羽幌炭鉱 築別炭鉱病院 | KEN五島の写真家ブログ KenGoshima Photography                  建築写真・航空機・野鳥・夜景空撮・炭鉱遺産etc.

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札幌圏を中心に、建築写真・航空機・野鳥・夜景空撮・炭鉱遺産などの撮影に取り組んでいる写真家です。 My main candidates for photography are an industrial heritage,scenery,construction, etc.

今日は、炭鉱遺産の紹介です。

場所は留萌管内羽幌町、「羽幌炭鉱」です。現在は一般に「羽幌炭鉱」と記載されますが、
当時は「羽幌炭砿」や「羽幌炭礦」という字を当てていたようです。
石炭なのに「金」へんはおかしい、ということですね。


羽幌炭鉱は「築別」「羽幌本坑」「上羽幌坑」の三つの地域から成り立っており、
築別はその中で最も人口の多い地域で、約6000人が暮らしていたそうです。

羽幌本線築別駅から羽幌炭鉱鉄道を約20キロ東側の山の中に入ると、そこは「築別炭山駅」。
当時は巨大なホッパー(貯炭場)を横目に見ながら、太陽小学校横を通過して駅に入って行きました。
その街を空撮した写真です。
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(羽幌町カラーズネットさんから提供頂いた貴重な写真です)
現在残るアパート郡が写っていないので、昭和40年以前に撮影した写真のようです。

同じ方向から写した空撮写真です。
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D3X AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

画面中央右側の交差点右下にある建物が「築別炭鉱病院」、反対の左側にあるのが
閉山間際に完成した4棟のアパート群です。


当時の「築別炭鉱病院」です。
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(羽幌町カラーズネットさんから提供頂いた貴重な写真です)


2009年当時の「築別炭鉱病院」。先日の美唄常盤立坑と共に私自身大変思い入れのある、
写真集の代表的な写真です。
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D3X  PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED

道路拡張工事の際、建物の半分を取り壊した様です。
現在はかなり倒壊が進んだようで、既にこの姿はとどめていないとのことです。


道路を挟んだ4階建てのアパート群があります。そのさらに奥にあった築別スキー場跡地から
見た築別炭鉱病院付近です。
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D1X Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80~200mm F2.8D(IF)


義祖父野中福男は、この炭鉱に昭和22年から閉山まで奉職しました。
炭鉱に縁もゆかりも無い私が炭鉱遺産を撮影し続けることが出来たのは、
今は亡き義祖父の存在があったからです。色々教えて頂いたことを
ずっと感謝していきたいと思います。


既に閉山から42年が経過して人々の喧噪は遠くなり、今は静かに自然に同化していく過程にある羽幌炭鉱。
この炭鉱との出会いによって、炭鉱遺産の活動を深めることが出来ました。
貴重なご縁に感謝をし、今回の記事を記載したいと思います。


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EOS5D TS-E24mm F3.5L



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