三洋電機の明日が見えるか?
テーマ:経営のお話三洋電機、自己放電を抑制した充電用ニッケル水素電池 (NIKKEI.NET)
三洋電機が新製品の第一弾として充電池eneloop を発表。地味に見えるけど、三洋電機の強みを考えれば、妥当なところ。評価してもいいように思う。
三洋電機は消費者向けの製品では、すべからく2番手以下を墨守するという謙虚さが売り。大ヒット商品の一つぐらい出しても良さそうなものだけど、あまり思い浮かばない。FMチューナー付の携帯電話とか洗剤ゼロの洗濯機とか時々話題を呼ぶ製品を出すのだけど、たとえばシャープの液晶TVとか松下のプラズマTV、かつてのソニーにおける携帯プレーヤーのように、企業の代名詞となるような製品が三洋電機にはない。家電のフルラインを擁しているのに、消費者に訴求する製品がないために、軒並みビックカメラで叩き売られてしまう羽目になる。
一方、デバイスに目を向けると様相が異なる。半導体やDVDの光ピックアップ、二次電池、太陽電池など、三洋電機が高い競争力を保持するデバイスは意外に多い。前期は新潟震災の影響で半導体の売上高が減少したため苦戦したが、前々期までの三洋電機の営業利益の過半はこれらの部門が稼いでいる。三洋電機を立て直すためには、デバイス事業がキャッシュカウとして確立することが大前提である。しかしながら、半導体や光ピックアップがいくら成長したところで、対外的には三洋電機の復活を印象付けられない。これらは、最終メーカーの製品に組み込まれ、最終メーカーのブランドで販売されるからである。
そこで、電池である。あらゆる電化製品に用いられるキーデバイスであり、単体で消費者の目に触れる。家電製品に比べて、製品サイクルが長く、かつ一度購入されると以後の購買行動が固定化される充電池は、なかなか目の付け所が良いのではないかと。三洋電機らしさを端的にあらわす商品だしね。
ただ、残念ながら、三洋電機のおかれている状況は極めて厳しい。9回裏2アウトで5点差くらいで負けてるので、シングルヒット1本では手放しで喜べない。三洋電機の明日が見えるか否かは、今後連続して特長のある製品を出していけるか、そして不採算事業や人員のリストラを断行できるかにかかっており、依然として予断を許さないといえよう。
とりあえず、eneloop買ってみようかな。エコロジーがどうとかこうとかは、肩に力が入っている気がして失笑するけど。なりふり構ってる状況じゃないし・・・。









