女二人旅(後編) | 「きものお手入れプロ集団」

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京都「きものトータルクリニック 山安 」の職人ブログ。
縁の下の力持ち職人たちを、着物の好きの案内人が
びっくり!目からウロコ!意外な一面?etc・・・
ブログでお届けします。

さてさて、『女二人旅という名の出張』前編に引き続き、



後編でございますっ!



いざ島原城へ出陣っ





島原といえば・・・

皆さんは思い出すことでしょう。



雲仙普賢岳の噴火です。

平成2年11月に噴火活動がはじまり、平成8年5月に噴火活動終息。









 



 





 





 



 



 











当時、「火砕流」・「土石流」という言葉を初めて知りました。



今は復興して、観光地となっています。



時が経つのは早いものです。



噴火の後に産まれた赤ちゃんが、成人式を迎えるのですから。



有明海を眺め、島原の歴史を感じながら、会場に到着です。

 





京都を出た時はまだ桜は咲いていませんでしたが、島原はちょうど桜が満開でした。

 



 

 



 



私達の今回の仕事は



島原市民の皆様の

「この着物しみだらけ、困ったな、どうしよう。」

「そうだ!きものクリニック展に行って職人さんに相談しよう!」



という事で、改めまして『きものクリニック企画』でお仕事に来ました。



早速ブース作り。





社長の似顔絵も飾ってと・・・

 

  



社長のお母様が広告で作ってくれた「エコ小物入れ」に

「飴ちゃん」を入れてっと・・・・





 





そして、小さなクリニック工房の完成です



早速お客様のご来店。



さすがサエ姉さん、瞬時にプロの目に変わります。

お客様の相談を受けたうえ、シミ・汚れ等、お着物全体をチェックしていきます。





ついて間もないシミ・汚れは、その場で落します。

 



 

 

ふろしきにたくさんの着物を包んでご来店の方も。

袖口の皮脂汚れなど、見落としがちな箇所もくまなくチェック。

しみ・汚れの原因や落とし方などを説明し、お見積りをその場で出します。









私は、こちらのご婦人の「紗袷羽織」が気になり・・・

もしやと思って聞いてみたら、

やはり!!池田重子さんの紗袷羽織でした

素敵に着こなされていて思わず、いろんな角度から写真をとらせていただきました。



 





次々とご来店がんばれサエ姉さん



えっ私は何をしていたのかって



私は、お客様といろいろなお話をさせて頂きましたにこ

着物好きな方と着物好きな私。話し出したら止まりませんラブ



着物を通じてコミュニケーションをとらせていただくことによって、

常にお客様の立場になって物事を考える事ができるのです。

何を求めていられるのか、何にお困りなのか・・・など等。

それが、私の仕事でございます。かお アオキラ



お互いに刺激しあえるのも素敵な事であり、出逢い、ご縁だと思ってます。



また、きもの好きなわたしとしては、お客様の着物を見させていただく事も嬉しく、

それらをお預りして綺麗にして納品させていただく事に喜びを感じます。



もちろん着物だって喜んでるはずです。タンスに眠ったままではもったいないっ

是非、着物をきてお出掛けしていただきたいと、熱く思うのですト音記号てへ







お嬢様のお振袖のお手入れを持ち込みされた方がいらっしゃいました。

お振袖っていいですよね。成人式だけでなっく、袴とあわせて卒業式・ご友人やご親戚・ご家族などの結婚式や披露宴パーティーなどに大活躍ですもの上げ上げ



きれいにお手入れして正しく保管されておけば、お嬢様がいつかご結婚してお子様が生まれたら、またそのお振袖はお子様たちに受け継がれていく。もちろん振袖に限らずですけどね。

 

次々ご来店いただくお客様の中に、思わず目が釘付けになってしまったバッグをお持ちの方を発見しましたラブ

ワァオぉーっ素敵。これはもしやもしやもしや・・・・

着物の生地でつくられた「リメイクバックじゃないですかぁ!!」とテンションMAXに!!

