KINAN Cycling Team Official Blogでは、不定期ではありますが、所属選手やスタッフのクローズアップ記事をお届けしていきたいと思います。

選手やスタッフがそのときどきで抱く思いや考えを、それぞれの言葉をもとにリアルにお見せしていきます。

これからしばらくは、今シーズン加入した選手たちがメインとなります。

ニューフェイスを覚えていただき、応援するきっかけになりますと大変うれしいです。

 

第1回は、山本元喜選手。

NIPPO・ヴィーニファンティーニに所属した昨シーズンは、5月に開催されたジロ・デ・イタリアで日本人選手史上5人目の完走を果たしました。

また、新加入選手の中ではもっとも早い、2016年10月に移籍の発表を行いました。

 

ヨーロッパでの実績を積み、満を持してKINAN Cycling Teamの一員となった山本選手。

チームビルディングキャンプ中の2016年12月21日にインタビューを行いました。

 

フォトセッション中に笑顔を見せる山本元喜(中央)

 

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■チームに合流してみての印象はいかがですか?

 

まだ全体で練習するところまではいっていないので、把握しきれていない部分もあるのですが、これまでヨーロッパで活動してきて言葉の面などで苦労したことを考えると、日本人選手がメインのチームでやっていけるスムーズさはありますね。
何か問題が起こればすぐに話し合えるし、コミュニケーションの面でのやりやすさを感じています。

 

 

■これまではイタリアで実績を積んできましたが、移籍先としてKINAN Cycling Teamを選んだ理由を教えてください

 

まず、日本のチームで競技をするとなったときに、レース活動が一番充実していると感じたのがKINAN Cycling Teamでした。
また、関西圏のチーム(和歌山県)ということで、実家(奈良県)を練習拠点にできるのも魅力的でした。

 

今まではヨーロッパで、スーツケース1つで・・・といった感じだったので、腰を据えて活動することができていない感覚がありました。
関西圏のチームであればそれができると思いましたし、地元である関西のチームに入ることで応援もしてもらえるでしょう。
応援してもらえることは、何よりも力になります。

 

そういったことを1つ1つ見ていったときに、自分が必要としていたものと合致していたのがKINAN Cycling Teamでした。

 

 

■シーズン開幕に向けて、「こういったところを見てもらいたい!」というものがあれば教えてください

 

これまで以上に結果を求められる立場になるでしょうし、チームの動きを考えたりする場面が増えてくると思います。
そういった面を勉強していきながら、新たな経験として、何よりこれから絶対に必要となってくる部分なので、一丸となって戦うチームの中心となりたいです。

 

もちろん、チームオーダーによってはアシストにも回りますし、密な連携が図られるチームにしていきたいですね。
そういう戦いぶりをぜひ見ていただきたいと思っています。

 

 

■目標とするレースや数字はありますか?

 

KINAN Cycling Teamの一員となった以上は、チームの最大目標であるツール・ド・熊野の重要性は常に感じている必要があります。

 

NIPPO・ヴィーニファンティーニ時代は、(国内レースでは)ツール・ド・北海道が重要レースでした。
チーム拠点でのレースであったり、メインスポンサーが強い思いを抱いているレースの大切さは、チームにとっても別格となります。

 

個人的にはツアー・オブ・ジャパンよりも、その後のツール・ド・熊野に照準を合わせたいと思っていますし、その先の全日本選手権でも成績を残したい。

 

全日本選手権で成績を残すことは自分のためでもあり、チームのためでもあります。
そして、(チームやスポンサーへの)恩返しでもあり、このチームに入った意味が証明できると考えています。

 

前チームと比べるとレース数が減るので、1つ1つのレースをしっかりと集中して、エースであればエースとして、アシストとしてであればアシストとして、自分やチームの成績を狙っていきたいと思っています。

 

 

 

山本 元喜(やまもと げんき)/Genki YAMAMOTO

身長・体重/163cm・62kg

誕生日/1991年11月19日

出身地/奈良県

脚質/パンチャー,ルーラー

主な実績/2016年 ジロ・デ・イタリア 完走

ブログ/http://jaa01114.cocolog-nifty.com/

 

 

Interview, Edit: Syunsuke FUKUMITSU

Photos: KINAN Cycling Team