2010-04-18 11:56:10

支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーション1

テーマ:特別支援教育・障害児教育
 支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーションの方法が
あります。

 肢体不自由の方の場合、よくありそう。

 私が肢体不自由特別支援学校にいた時。

 重度の脳性マヒで、支援者に押してもらうタイプの車イスにつねに乗
っている生徒。私が出会った時は高3でした。

 私はAAC(拡大代替コミュニケーション、要するに何でも使ってコ
ミュニケーションしようという考え方)を少しは勉強し始めていた頃。
まだまだ実践はできず、学校に情報処理係も作ってなかった頃。

 給食の時間にたまたまその生徒の教室に入りました。

 そしたら彼はMSXパソコンに音声スイッチをつけたもので、「アッ!」と声
を出すことで、50音文字盤の自動スキャンソフトで文字を選び、文を
書いていました。

 ぶっ飛びました。こんな実践がすでに校内でされている!!

 聞いてみると、担任が自作(!!)のソフトで、思いつきで、給食後
のみに試しているとのこと。失敗が多く、まだまだまともな文は書けな
いこと。完全に個人的取り組みで、他の授業時間には取り組まれず、学
校の中でも同じクラスの担任しかその取り組みを知りませんでした。

 その生徒が小学部時代から組織的に取り組んで、随意的に動かせる部
分を探し、フィッティング(うまくソフトやスイッチを合わせていくこ
と)していたら、十分使いこなせるようになっていたと思います。

 家では保護者が、彼の手に鉛筆を持たせ、その手を保護者が握って動
かすことで日記を書いていました。そして卒業時に文集を私たちに配っ
て下さいました。

 しかし教師は「あれは保護者の思いによるもので、本人の書いたもの
では無い」という評価が主流でした。その理由としてあげられたのが、
ショーペンハウエルについて書いている、ということ。肢体不自由特別
支援学校の生徒が、そんなもの書くわけがない、というわけです。

 でもその文というのは

「みなさん、ショーペンハウエルを知っていますか。ショーペンハウエル
 はえらい人です」

みたいな、そう、小学校中学年の生徒が偉人伝を読んで書くような内容
で(高学年だともう少し複雑になる)、私は「これは本物だ」と直感し
たのですが。それも失礼な話ですが、肢体不自由特別支援学校にずっと
いる生徒だと必然的に経験の量が少なくなるので。

 本物か偽物かは、本人が一人で入力できるシステムを組んであげれば、
もう全然論争にもならないところです。当時の地方の学校ということで、
しかたのない点もありますが、当時の日本でもシステムをフィッティング
できる人はいました。真贋を言う前に、そういう実践ができていなかった
ことを恥じるべきだ、と思いました。

 余談ですが、私は大学時代、ショーペンハウエルの「哲学入門」の中
の「哲学とは直感なのだ」という言葉を書いた体操服でトレーニングを
していました。

 支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーションの方法に
ついては平本歩さんの場合、小学校の頃は文字盤を指し示す方法でやっ
てましたね。NHKの放送を見る限り、別に特定の人とでないとできない、
というわけではなさそうでした。

 そして後年(たぶん自力の。それとも他人が腕を支えているのだろう
か?)パソコン入力に進化させてはります。

1年2組 歩ちゃんと30人の仲間たち 人工呼吸器をつけた少女の記録
平本歩さんのメッセージ

 NHKで放送されたものでは「奇跡の詩人」も話題になりました。

 お母さんが後ろから抱きかかえ、腕を持って文字盤を指し示していき
ます。
 これも様々な議論を巻き起こしました。

 私は番組を見て「もったいないなあ」と思いました。
 この場合もパソコンでの自力入力が可能になればほとんどの議論は
収束します。番組を見る限り、お子さんには随意的に動かせる部分が
ある、と見えました。

 またお母さん以外では、お母さんの妹さんともできるが、情報量が1/10
になってしまう、というのもどこかにありました。お母さんがずっと一生
つきっきり、というわけにはいかないよなあ、と思いました。

 結論。

 支援者が障害のある人の手を持ってするコミュニケーションというの
はある。でもすみやかに自力でできるコミュニケーションに変えること
ができる。



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