goo、ウィキペディアのデータを利用した検索サービス「フリー百科事典」を開始
~CNETJAPAN NEWS~



NTTレゾナントは4月18日、インターネットポータルサイト「goo」で提供している
辞書検索サービス「goo辞書」にて、ウィキメディア財団の運営するオンライン
百科事典「ウィキペディア」のデータを利用した検索サービス「フリー百科事典」の
提供を開始した。ウィキペディアと提携した検索サービスの提供は、国内ポータルサイト

では初の試みとなる。



大概のネットユーザーならウィキペディアを知っているでしょうし、
Google,Yahoo等の検索結果やニュース記事の下にも表示する機会が

増えてきた関係上、ウィキペディアの存在自体を意識していなくても、

いつの間にか利用していたという人も多い事でしょう。


特定のアーティストの生い立ち、流行語等気になるキーワードについて
調べたい時に検索エンジン結果の中からコツコツと探していかなければ
到達しないであろう内容の濃く、且つボリューム満点の情報量を、
たった一つのウィキペディアで満足出来る程度に網羅されており
その恩恵を授る事が出来る点は何にも替え難いものがあります。


世界中のユーザーの手によって構築された知的財産とも言えるDBのリソースを
拡大していく事は、多くの閲覧ユーザーにとって更に知識を深める事が可能になると
共に、現状ウィキペディアでしか編集出来なかったシステムを今後は外部提携サイトでも
編集可能にし、且つAPIを公開する事で更なるDBの質、量の向上を見込める事でしょう。
(現時点ではgooフリー百科事典上でのデータ更新は出来ず、閲覧のみという点が
少々残念ですが…)



一方、ウィキペディアの永遠の課題となるであろう情報の信頼度、正確性について
「ウエブ進化論」の著者、梅田望夫さんは下記の様に述べています。


ウィキペディアが目指すのは「そこそこ」の信頼性で「完璧」ではない。
「グッド・イナフ」と考える人と考えない人がいるだろう。
問題は、その比率がどう動いていくかにある。



なるほど、どんなに精度の高い百科事典であっても結局は人間(学者、見識者)が
介在したもので完璧ではないと言えるし、ウィキペディアは正確には百科辞典とは
異なっているとしてもグッド・イナフと考える人が増えるに従って、百科辞典と
同対象にみなされる事でしょう。
その結果、百科辞典の概念に変化や影響を及ぼす存在に益々発展すると僕は思います。


■参照データ

閲覧者の94%が「信頼できる」、オンライン百科事典ウィキペディア
~gooリサーチ~



また、ウィキペディアの展望について近江商人さんのブログでは以下のように
綴られています。

ウィキペディアはみんなの手によってまだまだ成長中の「みんなで作っているサービス」。
とても2.0的だけど、永遠のβ版だし、ふつーの人への敷居が低いとはいえない。

~近江商人 JINBLOG~


成長中のみんなで作っている永遠のβ版サービスという点に、
今後更なるワクワク感があります!


「ウィキペディア」を提供するウィキメディア財団によると、今後の活動方針と
プロジェクトの認知拡大を目指すために大手ポータルサイト等への更なる
提携を進めるとの事です。



今後の動向が非常に気になります!



本日はこれまで!