2010-04-18 13:51:25

支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーション2

テーマ:特別支援教育・障害児教育
 支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーションについて。

 自閉症の人の場合。

 私が知的障害特別支援学校にいた時。

プール外伝」の後半に出てくる生徒です。
まだ小学部の時代。

 担任は「威嚇することと無表情で伝えることと2」に出てくるベテラン
の先生。この生徒について、私は「自閉症やろか?」と尋ねた時、「うー
ん、わからん」とおっしゃっていましたが、後年、自閉症について勉強し
てから考えると、どこから見ても自閉症の生徒でした。

 彼は「欠席調べ係」をしていました。
 朝の会をやっている時にクリップボードに紙を挟んだものと鉛筆を持って
各教室を回って来ます。担任からは「字を書く時は手首を持ってあげて」と
言われていました。何じゃいな、と思ったら、一人では字が書けないけど、
手首を持ってもらったら書ける、と言います。担任は別に○○療法とかを知
っている、というわけではなく、単に経験として知っていたのです。

 で、私のクラスに来た時、たまたま欠席者がいたので、それを彼に伝えま
した。彼は自分ではそれを書けなかったけど、私が手首を持ってあげると名
前の漢字が書けました。

 私が名前を知っていたから無意識に彼の手を動かした?
 どうにもこうにもそんな感じではなかったです。

 彼はどこかで自分で字を覚えていました。家庭は彼の奇妙と思われる行動
にアップアップして教育しようなんて余裕はありませんでした。当時の学校
では字を覚えたり、字を読んだり、という授業はありませんでした。また学
校では彼の気持ちを聞いたり、表現を出してもらおう、という機会はありま
せんでした。そんなことしなくても学校生活は進んで行くのですから。

 一度、小学部時代。夏休みのプールの時間でした。彼がやって来たので、
私は担任ではなかったのですが、着替えの場所についていきました。細かい
ことは覚えていないのですが、私は彼に質問しました。何かを書いて聞いた
のだっけ?とにかく彼は何らかの方法(音声言語以外)で答えてくれました。
(この時は、彼が字を書いたわけではない)

 私はびっくりして職員室にいたある先生に報告したのですが「それがどう
した」という感じでした。子どもから表現することがそんなに大事とは思わ
れていなかったようです。

 彼は方法を考えてあげれば自分で表現できた生徒です。

プール外伝」の時も、ホワイトボードに書いた「電車」「バス」の文字をわかっ
て選択しています。
 
 たぶん彼は簡単に外部に表現してくれただろうし、パソコン入力など、方法
を考えてあげれば相当複雑な表現もできるようになっただろうと思われます。
別に手首を持つ必要も無かったでしょう。

 結論としてはやはり肢体不自由の人と同じようなことになります。

 手首を持ったら書ける、ということもあるだろう。しかしそんなことをし
なくても、いくらでも表現する方法はあるし、ひとりで表現できる方法を考
えよう、です。







 

 

 


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