小説『ANGEL MILK』【第四章】<※無断掲載・複製・引用禁止※> | けんぢる♪-KENNDIRU-の★Libraの堕天使★

小説『ANGEL MILK』【第四章】<※無断掲載・複製・引用禁止※>









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 今度は、イプシロンが、ファイに向かっていこうとすると…、 
《ズボッ!!!》 
 と…、鈍く鋭い音がした。 
 イプシロンの胸には、手刀が突き刺さっていて、血が、ボタボタ…と、流れ落ちていた……。 

「お・お前は…、し…シグマ…!??」 
 シグマは、ニヤリと笑い、イプシロンの心臓に突き刺した腕を引き抜こうとした……。 
 その時!!! 
 イプシロンは、突然『ヘッヘッヘッヘッヘ……》と…、不気味に、薄気味悪い表情を浮かべながら笑いだした。 
「え・ANGEL MILK!!?」 
 シグマがそう言った途端に、《バキッ!!!》と、イプシロンは、心臓を貫かれたままシグマの腹に蹴りを入れた! 
 シグマの手刀は、途端にイプシロンの胸から無理矢理引き抜かれて、そのまま、シグマの身体は、何十メートルも吹っ飛ばされた!!! 

 ファイが倒したはずの、ウプシロンやオミクロンも、不気味に微笑みながら、身体中血塗れのまま、ゆっくりと立ち上がってきた……。。。 
「こ・こいつ等も…!??」 
 ファイは、思わず言葉を漏らした。 

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 イプシロン達は、ファイやシグマ達を薄気味悪い青ざめた血色の表情のまま眺めながら、不気味な笑みを浮かべ、ゆっくりと近づいてきた……。 

『おいおい?ようやく…、【裏切り者】が…、こっちから現れてくれたぜ~♪♪♪なぁ~?《ブラッディー・ローズ》に~…、《レッド・フィンガー》~~~???ケケケ……♪♪♪♪♪』 

 シグマは、床に《ガハッ!!!》と、血を吐いた!!! 
 イプシロンに蹴られて、肋骨が何本か折れていた。 
 ファイは、シグマの側に寄り……、 
「シグマ!!大丈夫!??」 
 と…、声をかけると……、 
「お…、俺は…、大丈夫だ……。ファイ…。それより万が一の為に備えていた、あのトラップを…、発動させるぞ……。。。」 
 ファイは、シグマの答えに頷き、シグマの身体を抱きかかえたまま、工場内のガラス窓に、《ガシャァァァン!!!》と…、ガラス窓を突き破って、工場外へ飛び込んだ!!! 

 イプシロン達は、『逃すかぁ!!!』と…、工場外に飛び出していった、ファイとシグマを、恐ろしいスピードのまま、追いかけていった!! 
 その時! 

《ドッッッガアアアァァァンンッッ!!!!!》 

 大爆音と共に、工場は、突然大爆発を起こした!!! 

 飛び散るガラスの破片や、工場の破片や、燃え上がる工場の炎や煙を背に向けて、シグマとファイは、工場外の道路に、身体を小さくしたまま、爆発から逃げこんでいた……。 
 シグマは…、 
「まさかとは思っていたが、もしもの時の為に、工場内に起爆装置を仕掛けておいて正解だったな……。。。。。」 

 その時、工場の大爆発から、背を向けて倒れ込んでいるファイやシグマ達を、遠くの暗闇の奥から、青色のトゲトゲに尖った短髪をしたバイクに乗っている女が、妖しげな笑みを浮かべながら、その様子を見つめていた……。。。 
 ファイや、シグマも、その女の存在にすぐ気がついた。 

 ファイは…、 
「あ・あいつは…、ぱ・パイっっ!!!??」 
と…、思わず声をあげた! 
 女は、二人を見ながら、ニヤリと微笑んだ後、バイクの爆音を響かせながら、暗闇の中へとその姿を消していった……。 

「ま・マズイ奴に見つかってしまったな……。。。」 

 燃え上がる工場を背に向けながら、シグマは呟いた……。。。。。 

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               【END】
 

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小説『ANGEL MILK』【プロローグ】

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小説『ANGEL MILK』【第一章

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小説『ANGEL MILK』【第ニ章

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小説『ANGEL MILK』【第三章

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http://ameblo.jp/kenndirurios/entry-11507474348.html

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