このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
引き続き、再びこの時代のもっとも典型的な速達便、書状4銭+速達料(郵便区市内)8銭=12銭分を貼ったカバーを題材に、切手の貼り合わせを考えていきますが、今日はすばり12銭切手の1枚貼カバーの登場です。
画像は、昭和14年12月1日に東京・麹町から都内あてに差し立てられた、1次昭和12銭(航研機)単貼の速達使用例です。実はこの切手の発行日の実逓使用例すなわち初日カバー(FDC)で、郵趣家が自分あてに作成したものですが、FDC特有の作為的な感じがしないので気に入っています。
この12銭料金切手は、本来ならば昭和12年から必要だったはずの額面ですが、多くの需要があるにもかかわらず、料金改定から2年以上も1枚貼で事足りる切手は存在しませんでした。無論、単独で速達書状に対応する切手ということで、これ以降、この12銭切手は非常に重宝され、多数のカバーが残されています。
■使用例のデータ
櫛/麹町 14.12.1 → 櫛/代々幡 14.12.1
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和12銭航研機
希少性☆☆☆(少ない/通常はオークション・アイテム)
※非実逓のFDCの場合は☆☆
このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
今日は1月12日に引き続き、再びこの時代のもっとも典型的な速達便、書状4銭+速達料(郵便区市内)8銭=12銭分を貼ったカバーを題材に、切手の貼り合わせをみてみましょう。
画像は、昭和16年10月23日に京都から群馬あてに差し立てられた、1次昭和6銭(灯台)2枚貼の速達使用例です。4銭(東郷)3枚貼と比べると現存数はかなり少ないですが、それでも珍品というほどではなく、オークションや即売会で入手することも可能です。
■使用例のデータ
櫛/京都・峰山 16.10.23 → 櫛/伊勢崎 16.10.25
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和6銭灯台
希少性☆☆ ありふれてはいないが(切手店・骨董商などで)よく探せば見つかる
このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
昨日までは、この時代のもっとも典型的なはがきの速達便、すなわち葉書2銭+速達料(郵便区市内)8銭=10銭分を貼った使用例の貼り合わせをみてきましたが、今日はいよいよ1枚貼の登場です。
画像は、私製はがきの速達便で、1次昭和10銭陽明門が貼られています。この切手の第一義的な役割は内国郵便の書留料金用あるいは外信はがき用ということで、とくに書留料金用として多用されましたが、私製速達葉書への1枚貼使用例は相対的に少ないものです。
■使用例のデータ
櫛/四日市浜一色 16.3.20 → 櫛/新庄 16.3.22
料金: 葉書2銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計10銭
貼付切手: 1次昭和10銭陽明門
希少性☆☆ ありふれてはいないが(切手店・骨董商などで)よく探せば見つかる
このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
今日は昨日に引き続き、この時代のもっとも典型的なはがきの速達便、すなわち葉書2銭+速達料(郵便区市内)8銭=10銭分を貼ったカバーを題材に、純血種(混じり気のない)の貼り合わせをみてみましょう。
画像は、葉書の速達便で、昨日の官製はがき(楠公2銭葉書)と違って私製はがきのため、さらに1枚多い5枚の1次昭和2銭(乃木)切手が貼られており、なかなかインパクトの強い使用例といえます。
■使用例のデータ
櫛/広島蟹屋 16.4.19 → 櫛/落合長崎 16.4.20
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和2銭乃木
希少性☆☆ ありふれてはいないが(切手店・骨董商などで)よく探せば見つかる
このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
今日は昨日までの書状に引き続き、この時代のもっとも典型的なはがきの速達便、すなわち葉書2銭+速達料(郵便区市内)8銭=10銭分を貼ったカバーを題材に、純血種(混じり気のない)の貼り合わせをみてみましょう。
画像は、昭和15年8月6日に千葉から静岡あてに差し立てられた、楠公2銭葉書の速達便で、1次昭和2銭(乃木)4枚加貼の使用例です。
この使用例のポイントは、標語入機械印で抹消されていることで、標語は「銃後の備えに簡易保険」となっており、この頃から徐々に戦時色が強まっていくことが読み取れます。
