黒澤公人のドキュメンテーションシステムの100年(1960年-2060年)

一次情報ダイレクトアクセス時代のドキュメンテーションシステム


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現在、おもなE-Bookは洋書が多いので、洋書を前提に書いています。

(和書の場合は、とんでもないほどの利用ルールで、販売されていますので、ここでは、除きます。)

 

図書館の本は通常1タイトル1冊です。それを、何千人、何万人という学生が利用します。

大学の情報源は、主に、先生なので、先生が、何十人、何百人にある本を読むようにいうと、その1冊の本を巡ってとりあいになります。その場合、図書館が取れる可能性は、予約で、読む順番を制御する。

その本を図書館の違う管理下に置き、短期間で読むように設定をする(リザーブ、指定図書制度)。もしくは、複本をいくつか購入する。もしくは、何もしない。

 

その意味で、図書館の貸出数には、1冊の本を巡って、物理的な限界が発生します。

上記の場合、長い期間にわたり、本は、貸出中になるので、書架に戻るということはありません。

 

さて、アクセス数無制限に設定されているE-Bookの場合は、このような問題を気にすることはありません。(アクセス数に制限のあるE-Bookもたくさんあるので、それは、この議論に含めません。)

 

すると、1冊の図書に、数千回の利用という、通常の本とでは比較にならないことを発生します。

(実は、学術雑誌の世界では、それは、すでに経験済です。紙の雑誌ではほとんど利用されなかった学術洋雑誌が、非常によく使われる雑誌に変貌しています。利用回数を集計することができれば、図書の貸出数を越えてしまう可能性もあります。(現在、各データベースの集計はだせるので、手間暇かけて集計すれば、使用合計数をだせる。ここでも問題になるのは、無料の雑誌は集計するのかということですね。すると、だれか、どれだけ利用したかは、不明なので、利用の全体量を計るというのが、むずかしくなる。)

 

5万人規模の大学で、100万冊の図書をもっていたとしても、学生が良く利用したい本は、数万冊あたりに集中してしまうので、一人あたりの貸出数が高くなることはありえない。その意味で、中小規模の図書館は、一人当たりの貸出数という評価は、有利である。1冊に集中する度合いが当然すくなくなるからである。

 

しかし、電子書籍は基本になると、集中度という物理的な限界はなくなる。その意味で、大規模図書館で、E-Bookを導入すれば、(実質的な)図書館ランキング(一人あたりの図書利用という限界)をおおきく改善してしまう可能性がある。

 

-------  実際起こりうる 2つの事例 ----------------

 

ただし、ここで落とし穴もある。大学生はよくつかう本を、格安でE-Bookでは提供されない。

大手出版社も大手アクリケーターの提供するE-Bookコレクションには、しばしば、大学生がもっとも必要としているテキスト類が、巧妙に省かれている。

 

また、利用回数で購入する方式の場合でも、既に紙の本と購入済の本がE-Bookでも、もっともよく使われる。よく使われるからこそ、本で、購入したわけだ。E-Bookも当然の結果になり、紙の本とE-Bookの両方をもつことになる。

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