ドキドキさせてよ-別館-

kikiのお気楽観劇記録とその他もろもろ

お芝居を観るのが好きです。

評論とかレビューとか、ましてや演劇論などという難しい話はできませんが、
観てきた舞台の感想やその他お芝居について思ったことなどをつらつらと書いてます。

もし、あなたがお芝居が好きだったり、あまり観たことはないけど興味があったり、
あるいは特に興味はないけど、たまたまここにたどり着いちゃったり、
とにかくご縁がありましたら、ときどき遊びに来てくださるとうれしいです。

ではでは、どうぞごゆっくり('-^*)/

テーマ:
平成29年6月18日(日)14:00〜、東京芸術劇場シアターイーストにて

プロデュース/深井順子
作・演出・音楽/糸井幸之介

出演/
深井順子 鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 
浅川千絵 平井寛人 
(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)

伊藤昌子 野上絹代(FAIFAI/三月企画) 山森大輔(文学座) 荒木知佳

日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)

ー2010年”芸劇eyes”で話題を呼んだ「愛死に」。7年ぶりの再演!ー

2010年に東京芸術劇場の“芸劇eyes”枠の中で初演され、話題を呼んだ作品を7年ぶりに再演いたします。
初演時は、身体的負荷の高いパフォーマンスと、密度の高い演出で強い印象を残す作品として評判となりました。

深夜、池袋の劇場に忍びこんだ一組のカップル。何かの作品が上演されているのか、これからされる支度をしているのか、今は深閑としている劇場。そこに、6組の愛の亡霊たちが彷徨いだし、男と女の愛の蜜月と孤独が満ちていく―。

いじましい現代人の愛の示し方を歌にし、極めて現代的ではない手法で高らかに歌い上げる〝妙―ジカル”。
(公式サイトより)

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帰りに脚本でなくCDを買った。自分としては珍しいことだった。

ほの暗いステージの上で音楽にのせて描かれるさまざまな愛の形。暮れていく海辺で打ち寄せる波。そのとき劇場を満たしていた音楽を、そっと連れて帰りたくなったのかもしれない。

冒頭。

通路を駆け抜けるひと組のカップル。無人の劇場に忍び込んだらしい。金目のものを探すはずが、はしゃいでセットのパルコニーに上がってみたりしている。

セットがゆっくりと傾き、舞台の上に倒れる。大きなセットの起こした風が客席を吹き抜ける。

そして、舞台の上で何かが動き出す。

棺桶から起き上がる男。むかしラブレターを書いたことのある少女に、ずっと時が経った今ふたたび書いた手紙を朗読している。それは、投函されない手紙。次々と棺桶から男が起き上がり、舞台上を歩き回りながら同じ手紙を輪唱のように読み続ける。

棺桶から女が起き上がる。窓の外を眺める。昔、手紙をくれた男について語り始める。棺桶から次々と女が起き上がり、舞台上を歩き回りながら輪唱のように女の言葉を繰り返す。

黒づくめの男と女が、舞台上を歩き回りながら言葉を紡ぎ、次第にそれはメロデイになる。

そういう情景。

あるいはいく組もの男女が登場し、それぞれに描かれる愛の形。

音楽と言葉。ほの暗いステージの上の黒衣の男女。劇場に忍び込んだカップルは、からっぽの劇場の客席で、目を閉じて彼らのステージをみつめる。

列車を降りて、知らない町を歩き、夕陽にそまる海岸に、腰を下ろす。

愛という言葉に、死という言葉がこれほど近いなんて。

物語というよりかつて観た幻影のような。

若いカップルは、手を取りあって劇場から去っていく。彼らの人生はここからまた始まるのかもしれない。

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テーマ:
平成29年6月16日(金)20:00〜、Gallery & Space しあん にて。

作・演出/屋代秀樹

出演/
平成30年の人々
千秋ナカコ:萱怜子
摩周フカエ:星秀美(レティクル東京座)

昭和64年の人々
小鹿スドウ(大学教授):瀬戸ゆりか
多賀リンサク(スドウの友人):袖山駿
摩周シビオ:山森信太郎(髭亀鶴)
摩周イサナ:堀江やまの

           ※          ※          ※

このみずうみを ふかくもぐれば きっとうみにでられるでしょう

昭和64年正月、山間の街 田瓶市
人皮で装丁されたおぞましき書物の噂を聞きつけ、
気鋭の人類学者小鹿スドウは、
海産物の流通で財をなした一族、摩周家のもとを訪れる。
血と 愛と 宇宙的恐怖の 短いおはなし

