ひとは何をかんがえているかではない。どう存在しているかである。 

 

これを意識していないと、さんざんに欺かれる。 とくに〈精神〉志向の者に。 言葉が実体を隠すのである。  

 

 

 

人間の一生は人間が深化するにはあまりにも短い。一生、謙虚を忘れてはならない。ものの解ったような言い方をするのは、それだけで傲りである。いつも、じぶんはこうとしか言えない、というぎりぎりの言葉で、ものを言うべきである。若造などが断定の言い方をすればそれだけで地獄へ落ちる。人間は、誠実であるかぎり一生若造なのである。

 

 

 

悟ったり絶対の視点を持ったりしようとせず、あたふたと、しかしできるだけ丁寧に、自己意識をもって生き貫くべきではないだろうか。 くずのような教導者はいっぱいいる。そういう者らに引っかからないこと。