見てほしい、知ってほしい・・・星の魅力/素晴らしきスバル | 話の種(仮)

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ひねくれすぎて素直・・・?な、徒然ブログ。

◆富士重工業は来年から「SUBARU(スバル)」です
http://www.gizmodo.jp/2016/05/subaru.html
http://www.data-max.co.jp/280513_dm1767_2-2/
会社名を、それよりも名が知れたブランド名に改称するのはよくあるが・・・個人的には寂しいかな、とも思う。





モノの意外な名前の由来、何か知ってる? ブログネタ:モノの意外な名前の由来、何か知ってる? 参加中
本文はここから



2013.1.26
◆なぜなに日本語(読売新聞朝刊2013.1.23)
・「スバル」星を統(す)べる
オリオン、スバル、シリウス、アンドロメダ・・・夜空を彩る星や星団、星座の名前です。オリオン座、アンドロメダ座はギリシャ神話の登場人物にちなみます。最も明るく輝く星、シリウスの名は「熱い」の意味のギリシャ語に由来しています。
スバルも片仮名で書くと外来語のようですが、れっきとした日本語です。平安時代の随筆「枕草子」にも「星はすばる。彦星。夕づつ」と出てきます。作者の清少納言もお気に入りだったようです。夕づつは宵の明星(金星)のことです。
スバルは漢字では「昴」と書きます。もともとは「統べる」という言葉から来ています。耳慣れない言葉かもしれませんが、常用漢字表にも載っている読み方です。ひとつにまとめる、統一するといった意味で、「天下を統べる」などと使われます。ひとつにまとまるのが「統ばる」で、いくつかの星が集まってひとまとまりになっているように見えるところから名付けられました。古くから王者の象徴、農業の星として尊重されてきたといいます。
いろいろな事柄をひとまとめにして「すべて」と言いますが、これも「統べる」から生まれた言葉です。




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カタカナで書かれることが多いためか、外来語のような印象があるスバルですが、もとをたどれば「統(す)ぶ」(ひとつにまとめる。支配する)という古語(現代語では「統(す)べる」)から来ています。その自動詞形が「統(す)ばる」です。
外来語で呼ぶなら、プレアデス星団で、こちらはギリシャ神話に出てくる神アトラスの娘「プレイアデス7姉妹」(長女から順にマイア、エーレクトラー、ターユゲテー、アルキュオネー、ケライノー、アステロペー、メロペー)の名前からとられました。
新聞コラムで触れた「枕草子」の「星は」の段を改めて引用しておきましょう。
星は すばる。彦星。夕づつ。よばひ星すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。
よばひ星は、婚い星、夜這い星と書き、流れ星のことです。どうして「尾を引くことさえなかったらもっといいのに」と言っているのか、理由はよく分かりません。
漢字で「昴」と書くのは、古代中国で月や太陽などの位置を示すために定めた28の星座(二十八宿)のひとつ「昴(ぼう)」が、このプレアデス星団を指しているからです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%AE%BF
肉眼では六つの星が連なっているようにみえるところから、「六連星」(むつらぼし)の異名もあります。
ところで、「昴」は、かつて常用漢字、人名漢字に入っておらず、名前には使えなかった漢字でした。法務省が、全国の市区町村での出生届の受け付け状況を調査した結果、人名漢字以外で子の名前に使いたいと届け出られた漢字の中では「昴」が圧倒的に多いことが分かり、1990年4月に追加された人名漢字118字のうちに入りました。
◆東京のプラネタリウム
http://planetarium.enjoytokyo.jp/tokyo/
◆六本木ヒルズ「六本木天文クラブ」
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/tenmon.html
◆冬の星座
http://www.study-style.com/index_seiza.html
http://yumis.net/space/star/winter1.htm
http://www.astroarts.co.jp/special/2006winter/constellation-j.shtml




今朝のNHK『おはよう日本』にて、東京の星空に関する特集。

東日本大震災後の節電傾向のため、以前に比べ、星が見やすくなっているとか。六本木ヒルズ屋上で星の観察会が行われている様子が取り上げられていた。

近頃は星空をゆっくりと眺めることも無い・・・また、プラネタリウムには実は一度も行ったことが無い。

空に輝く星を眺め、落ち着く一時を過ごしてみたい。




おまけ。
「スバル」といえば、「富士重工業」の自動車のブランド。
富士重工業は、海軍軍人の中島知久平(なかじま・ちくへい。1884-1949)が1917年(大正6年)に興した「中島飛行機」がルーツ。中島飛行機は、エンジンや機体の開発を独自に行う能力と自社での一貫生産を可能とする高い技術力を備え、第二次世界大戦終戦までは東洋最大、世界有数の飛行機メーカーであった。
1945年(昭和20年)、敗戦により中島飛行機は「富士産業」に改称。同年、富士産業はGHQによる財閥解体の対象となり12社に分割された。
分割された会社のうち

「東京富士産業」(本社)

「富士工業」(中島飛行機太田工場と武蔵野工場)

「富士自動車工業」(中島飛行機伊勢崎工場)

「大宮冨士工業」(中島飛行機大宮工場)

「宇都宮車両」(中島飛行機宇都宮工場)

の5社が共同出資して、1953年(昭和28年)、「富士重工業」を設立。

翌1954年、富士重工業が東京富士産業他5社を吸収合併。
「富士」の名は、創業者中島知久平が富士山をこよなく愛したことから、社名に富士の名を冠したもの。また、富士山は日本最高峰の秀峰であり、古くはその名を不二と表記され、他に類の無い唯一無二の山という意味を持っており、富士山のように雄大で、世界に二つとない存在感のある企業として、世界中の人々の役に立つ様々な製品を製造していきたい、との思いから。
「スバル」ブランドは、1955年、富士重工業が自動車市場への参入を狙い開発した乗用車「スバル・1500」でのこと。富士重工業が旧・中島飛行機系5社を吸収合併するという形で誕生したことから、6社を「統(す)べる」=「統合する」との意志が込められている。

因みに、自動車の名前に和名を用いたのは「スバル」が初。




冬の星座というと、オリオン座はその形から割と見つけやすい。今度、清少納言もその美しさを讃えたスバルも探してみつつ、遥か高く遠く拡がる星空を仰いでみよう。