三代目J Soul Brothers 2nd album「TRIBAL SOUL」リリースです! | Kenn Kato official blog「heal in the noize」Powered by Ameba

三代目J Soul Brothers 2nd album「TRIBAL SOUL」リリースです!

Kenn Kato official blog「heal in the noize」Powered by Ameba-三代目JSB2nd「TRIBAL SOUL」


発売日 : 2011年12月07日
レーベル : Rhythm Zone
カタログNo : RZCD59015/B
M08 On The Road~夢の途中~

 もう知る人も数少ないかもしれないけれど、ぼくとEXILEとの歴史は誰よりも長く、それだけに彼らに対する思い入れも人一倍強い。いまではすっかりEXILE TRIBEの語り部的存在になった感が強いけれど、かつては彼らに多くのLove songも提供して来た。封印された第1章の中で、その封印が解かれた曲は「Your eyes only~曖昧なぼくの輪郭~」「Song for you」「One love」「real world」「Together」「こんなにもながい君の不在(ATUSHI Solo)」の6曲だけだけど、いまでは歌われる機会もほとんどないから、そんなの知らない、といわれても無理はないだろう。

 「Style」や「ki・zu・na」を知る人の中には、将来こうなることを予言していたのでは?という人もいたけど、正直な話、当時はそんなこと考えてもいなかったし、なにより彼らが存亡の危機に直面することも、それを乗り越えてこんなに大きな存在になることも予想だにしていなかった。ただ「言霊」の存在を自分でも意識するきっかけになったのがこの2作品であることは否定しない。まあそこら辺のことに興味がある方はだまされたと思って1stアルバム「Our Style」2ndアルバム「Styles of beyond」を聴いてみて欲しい。ぼくのいわんとすることをきっと理解してもらえるはずだ。ちなみに宣伝しているつもりではないのであしからず…

 TAKAHIROが加入した第2章、ぼくが彼らに新規で書き下ろした作品は「Shooting star」のみで、二代目J Soul BrothersのメンバーがEXILE本体に吸収された第3章?以降に歌われた作品は「GENERATION」だけだ。しかしこの作品も元々は二代目J Soul Brothersのために書き下ろした作品であり、EXILE本体のために書き下ろしたものではない。ファンの方はよくご存知だと思うが、これはEXILEとJ Soul Brothersとの絆をテーマにしたもので、その後それが三代目、GENERATIONSと歌い継がれていくことになった。しかしこれもまた結果論で、決してぼくがEXILE TRIBEという発想を抱いていたわけではない。TRIBEはあくまでもリーダーであり、彼らの事務所の社長でもあるHIROの信念に基づくものだ。

 そんな中で誕生した三代目J Soul Brothersだが、ここでもぼくはメインライターを務めているわけではない。けれど事実上EXILEと離れてからもコミュニケーションをとり続けていたことがぼくの中にEXILE TRIBEに近似したフレームを創り上げていったことは間違いない。そして生まれたのが「On your mark~ヒカリノキセキ~」そして今回の「On The Road~夢の途中~」だ。この2作品も基本的には「GENERATION」とおなじく世代間の絆をテーマにしたものだが、実はこの3作品は繋がっている「連作」である。

 「On your mark~ヒカリノキセキ~」は三代目のボーカルのふたりが選ばれた直後に制作されたもので、それゆえOn your mark(陸上競技や水泳などのスポーツでスタート時に叫ばれる「位置について」の意味)というタイトルを付けた。しかしその後数ヶ月で発表したアルバムやシングルが好評を博することになり、遂にはEXILE TRIBEというアリーナツアーまで成し遂げた彼らにとってもはや賽は投げられ、On your markという言葉自体が過去のものになってしまったといっても過言ではない。いまや彼らのいる位置はスタートラインではなく、果てなき夢のゴールへ向かう途上にあるのだ。だから「On The Road~夢の途中~」なのであり、この作品は「On your mark~ヒカリノキセキ~」の続編というべき作品だと思っている。

 この歌の中に込められたメッセージは、実際にリーダーHIROが三代目に望むことであり、ATUSHIが彼らに投げかけた思いでもあり、それを受け止めた三代目J Soul Brothersがいまリアルに感じていることでもある。ぼくはただそれを代弁しただけだ。

 なんだか長くなっちゃったけど、最後にひとつ。この連作はまだ終わってはいない。もう間もなくみんなの耳に届くと思うけど、その歌に関してはまた後日、リリースされてからあらためてお話しさせていただくということでお許し願いたい。

 好調とはいえ、この不況の中まだまだ三代目の前途は洋々とはいえない。この荒波を乗り越えて、新たな時代を切り拓くために必要なのは、なによりファンの応援であり、またそれに応えるだけの彼ら努力であることは間違いない。

 と…いつになく気取って硬い文体で書いたら、毎度最後に記す「よろしくお願いします」が妙にそぐわなくなっちゃった感じだけど、まあ書いたのは一応ぼく自身なので、とにかく応援してやってください!(笑)

Kenn Kato