2009年06月03日(水)

時間堂「花のゆりかご、星の雨」

テーマ:演劇・ライブ
15:00くらいまでは非常に良いペースで仕事をこなしていたのに、そこから一気にペースダウン。やる気がまるでなくなったので18:00前に退社。今日から昼のドカ食いを止める。2品3品と食べていた昼食を1品にする。

渋谷LE DECOへ。時間堂初見。再出発公演。黒澤世莉さんの作だけのもの演出だけのものは観た事があるが、作演:黒澤世莉というのは初。かなり楽しみにしていた公演。ちなみにLE DECOの足場の幅が元に戻っていた。うれしい。

(ネタバレあり)

いやいやいやいや。素晴らしかったです。優しい、柔らかい、暖かい。アンティークショップという設定からどこへ進むのだろうかと、喰いいって観てしまった。「骨董品の過去をさかのぼる事が出来る男」という設定はかなり強引だけれども、話の持っていき方の妙か、何気に納得できてしまった自分がいる。役者さんが場面場面の雰囲気にバッチリはまっていたのも理由の一つかもしれない。

音楽やSEは一切無く、全て舞台上の役者さんがfoleyの要領で楽器を演奏したり、扉を開く音を創り出したりする。雨の音が気持ち良過ぎてなんともウズウズした。あれは良い。アフリカの民族音楽を聴いている心地よさがある。LE DECOだから尚更効果のある演出だ。歌やハーモニーも素人のそれではなく、クオリティの高さにかなり心を揺さぶられてしまった・・・照明はほぼ固定で、たまにフェードイン/アウトする時は、なんと世莉さん自身が機材を操作していた(多分)。

布一枚で「花屋」や「戦時中」を表現する演出も素晴らしい。ああいうのは正に演出家のセンスなんだろうな。2、3のセリフを聴いただけで設定が理解できてしまう。あと小道具。何といっても扇子でしょう(あ、ここにもセンスが)。演技が細かいのである。物の受け渡しであったり、傘であったり、ワインボトルの形であったり、花の手入れをするハサミであったり、きっちり扇子で対応する事を忘れない。

終演に近いところで、母親(実のではないが)が娘を叱るというシーンがあり、その状況を傍観している星野奈穂子さんが思わず笑ってしまっている、という演出があるのだが、あそこがとても気に入った。あれが本当のリアクションだよなぁ、人間の。

役者さんがまたこの上なく良い。客演一切無しの、純正時間堂であるらしい。一番目に付いたのはやはり星野さん。表情での演技がバラエティ豊富で、自分がメインではないシーンでの細かな演技が素晴らしい。要所要所をおさえる動きがサイレントコメディを思い起こさせる。

まだ公演2日目。これから凄いことになりそうだ。もう一回観に行けるか・・・もしれん。というか観たい。

座っていた場所の後ろに「飲み物」ゾーンがあって、開演前にそこで世莉さんとスタッフの女の子がお茶の入れ方か何かの会話をしていた。その内容が世莉さんの神経質っぽさを反映していて面白かった。

例のごとくPPTには参加せず。

上の階ではアイサツが公演を打っていた様だが、あのトランペットの音は響かなかったのだろうか・・・

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Pittsburgh Phil
時間堂
「花のゆりかご、星の雨」
2009/06/02(火) ~ 2009/06/14(日)
ギャラリーLE DECO

脚本・演出 黒澤世莉

出演者 雨森スウ、花合咲、菅野貴夫、鈴木浩司、星野奈穂子

時間堂再出発後初、劇団としては15ヶ月ぶりの公演、黒澤世莉5年ぶり新作書き下ろし

【ごあいさつ】
2009 年1月1日、時間堂の劇団員が増えました。雨森 スウ、花合 咲、菅野 貴夫、鈴木 浩司、星野 奈穂子の五名です。これに黒澤世莉を足した六名で、時間堂という劇団は再出発します。お披露目の公演は、1998年に時間堂の旗揚げ公演をおこなった、ル・デコでおこないます。お楽しみに。

【ものがたり】
ミキは退職勧告された日、骨董屋で祖母の形見によく似た品を見つける。それはかつて東京に出るときに母から盗み、売ってしまった高価な物だ。上京以来ミキは実家に帰らず、母にも会っていなかった。
実家から母が重要な手術を受けるとの連絡を受けたミキは、帰郷の手みやげにと意を決して購入を決める。しかし受け取りに行くと、
それはすでに人の手に渡っていた。のんだくれの店長、そのマイペースな妻、威勢のいい店員、そして頑固なオーナーシェフ。やがて半信半疑で「モノの記憶」をたどることになるミキが出会うひとびとは。

時間堂がお贈りする「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」

スタッフ
照明 時間堂
音響 時間堂
舞台監督 時間堂
舞台美術 時間堂
宣伝写真 大和 みゆき / 黒澤 世莉
宣伝美術 大和 みゆき
ビデオ撮影 $堂

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