           ※          ※          ※

(公式サイトより)

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昨年夏の15 minutes made(15分の短編×6団体によるショーケースイベント)参加作品『ハーバート』とそのあとの本公演『ムーア』以来、すっかりハマっている日本のラジオ。

今回の会場は新御徒町駅近くの「Gallery & Space しあん」という、古い民家の佇まいを生かしたギャラリー兼イベントスペースだった。

わかりにくい場所だ、というウワサを聞いて乗り継ぎのいい御徒町から歩くのを断念し、徒歩1分だという新御徒町駅の最寄の出口まで無事にたどり着いた。

金曜日、仕事を終えてから行くので時間の余裕はたっぷりとはいかないが、20時開演なので走って行くほどでもない。

地図も事前に確認しておいたし、楽勝かと思いきや、手元のグーグルマップの向きを勘違いしてわざわざ道の反対側へ渡ってしまった。幸い、比較的早めに気づいたので、とりあえず開場からさほど経たないうちに到着できた。

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古民家を利用した雰囲気のある会場だ。

塀も庭も建物そのものも一般の家のようで、知らなければイベントスペースだと気づかないだろう。

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門をくぐり、庭に面した雨戸が締めてあるのを横目で見つつ、玄関に向かう。

そういえばなぜか、日本のラジオの公演は(15mmを除けば)ソワレでしか観たことがない。白昼の下で観るヒンヤリとした怖さも似合いそうな気もするけれどね。

劇中に雨戸を開ける場面があるので、もしかするとマチネの方が、特に雨の降っていた千秋楽などの雰囲気がしっくりくるかもしれない。(人が住まないまま締め切ってあった家なので、夜でも雨戸を開けるのは不自然ではないだろうけれど)

話が先走ってしまった。

玄関で靴を脱ぎ、客席に座る。開場時間を少し過ぎたばかりなのに、椅子はほとんど埋まっている。もともとさほど広くない会場で、ぎっちり詰め込んでも座れるのは30人ちょっとだろうか。

昨年観た『ハーバート』や『ヒゲンジツノオウコク』同様、クトゥルフという架空の神話を題材にした作品だ。

舞台となっている田瓶市も他の劇団が創作した架空の都市だが、パンフレット内の用語解説に参考文献として『田瓶市市政50周年記念特別広報紙』などと挙げてあるのも面白い……などという説明は野暮かもしれない。

ちなみに、田瓶市は市としてはさほど規模の大きくない自治体であろうと、50周年記念として発行されたのが記念誌でなく記念紙であるあたりから想像してみたりする。

クトゥルフやインスマスやダゴンなどの単語に聞き覚えがある程度で、ほとんど知識のない自分でも、物語を見る上では支障なかったし、舞台のヒンヤリとした緊張感や物語の面白さは充分感じることができた。

物語の面白さ、と言ったが、それはなんていうか、脚本の緻密さはもちろんのこと、キャストのそれぞれのハマり具合(何人かはこの芝居中は魚顔に見えたり)、細やかに設定された登場人物像やそれに応じた語り口、近い将来年号が変わることになった昨今の状況、庭や観客の後方も含めた会場の使い方(おかげですっかり物語に取り込まれたように感じられた)、そして『ヒゲンジツノオウコク』との関わりなど、様々な方向から組み上げられた面白さであった。

それでも、やはりクトゥルフについての知識があればより楽しめただろうと思うと、次回までに(!?)読んでおきたい気持ちになった。

過去と現実の関わり。人ならざる女たちに心をとらわれた男たちの切ない想い。大きく開けた女の口の奥に見えたであろう深いミズウミ。

不思議でヒンヤリと怖くて、そして愛しい。そういう舞台であった。

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薄青色のパンフレットの表紙が折れているように見えるのは、意図的に古びさせた印刷なのである。中のページも同様で、千秋が見つけた小鹿の日記をイメージしているのかもしれない。
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平成29年6月10日(土)18:00〜、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。

