人の一生は重荷を負うて

遠き道をゆくが如し

急ぐべからず


不自由を常とおもへば不足なし

こころに望おこらば 

困窮したる時を思ひ出すべし

堪忍は無事長久の基 

いかりは敵とおもへ

勝事ばかり知てまくる事を知らざれば害其身にいたる

おのれを責て人をせむるな

及ばざるは過ぎたるよりまされり

徳川家康 遺訓








理想というものは、

未来に抱くものではなく

今、共に生きる己を映す鏡である。

氣高い理想と共に

価値のある人生を生き抜くべく、

日々与えられる感謝の機会を何事も積極的に生きなければならない。

自分を

自分でもって

苦しめるような

言葉や

態度、行動の一切を自らの心から排除し

いつのときも、

陽氣で、

朗らかに

一人でいても

寂しくない人間であれ。

人生における、荒波を越えてこそ、自由といえる。



山あり谷ありの人生であるけれども

水のように、

高いところから低いところへと流れても、

蒸発して雲になり、雨となり大地に降り注ぎ大自然に潤いを与えよ。



本質を変えることなく、

その環境に順応し

命を生かす。

大宇宙に存在する最も崇高な命として、この世界に命を与え続けよう。



人生における環境や生活が変化しても

自分自身として

その本質を見失うことなく、

いつのときも、

その、本質を見抜き、

艱難辛苦に打勝つ勇氣と

命を与えられた意味を心に刻む。



我を導くものは、

己の心中にあり。





一度の機会

どのような環境であれ、境遇であれ、

どのような身分であれ、どのような過去であれ・・・

今、価値のある理想を 生きよう。