早速見せてもらって、お写真も撮らせていただきました







着なくなった着物をといて、ハギレなどでいろいろと作るのがお好きだそうです。

着物を買う時に、「最終的にほどいてリメイクしたら素敵なものが作れるかしら?」なんて

想像してから買う事もあるそうです。まさにエコ上級者ですね。





島原のお客様との出逢い



花日本舞踊を習われてる方との出逢い。やはり立ち振る舞いが凛としていて美しいのです。

着付けはもちろんの事、着物でのたちふるまいやマナー、日常の美しい所作などが自然に身につくのでしょうね。お稽古で着物は週に2、3回は着てるとの事で、汗をかくから着物も、ポリエステルものにしたり、正絹着物の場合は定期的にお手入れに出したりと、ご自分できっちり管理されていました。すばらしいぃ。



花茶道の先生との出逢い。茶道歴はなんと50年程との事。今まで茶道をされてる方とお会いしてきましたが、共通して言えるのが、とっても上品であり、ゆったりとした時間を心にお持ちである事。おもてなしの心もおのずと普段の生活様式の中に自然と取り入れられるのでしょうね。

茶道では、お茶をいただく側にもさまざまな作法がありますよね。感謝の心もを持ってのぞみ、茶室のつくりや、掛け軸や花、茶道具を観賞するというのも大事な礼儀作法。

日本の美を感じます。

さて、茶道をお稽古されている方は、お着物の汚れる箇所がだいたい決まっているという話。

私は、茶道を習っていないので、詳しくわからないですが、

・胸元に入れたお懐紙でちょっと手を拭う際に・・・

・左袖のたもと付近を思わずチャポっと・・・

・右袖の中・・・

茶道をされてる方は、何故そこがシミ・汚れになるのか、おそらくお分かりになるかと思います。





サクランボ着物を着て和稽古をされる方はおそらくたくさんいる事でしょう。

また、地域によって、お手入れのお悩みも違うのだなぁとつくづく感じました。

今回いろいろなお話を聞いて、見て、感じて、改めて着物のお手入れに対しての

ご案内の仕方や、喜ばれるような企画など・・・良いアイディアが浮かぶといいなぁ

なんて思った案内人の田中優子でした。

皆様、アンケートにご協力いただきましてありがとうございました。





あっ社長の似顔絵人気がありました。

子供にもうけてましたよっ♪





今回、お手入れの知識などもお話しさせていただきました。



「1.2度着たら、丸洗いクリーニングに出してタンスの中にしまう。」



皆さんがそのようにお応えになりました。



何度も言うようですが、「丸洗い」で全てがキレイになるわけではありません。



長襦袢に汗をかいたとします。汗は水溶性です。



丸洗いクリーニングは油性の薄いシミ汚れは落ちますが、汗じみはおちません。



『水には水を。油には油を。』



わかりやすくたとえるならば、メイクを落とす際、ただ水洗いしただけでは化粧は落ちませんよね?ファンデーションや、アイメイク、口紅等を落とすために、クレンジングオイルを使用してメイク落しをしてるかと思います。それと同じです。



今は、いろんな化粧品やスキンケアがでているので、全てがそうとはかぎりませんが・・・。



プチお手入れ講座をして、正しい知識を知ってもらえたのでよかったです。



「女二人旅という名の出張(後編)」 二人で仲良く飴ちゃん食べておしまいです。

チャンチャンっ





オマケ①

島原に宿泊したのですが、結婚式場が併設されてたので。

独身女2名が、いつかこれを着る日がくるかもしれない・・・・

という希望をこめて!!





オマケ②

帰りはちゃんとピーチ便飛びました~!!







オマケ③

TBSテレビの4月18日(水)朝5時15分~「早ズバッ!ナマたまご」内のお天気コーナーで
わたくしの「桜と着物」の写真が紹介されました!!ほんとに数秒ですけどねっ♪
 



蹴上インクラインでのフォトです。
http://www.kotomeguri.com/sakura/me_inclined.html

マイミクさんが録画したのをユーチューブにアップしてくれました。
音声は小さいですが全国の桜を見ることができるので、よかったらどうぞっ
今なら仁和寺の御室桜がちょうど見ごろですよん
http://www.kotomeguri.com/sakura/me_ninna.html




「着物のシミ・汚れ見本」山安ブログ
http://ameblo.jp/kimonoclinic-yamayasu/theme-10049465898.html



 「きものの保管もペーパーレス」山安ブログ
http://ameblo.jp/kimonoclinic-yamayasu/entry-11173172811.html



島原の情報はコチラです。着物の似合う街でした!!

 

『島原温泉観光協会HP』
http://www.shimabaraonsen.com/index.html


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