構成・演出/水木英昭
脚本/松田環・水木英昭

出演/
津田英佑、河原田巧也
新垣里沙
小笠原健
松岡卓弥
小波津亜廉
横井伸明
山本崇史
大橋ヒカル
原育美
菅原ブリタニー
進藤学
佐伯太輔
林剛史
山田邦子(特別映像出演)
増田裕生(特別映像出演)
水木英昭


いよいよ12年目を迎えた『ホンキートンク』が第三章へと突入
疲れた女性を癒すために…遂にあの男が真のホストへと目覚めたか⁉
また更なる進化を遂げてお贈りする“手に汗にぎる笑い”
水木英昭プロデュースの旗印エンターテイメントヒューマンコメディー!
是非ともご覧あれ!
「いらっしゃいませ、ホンキートンクへようこそ!」
(公式サイトより)

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横浜のホストクラブ「ホンキートンク」を舞台にした人気シリーズの最新作を観てきた。

前回までNo. 1だった翔がいなくなって、翔の幼馴染で彼の客を引き継いだ流星がNo. 1となった。

そんなとき、クラブとも馴染みの深い市長の日高のスキャンダルが発覚。それは、クリーンな市政を目指す日高を陥れようとする謎の組織「横浜新世界」の陰謀なのか。

自信が持てず空回りしてしまう流星や訳ありな感じの2人の新人を巡って若手ホストたちの間に不穏な空気が流れ、オーナーでもある伝説のホスト政秀への皆の信頼も揺らいでいく……。

あいかわらず波乱万丈なホストクラブ ホンキートンクに新たなピンチが到来?

しゅうくりー夢主宰の松田環さんの脚本で横井伸明さん御出演ということで、笑いと涙とそしてたっぷりの愛情が込められた物語に環さんらしさを感じたり、横井さんのピンクのスーツに度肝を抜かれたり、しゅうくりー夢ファン的にもいろいろ楽しい舞台となっていた。

若手ホスト役の方々も魅力的だけれど、伝説のホスト政秀役の津田英佑さんを始め、主宰の水木さんや客演の横井さんなど、オトナの魅力も満載だった。

日高市長役の山田邦子さんや翔役の鈴木拡樹さんが映像でご出演されたりしたのも楽しかった。

何が本当で何が偽りか。どんでん返しの連続とさまざまな仕掛けもたっぷりで、ハラハラしたり笑ったりしつつ、観終わると気持ちが温かくなって元気が出る、そんな水プロらしいサービス精神に溢れた舞台だった。

「疲れた女性を癒す」というホンキートンクのモットーと政秀を中心にした彼らの歌声に聞き惚れて、気持ちよく劇場を後にした。
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平成29年6月10日(土)14:00〜、パストラルかぞ大ホールにて。

作・演出/横内謙介
作曲/深沢桂子
編曲/前嶋康明
振付/ラッキィ池田・彩木エリ
浄瑠璃作曲/竹本葵太夫
浄瑠璃/竹本葵太夫・鶴澤翔也
殺陣/大岩主弥

美術/金井勇一郎
照明/塚本悟
衣装/樋口藍
小道具/平野忍
音響/押久保豊
効果/中村俊夫
ヘアメイク/我妻淳子
舞台監督/浪形未緒
浄瑠璃協力/松竹株式会社

出演/
平賀源内:三重野葵
吉次郎(後の司馬江漢):小山雄大
お千世:髙橋真里子

杉田玄白:戎本みろ
小田野直武:内田勝之
田沼意次:渡辺哲

お蝶:丸山有子
屁乃花咲太郎:瀧田和彦(有限会社扉座)
クリ坊:小林すず
中国人ポー:齋藤大輔
金太:岡部雄馬(ストローハウス)
お寅:窪寺杏
お三毛:山田愛子

あらすじ/
時は江戸時代の中頃、場所は江戸両国の見世物小屋。  
高松・志度浦が生んだ稀代の天才・平賀源内は世界でも珍しい電気発生器エレキテルを完成させたものの、生み出す火花は何の役にも立たず、書生の吉次郎(後の司馬江漢)、弟子の絵師・小田野直武(秋田でスカウトしてきた)らとともに、エレキテルショウを始めて稼ぐことにした。  
かつて源内の語った夢に導かれて「解体新書」翻訳の偉業を成し遂げた蘭学者・杉田玄白は馬鹿げた見世物をやめるように説得するが、未だ見果てぬ夢を追う源内の耳には届かない。  
そんな見世物小屋に、売られた娘・お千世が逃げ込んでくる。吉次郎たちの自由奔放な生き様に触れ、やがて自分も夢を見始める。
だが時は江戸時代。庶民が夢見ることを許される時代ではなかった・・・。
(公式サイトより)