通常、速達郵便は窓口での引受が多いこともあって、櫛型印が使用されることが殆どですが、これは葉書表面に記載があるとおり、切手を加貼してポストに投函されたものを、引受局(千葉局)が他の葉書と一緒にまず機械印で抹消し、下の2枚のみ後に櫛型印で抹消しているのが面白いところです。
■使用例のデータ
櫛/千葉 15.8.6 → 静岡・志太郡
料金: はがき2銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計10銭
貼付切手: 1次昭和2銭乃木
希少性☆☆( ありふれてはいないがよく探せば見つかる)
このコラムでは、速達郵便制度全国化(昭和12年8月16日)以降、4年7ヶ月半にわたって適用された料金(速達料8銭<郵便区市内>、30銭<郵便区市外>)下で実際に差し立てられた郵便物を順次ご紹介し、これらを読み解いています。
今日は引き続き、この時代のもっとも典型的な速達便、書状4銭+速達料(郵便区市内)8銭=12銭分を貼ったカバーを題材に、純血種(混じり気のない)の貼り合わせをみてみましょう。
画像は、昭和15年11月6日に福岡から東京・中野あてに差し立てられた、1次昭和3銭(水力発電所)4枚貼の速達使用例です。
この貼り合わせは、純血種としては東郷4銭3枚貼、乃木2銭6枚貼よりもぐっと少ないパターンで、加えてこのカバーは、鉄道郵便印(若松原田間 15.11.6 上り)が捺されていますので、鉄道施設内から差し立てられた速達便ということで、なかなか魅力的なものといえるでしょう。
■使用例のデータ
櫛/若松原田間 15.11.6 上 → 櫛/野方 15.11.7
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和3銭水力発電所
希少性☆☆☆(少ない/通常はオークション・アイテム)
今日は引き続き、この時代のもっとも典型的な速達便、書状4銭+速達料(郵便区市内)8銭=12銭分を貼ったカバーを題材に、純血種(混じり気のない)の貼り合わせをみてみましょう。
画像は、昭和14年8月30日に山梨県・山中湖から長野あてに差し立てられた、1次昭和4銭(東郷元帥)3枚貼の速達使用例です。
この貼り合わせは、1次昭和切手の速達カバーとしてはもっともありふれたパターンで、いくらでも見かける貼り合わせの使用例です。したがって、コレクションに加える際には、なるべく初期の使用例を選択するとか、切手帖を選ぶとか、消印に変化をつけるとか、あるいはこのカバーのように証示印があるものを選ぶ、など付加価値がついたものを選択するように心がけています。
なお、このカバーに捺された「窓口」印は、この郵便物を差し出す際に、郵便局の窓口が確かに速達便として料金を確認したうえで引き受けたことを示すスタンプで、後々になって料金のトラブルが生ずることを回避するために郵便局がとった措置をあらわしています。
■使用例のデータ
櫛/山梨・山中 14.8.30 → 櫛/長野・屋代 14.9.1
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和4銭東郷
希少性☆(ありふれている)
郵便史の主要な要素は、(1)逓送経路、(2)料金、(3)郵便印、それに(4)郵便切手、というのが基本中の基本とされていますが、この時代の速達郵便史という「制度史」を追いかけていると、どうしても(1)と(2)と(3)に力点を置きがちになってしまいます。
そもそも、昭和12年8月16日の速達制度全国化以前は、速達便自体がマイナーな郵便制度でしたから、切手の使われ方や貼り合わせを考慮してマテリアルを選べるほど実例がないので仕方がないのですが、速達全国化以降は、広く速達制度が普及しましたので、速達郵便自体の実例数が著しく増加し、その分、切手に着目していろいろな貼り合わせを楽しみながらコレクションの構成を検討することも可能になりました。
こうしたことから、私は、この時代以降はとくに切手の貼り合わせにも着目して、マテリアルを集める努力をしています。出来れば昭和切手すべてを速達使用例で揃えたいとも考えていますが、それは実現不可能な目標ですね。
この時代のもっとも典型的な速達便は、書状4銭+速達料(郵便区市内)8銭=12銭分を貼ったカバーです。さっそくいろいろな貼り合わせを考えてみたのですが、まずは純血種(混じり気のないという意味)からみてみましょう。
さすがに、5厘(御朱印船)の24枚貼とか、1銭(稲刈り)の12枚貼はまだお目にかかっていませんので、ありふれた使用例ですが、2銭(乃木)の6枚貼からご覧にいれます。しかし、このようなものでも、状態に気を遣うと、気の利いたものに出会うには少し苦労がいります。
■使用例のデータ
櫛/石狩・雨龍 15.8.13 → 櫛/埼玉・志木 15.8.16
料金: 書状4銭+速達8銭(郵便区市内あて)=計12銭
貼付切手: 1次昭和2銭乃木
希少性☆☆ ありふれてはいないが(切手店・骨董商などで)よく探せば見つかる
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