三浦半島海岸ハイク | 慶應バックパッキングクラブ(KBP)のブログ

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慶應バックパッキングクラブ(KBP)は、慶應義塾大学の公認サークルです。登山を中心に、温泉・離島めぐりなど、様々な活動を行っています。
このブログでは、部での活動のほか、部員が個人で行った旅についても紹介しています。

新歓の状況は芳しくないものでしたが、それでも何とか1人の新入生が入ってくれました。今回は、新入生含む3人で三浦半島の海岸をハイクしました。

 


当日は横浜駅集合で、そこから京急で三浦半島に向かいます。京急が発行している一日三浦半島電車バス乗り放題切符があるので交通費は1400円のみ。非常に行きやすいですね。

 


京急の車内では僕の注目する宗教家?の広告が載っていました。先輩とその宗教家の多岐にわたる謎の活動について話しているうちに、電車は三浦海岸駅に到着しました。三浦海岸駅からバスに乗り、宮川町というバス停で下車します。


バス停は住宅街の中にありました。そこから南に向かって歩いていきます。綺麗な緑色のキャベツ畑があちこちに広がっていました。収穫作業をしている人も結構います。そしてトビが多い!トビといえども近くで見ると圧倒されます。

 


手始めに、三浦半島の最高峰、岩堂山に登ります。山頂からは三方に海が見えさわやかな風も吹き、さながらジブリ映画のワンシーンのようです。

 


そのあとは谷沿いの道を通って海に向かいます。畑のわきを蛇のように曲がりくねった道が長々と続いていきます。途中には謎の動物の足跡が残されていました。


県道215号を横切ると、そこには干潟が広がっていました。小さなカニがひしめいており(コメツキガニか?)、しばらく観察をしてから県道沿いに歩いていきました。ずっと県道沿いを歩くと県道が海から離れていくので、そこから右の海のほうへ向かい、漁業関係者しか通らないような藪道を抜けると、岩場に出ました。

 

 

ところどころに大きな洞窟があり、中にイソヒヨドリが巣を作っているようで頻繁に出入りしていました。上から水がぽたぽたと垂れてくるので、じめじめしていました。海岸はナイフのようにとがった岩が続いていて、かなり歩きにくいです。途中に謎の家があり、3人で中を覗いてみたのですが、プール付きの豪邸で、けど人の気配はないという、不思議な建物でした。さしあたりバブルに建てたはいいけどあまり使わなかった別荘といったところでしょうか。いくつもの洞窟の前を通り過ぎた後、剱崎灯台の手前で一度海岸を離れます。振り返ると海と海岸の風景が両側の崖に切り取られ、ここはシチリア島か!と錯覚しました。隣には中国の都市部の公園にあるような古めかしいトイレがありました。おじさんが坂の途中に座り込み、色鉛筆で風景画を描いていました。

 

 

灯台はなんてことないものでしたが、海の眺めはなかなかのものでした。三浦半島のコンビニ事情を甘く見ていた僕と新入生君は、昼食になるものを持ってきておらず、お菓子で何とか糊口をしのぎ、後半戦に向かいました。いいところに鶯がとまっていたので、大目に写真を撮りました(このブログにはサイズが大きすぎるようなので、上げられませんでした。)。

 

 

後半戦は間口漁港、大浦とコンビニを求めて歩きましたが、旅館と自動販売機と釣り船屋さんしかありませんでした。間口漁港には多くの釣り人がぞろぞろと船から降りて、「メバルが3、クロダイ1」と釣果を報告していました。間口漁港から海岸を離れ、少し坂を上った後、また坂を下ると、砂浜に出ました。人が1人もいないさみしい砂浜でしたが、これまで歩いてきた岩場と比べれば全然歩きやすいので大歓迎だ、と思っていたらまたすぐ岩場に、それもさっきより峻嶮な岩場になりました。実際はわれら若者たちには大したことなかったのですが、後で写真を見ていかにも断崖を登っているように見えるのでびっくりしました。それと、手でつかみたいところにこれでもかというほどの巨大フナ虫がくっついているときも往々にしてありました。幼少から種々雑多な節足動物たちと戯れてきた僕はなんてことはありませんでしたが、芸術の都育ちの先輩はかなり動きが鈍くなりました。

 

 

だいぶ歩いたところでまた砂浜になり、そこで海とは別れました。200年くらい人が歩いてないんじゃないかと思えるようなけもの道を通って畑の間の小道に出て、そこからバス停まで歩いていきました。普段は海岸にいる千鳥たちが畑の上を歩いていて、新鮮な印象を受けました。バス停のそばにはデイリーヤマザキがあり新入生君が簡単に食料を買っていました。彼曰く「袋詰めがめっちゃ丁寧だが遅い」そうです。松輪バス停から三浦海岸駅まで行き、帰りました。

 

 

三浦半島は、「どんだけキャベツ作ってるんだ!」と思うほど本当にキャベツ畑が多かったです。収穫前のこの時期はキャベツがどこまでも並んでいる姿が見えるのでお勧めです。