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新年度版の『げんない』をようやく観ることができた。

2013年度の坊っちゃん劇場から2014年度のわらび劇場、2016年度のツアー版、そして2017年度ツアー版と、それぞれのバージョン、それぞれのキャスト、そしてその日その日の公演ごとに、思い入れのあるファンの方も多いことだろう。

今年の『げんない』もまた、鮮やかな舞台である。

主要なキャストが何人か代わっているため、その辺りを中心に感想を……と思っていたのだけれど、観終わってみたら、まずはこの方のことを書かないわけにはいかなくなった。

平賀源内役の三重野葵さん。

自分だけでない、同じ日に観劇していた方の感想を読んでも、やはり源内先生がますますパワフルであったと感じてらっしゃるように思えた。

源内について、個人的に今回特に印象に残ったのは、田沼意次に裏切られ、日本大事典の夢が挫折しようとしたときだ。

「ふざけるな!」と言う声は怒りにふるえ、観ているこちらの胸が痛むほどの無念さがこもっているが、それに続く歌声は確かで、歌詞の一つひとつまでしっかりと届く。しかし、そういうコントロールの仕方に感心するより前に、源内の怒りや悔しさに共鳴する。

その曲のラストで崩れ落ちてうずくまる様子がこれまで以上に切なく感じられた。

そういえば、このあと彼が再度(精神的に)立ち上がる具体的なきっかけは劇中では描かれない。

前半、秩父鉱山の失敗とエレキテルに対する周囲の無理解から、故郷へ帰る!と言い出したときは、吉次郎の絵に対する情熱と玄白が口にした夢という言葉が、再び動き出すきっかけとなっていたのだが。

反対に、周囲を励ます言葉をかける。

上方(関西)へ旅立とうとする一座の面々にかける言葉。
珍しく悔しさを表に出す直武にかける言葉。
吉次郎の身投げを止める言葉。

どの会話も破天荒でマイペースのようでいながら、深い思いやりがこもっている。そうやって周囲の人々を支えながら、彼は自分が何をなすべきが考え続けていたのだろう。

終盤の玄白とのやりとりで、時代の変化を予想し、暗くなっていく時代を憂う。その中で、彼らのやらなければならないことを語る姿がひと回り大きく見えた。

キャストチェンジにより吉次郎との年齢差が際立ったことや玄白の生真面目な誠実さもあって、「青春群像劇」的な印象より、時代や社会の壁に立ち向かおうとする源内や玄白らの苦闘の物語というイメージが強まり、それに呼応して「暗闇と闘ってやる!」という言葉がいっそう胸に響いた。

上演回数600回を超えて、なお生き生きと変化し続ける化け物のような舞台である。

時代の壁と闘い続ける平賀源内。忍耐強い誠実さとまっすぐな情熱を持ち、敬愛する源内と共に進もうとする杉田玄白。源内に出会い、自らの進むべき道を探す若き日の司馬江漢。卓越した才能を源内に見いだされ、彼に心酔する小田野直武。

