2017. 4. 23

 

 

 

きみの澄みきった孤独の深さの音色に触れるといつも泣きたくなる。 この世の時間的なものなどどうでもよくなる。 
 どうしてきみはそんなに完璧なんだ。最初からゆるぎない「じぶんの世界」をもっている。そのさまざまの照りかたをぼくらにみせてくれているのであって、きみ自身は最初から「在る」のだ。だれにでもできるものではない! 「個性」とはまさにそれであって、それ(自己のゆるぎない「形」)によってこそ「普遍」に触れさせてくれる。 大先生の根本思想をきみはぼくに納得させてくれるのだよ。
 
 
 

きみの音楽は、規定的な時間の世界や、行為の意味への配慮から、聴く者を解放してくれる。これが、「異なる世界へのいざない」なのだ。

きみの世界では、音楽で感じられるものこそすべてであって、時間や行為は、それ自体を主張するものとしてはむしろ退けられる。