2012年02月08日
伊賀焼の魅力
テーマ:和のイベント
伊賀焼陶芸作家、谷本洋 氏の個展の添え釜の手伝いをさせて頂く
機会に恵まれました。
伊賀焼といえば、豪快な耳付花入など力強く女性には使いずらいイメージで、
あまり触れる機会がなかったのですが、実際に御茶碗で一服点ててみると、
思ったより軽く点てやすいのです。
着物も実際に着てみないと着心地は分からないのと同じで、
器も使ってみて初めて良さが分かるのですね。
召し上がったお客様も、お茶碗のぬくもりを楽しんで居られました。
昨日が初日で、13日まで各先生方がお呈茶を開催しています。
何方様でも気楽にご参加できます。
お楽しみは、、
谷本氏と伊賀で18代続いている桔梗屋織居製のコラボの三種類の御菓子。
絶品です!
以下、伊賀焼の魅力が分かる推薦文を引用しましたので、是非お目通し下さい。
伊賀焼の谷本洋に期待する 中島誠之助
「伊賀は忍者の里である。さらに俳聖と呼ばれる松尾芭蕉の生まれた地である。
そして思い出してほしいことは茶陶として名高い伊賀焼の産みだされた土地であることだ。
人類の文明は弓矢を手にしたこととやきものの器を考案したことによって、
第一歩を歩みだしたといわれている。それから粘土をこねて形を作り火中に入れ、
壺や碗など日用器皿を焼成し続けて長い年月が経ったことだろう。
伊賀焼もそのようにして伊賀盆地で焼かれてきたのだ。それが桃山時代のある日突然に、
茶人武将の古田織部の指導によって花入や水指などの茶陶が生みだされたのだ。
おどろいたことに窯出しされたそれらは日常陶器の「用の美」がもつ普遍性をはるかに超えていたのだ。
豪快にせまりくる形の迫力窯の中で炎によって彩られた釉薬の流れ、
人の心を引き込んでやまない無言の語り。人類はこの時、伊賀焼の茶陶によって
粘土と火による造形の頂点をきわめたといえる。数百万年の昔、琵琶湖の底に積もった
土や植物が地層となり地殻変動で隆起して山になったのが伊賀の土である。
この粘土は鉄分が少なくて白い。だから耐火度が高く高温の焼成に耐える。
窯の中で積もった薪の灰が真っ赤に焼けた作品に降りかかって自然釉になる。
これをビードロ釉と呼ぶ。深い緑色のガラス質のビードロはその昔の琵琶湖の紺碧である。
伊賀焼は忍者と同じく人の目に触れることをきらう。伊賀焼は俳人芭蕉と同じく
わずかな言葉で真理を語る。そして伊賀盆地の隠れ里を出ようともしない。
しかしもうそろそろ出てきてもいいのではないか。華美に疲れしゃべることに飽きた
現代人たちのために、お前の思索にふけった哲学の相貌を見せてほしいのだ。
かつての風流人たちが古伊賀と呼んであこがれた思いを、
ふたたび都会人たちに与えてくれないだろうか。
伊賀の窯元に生まれ西欧の陶芸を吸収してきた谷本 洋に期待する熱がここにある。」

伊賀 谷本洋 作陶展 作陶三十周年 破調と幽玄の美
日本橋三越本店 6階 美術特選画廊
平成24年2月8日(水)~2月14日(火)
お呈茶は水曜日から月曜日まで6日間。








しかもイラスト付き