源内一座の面々や、理想と現実の狭間で苦悩する田沼意次も、またそれぞれの戦いを続けているのだろう。

杉田玄白を演じるのは、戎本みろさん。剃髪で演じてらっしゃることもあって、よく見かける玄白の肖像画を思い起こさせる雰囲気があった。

さきほども話題にした、日本大事典を諦めるよう源内に進言する場面で、駆け寄ってきた玄白が源内に声を掛ける前に、わずかに呼吸を整えるような間があった。

言葉を発する前のわずかな時間にこめられた想いと、その後の源内とのやり取りでの凜とした声に玄白の覚悟がにじむ。

不器用な……と言いたいくらい誠実な印象や日頃の温厚そうな言動とはうらはらな強い意志を感じさせる玄白であった。

小田野直武を演じる内田勝之さん。

地方の武家らしい生真面目さや実直さを感じさせつつ、実はとてもプライドが高いのではないかと思わせる直武である。

自らの絵の才能に対する自負と源内への心酔。そして、玄白とのやり取りでは、共に解体新書翻訳という偉業に携わったというある種の親密さが感じられた。

源内一座の猫娘 お寅役は窪寺杏さん。

芸人らしいきっぷの良さと明るい雰囲気のお寅さんに加えて、本の貴婦人や羊ちゃん、その他多くの場面でご活躍だ。

終盤の殺陣の場面にも幻影侍として加わってらっしゃる気がするのだけれど、なにせ目元以外は黒一色の忍者的な衣装なのでハッキリはわからなかった。いずれ機会があったら、お聞きしてみたいと思う。

そういえば、お寅とお三毛の私服姿の時のヘアスタイルがだいぶボリュームアップしていたのも印象的だった。

吉次郎は小山雄大さんが演じる。

この日は都合で終演後すぐに会場を出たのだけれど、ちょうどロビーに出てきた吉次郎さんにだけはかろうじて写真を撮らせていただけた。(ろくにご挨拶もせず失礼しましたm(_ _)m)

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この写真では分かりにくいが、後ろで長い髪をひとつに束ねている。
 
源内に出会わなかったら今ごろ野垂れ死にしていた……などという、グレて親を泣かせてばかりいた江戸の不良少年だ。

ついこの間まで『シンドバッドの冒険』で小学生のシンドウくんを演じていた。こういうギャップもわらび座ファン的には見どころのひとつかもしれない。

逃げてきた少女をかばって人買いと一戦交えようとする場面で満面の笑みを浮かべる、若々しくてちょっとやんちゃな印象の吉次郎である。

浄瑠璃仕立ての場面では、声にも所作にもメリハリを効かせて、キッチリ場を引き締める芝居が見事だった。

そして、お千世役の髙橋真里子さん。

意次の屋敷から逃げてきた時のおびえた様子や源内たちの言動に驚いたりとまどったりする様子、
そして、吉次郎と言葉を交わす様子にも東北から売られてきた少女の素朴さが感じられた。

オランダの花の球根を渡される場面でも、まだ恋や好意とすら言えない、ただ人に優しくされることや「自由」という言葉に、それまで知らなかったほんのりと温かい気持ちになっていく、そんな雰囲気の初々しさがあった。

昨年度のお千世さんとは衣装が変わっていたりもして、なおさら新鮮だった。

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この日の公演は、社会福祉法人愛の泉 第42回チャリティコンサートとしの開催であった。

一般の観客もいたけれど、その施設の関係であろう高齢の方々や小さなお子さんもいる幅広い客席であった。

序盤で子どもさんの泣き声が聞こえると、越前屋役の瀧田さんがさりげなく「大丈夫ですか〜?」と声をかけたりなさっていて、気がつけばいつの間にか子どもの声も聞こえなくなっていた。

さまざまな場所、さまざまな観客の前で上演し続けてきた頼もしい座組である。そんな『げんない』の上演も7月下旬までだと思うと名残惜しい気がする。
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先月、4年間使っていたiPhone5からiPhone7に機種変更し、iTunesとiCloudによるデータ移行も(たぶん)問題なく完了した。

 
家ではWi-Fiが使えるから、古い機種もインターネットなどは問題なく使えるのだけれど、新しいのを持ち歩くようになれば古い方は結局必要なくなって、下取りに出すことにした。auには新機種購入後一定期間内でれば後日下取り(現金でなくポイントで付与)してくれる制度があるのだ。
 
その準備としてデータや設定を消去した。
 
初期化された画面には、さまざまな言語であいさつの言葉が繰り返し現れる。
 
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その様子を見て、昔読んだロボットもののSF小説やミセスフィクションズの短編舞台『ねじ式(未来篇)』などと思い出し、ちょっとセンチメンタルな気持ちになった。
 
ごめんよ。お前はこのあと分解されて再利用されるのかしら。もしも(上記の舞台の台詞にあったように)カエルの文鎮になって戻ってきたら、そのときはまた「こんにちは」から少しずつ知り合えるかもしれないね。
 
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こっちは、買ったばかりの頃の写真。
 
4年間、一緒にいろんなところへ行ったね。お前は良い相棒だったよ。ありがとう。サヨナラ。
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