ひとりの個人に或る目的地がある場合、不和もまた推進力として働くべく、その個人と周囲の人々との間に起こる。 あの不和が起こらなければ ぼくは留まっただろう、と、ぼくはいつも思っていたが、超越論的な真実は逆で、ぼくに本命の目的地があったからこそ、不和も促しの一要素として起こったのだ。あるいは、不和が起こるような無相性の人々の間をぼくは通って行ったのだ。 

 

 

ぼくの運命力である。