仕事が立てこむと、どうしても食べ過ぎてしまう・・・のはわかっていても、コントロールってほんとむつかしい。


・・・っていつも感じている素朴なことをもう一歩踏み込んでストレスと食欲の関係が知りたいと思ってたところ、現在発売中の「Tarzan 」で「メンタル鍛えて、ストレスフリー! 」て特集やってて、なかなか面白かったです。


中でも私が、ああやっぱりそうなのか、と腑に落ちたのは「ストレスの正体は適応エネルギーである」って言葉。

 

 例えば、職場の上司に仕事のことで注意を受けます。Aさんは気にせずに仕事を続ける。またBさんは、上司に認められようと頑張る。この場合、Bさんは普段よりエネルギーを使います。これがストレスの正体。つまり適応しようとするエネルギーがストレスなんです。


ここで言われている「ストレス」とは心に負荷のかかること全般っていう意味のようです。ストレス=悪いもの、てことじゃなくて、周りから期待されてるとか嬉しいプレッシャーなども含めてと捉えたほうがよさそうです。このストレスのレベルが高すぎると、ご存知の通りストレス信号が発信されてイライラしたり、過食症や拒食症などの摂食障害を引き起こしたりなど、心身に様々な影響を及ぼし始めるわけです。だからといって「何にも気にしない」Aさんのような対応が正しいのかというと、それも違うとか。ストレスレベルが低すぎると、今度は仕事の改善が見られなかったりして向上がなくなってしまうのね。


だから「適正なストレスレベル」の状態が大事。わかりやすい言葉に置き換えるなら「適度な緊張感」ってことでしょうね。すると、「パワフル、冷静なトラブル対応、気分転換、ひらめき、鋭い知覚、集中力」などが発揮できる、ということでした。


さらにストレスのメカニズムやストレスチェックなど、こちらのサイトに詳しく載ってるのでご興味ある方はどうぞ。(ちなみにこのサイトでは「ストレスはエネルギーの消耗」と解説されていて、上記の説とはちょっと違います)

ストレスケア.com



で、やっと食べすぎの話になるわけですが。「食べすぎもストレスに対抗しようとする防御反応」の一つ。これまた、ちょっとややこしいけど、体内でどういうことが起こっているのかというと、


ストレスを感じる

  ↓

脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌される

  ↓

このホルモンが副腎を刺激

  ↓

副腎皮質ホルモンが分泌される

  ↓

これによって副腎からノルアドレナリンやアドレナリンといった脂肪の分解を促進する酵素が分泌される

  ↓

体内の脂肪組織が分解される

  ↓

遊離脂肪酸が増加

  ↓

遊離脂肪酸が増加すると、脳は空腹感を感じて摂食中枢を刺激

・・・つまり、お腹すいた~という信号が発令される、というわけ。


ふぅ~。「考え事」「いらいらする」って、いくつもの案件が同時平行で処理されつつ、さらに脳内や体内の物質レベルでも実に様々な反応が連鎖して起こっていくのですねぇ・・・すごいなー脳って。


ストレスでお腹減ったときの対処法は、脳のストレス耐性を高めるセロトニンやドーパミンなど脳内物質の材料となるアミノ酸を積極的に摂るのもよいそうです。私は忙しいときほど「手軽でガッツが出そうな気がする食べ物」・・・揚げ物とかスナック菓子とか・・・に手を伸ばしたくなる。その「食習慣」は、あまりよろしくなさそうだと認識し直してみたほうがよさそう。最終的にはやっぱり体にいい」とされる、いわゆる「低カロリー高たんぱくな料理=ダイエットにも最適な料理」を心がけて食べることが王道のようです。


・・・ええっ!そんなふつうのオチなの??って、ごめん。私も小難しい言葉を駆使して慣れない思考回路の使ったら、すっかりお腹がすきました(笑)。