2015年10月24日

大村智先生

テーマ:感染症

『大村智ー2億人を病魔から守った化学者』

馬場錬成著

中央公論新社


ノーベル医学賞を受賞されたので、どのようなお方なのかなと思い読んでみました。

凄い。

確かにノーベル賞に値する業績を挙げられているが、加えて経営者としても活躍し、特許収入で得た財を世のため人のために生かし切っているところが、常人ではないという印象を与えます。


ノーベル賞受賞理由であるイベルメクチン(およびその誘導体)が、たった1回の内服で、アフリカの風土病だけでなく、皮膚難病として知られている疥癬の特効薬でもあり、2006年に保険収載されたということも初めて認識しました。


大志を抱いている一流の研究者は、研究面で信義にもとる行為はしないが、一流大学(プリンストン大学など)の教授であってもそのようなふるまいに及ぶことがある、ということにも触れられています。まあ、お祝いの際にはどうでもよいことなのですが、そのような恥ずべき行為は白日のもとに晒される日が来ることもある。超一流の研究者は、権威主義的ではなくリベラルだ、ということも良く伝わってきました。

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