥1,680
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 少しずつ読んでたら、もう今日が返す日だ(アセ)

 面白かったです。

 私の拒食症・過食症と私の関わりで言うと、中学生の頃に「この身を消してしまいたい」みたいな思いにとらわれてすごく小食にしたことがあります。すぐにお腹がすいて食べるようになりましたが。あとうつになって、やはり「食べられなく」なる日がありました。でも2日目か3日目にはおなかがすいて食べてました。

 大昔に、拒食症の女性とお母さんにお会いして話をうかがったこともあります。私には何も言えなかったですね。

 本の最初に「有名な専門家」の治療を受けてこじらせた例が出てきます。現在ネットを見てても怪しげな「専門家」はいろいろおられるようです。

 著者は

「『心の病』は、社会的な因子(すべての人に共通する環境因子)、個人的な環境因子、そして、遺伝的な因子、という三つの因子が絡み合って発症しますが、摂食障害の場合、『社会的な因子』というのは、『女性はやせているのが美しい』という画一的な価値観であると言ってよいでしょう。」

と書かれています。

その社会的な因子というのは「ジェンダー社会」ということになるのだろうと思います。しかし面白いのは著者は(ジェンダー社会はだんだん変わっていくにしても)「女性役割(女のモノサシ)」にもっと価値を見いだすことを勧めておられます。

 また治療に関しては「対人関係療法」を勧めておられます。これは

「精神科領域にはさまざまな治療法がありますが、その中で、過食症に対して効果があると科学的に検証されているのは、今のところ、認知行動療法と対人関係療法だけです。もちろん個人的なレベルでは、ほかの治療で治ったという人もいると思います。しかし、大規模な臨床研究で、過食症に対する効果が確認されているのは、この二つの療法だけなのです。」

とのことです。エビデンス(科学的証拠)がある、ということですね。論文名は出てきません。で、面白いのは

「約半年後の治療終了時には、対人関係療法よりも認知行動療法の方が圧倒的に高い効果を示しました。ところが治療終了6年後まで追ってみると、対人関係療法の効果は伸び続け、6年後には認知行動療法よりも高く、行動療法の3倍以上の効果を示すことがわかったのです。治療で学んだことを、日々の対人関係の中で実践していくことによって効果が高まるのだと思われます。」

 なーるほど。

 というか読んでみると対人関係療法というのは「本人の考え方を変え」「(本人にとって)大切な人の考えを変え」ていこうとするものなので、本人だけでなく環境をも変えるものだと思えます。そのへんが伸びる理由じゃないかなあ。

 しかし、この療法そのものは本の出た時点で保険適用になっていないし、やってくれるところは少ないし、なかなかたいへんそうです。標準的には50分の面接を12~16回するとのことですが、そんなに時間の取れるお医者様はほぼないでしょう。水島さんも自由診療のクリニックで実現させてはりますが、それでも途中の面接が15~20分くらいになることもある、と書かれています。

 ということで日本ではなかなか受けられない治療のようですが、「本を読んで努力しただけで病気が治ってしまったという親子にも出会いました。」ということです。確かに、この本を読んでてもヒントはいっぱいもらえそうな気がしました。




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