清貴(KI-YO)の音楽冒険記

-世界に挑む音楽侍-


テーマ:

一歩踏み入れると、そこは目に見えない世界。

 

タイで行ったため、案内の人はタイ語と強い訛りの英語で話している。

 

そこに何があるのか、足もとを杖で確かめて、壁を頼りに、声のする方へ進む。

 

先導してくれる人の言葉をただ信じて、進む。

 

触った感覚、匂い、聞こえた音。それだけが頼り。

 

普段どれだけ自分が目に見える情報から、判断しているか。

 

そこにある銅像がなんなのか、触れている果物はなんなのか。

 

イマジネーションが脳の中でフル稼働する。

 

そんな中、一番強く感じたのは

「信頼」という感情だ。

 

お金の支払いの時。お札の金額がわからない。

この状況ならいくらでも、目が見える人は騙すことができる。

千円札と、一万円札、触っただけで違いがわかる人はほとんどいないだろう。

 

そうだ。この世のすべてのことが信頼関係で、成り立っているんだと。

 

そんな真理にたどり着いたような気さえした。

 

そして、しばらく暗闇の中を手探りで彷徨った後、音楽を聴いた時の喜び。

すべての音が立体的に聴こえた。

これは初めての経験だった。

 

最後に、暗闇の中手を引きながら案内をしてくれたジャッキーは、目が見えないんだと教えてくれた。

 

ぼくは驚いた。ずっと、暗闇でも見える特別な機械をつけているんだと思っていた。

 

そのくらい、ぼくと一緒にいたもう2人との動きを把握していて、導いてくれたからだ。

 

「ぼくはある時を境に視力がなくなった。その時は本当に絶望したんだ。

でも、人生は続いていく。だからもう一度立ち上がろうと決心したんだ。

あなたたちにお願いがあります。目が見えないことで困っている人がいたら、一言声をかけてあげてほしい。どうしても助けが必要な時に、誰も声をかけてくれない時はとても孤独を感じるんだ。

もしそんな人がいたら、何か手伝いましょうか?と声をかけてあげてほしい。」 

 

そう言っていた。そして、

 

「キヨの英語は日本の人が話す英語と全然違うね!」

 

ぼくは精一杯の感謝の気持ちを込めて、

「ジャッキー、今日はぼくに大切なことを教えてくれて本当にありがとう。」

そう言って、ハグをして別れた。

 

光が見えてきた時、「目が見えている」ということにここまで感謝できたのは生まれて初めてだった。

 

たまたま通りかかったショッピングモールで、

たまたま登った最上階で、

たまたま開始時間の5分前にそこにたどり着いたのは、運命だったのかもしれない。

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