■■【経済の読み方】 2013年2月上旬を時系列的に見る

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。


◆ 高齢化社会の進展 2013/02/10

 NHKのテレビ番組で「超高齢社会と図書館の役割」について、筑波大学溝上智恵子教授が興味深いお話をされていました。図書館は高齢社会のサービスとして、階段のスロープ化と大きな文字の書籍購入しかやっていないが、欧米並みのサービスをすべきだと言っています。

 そのことは、おっしゃるとおりだと思います。この番組を見て、私が心配になったのは高齢化は日本だけの問題ではなくなってきているという点です。

 日本は、現在、65歳以上の人口が23%を超えます。5人に1人どころか、4人に一人に限りなく近づいて来ています。しかも75歳以上は、9人に1人と言います。


 その割合もさることながら、高齢化のスピードは、他の国々がかつて経験したことのない速さで進行しているというのです。

 60年程前になる1950年には、高齢者比率は5%未満でしたが、2010年には世界でもトップクラスの高齢化率を誇る国になってしまいました。

 高齢化の速度を、高齢化率7%からその倍である14%に到達する所要年数を「倍化年数」として、日本と海外の他国と比較するとさらに怖いことが解ります。

 フランス   115年
 スウェーデン 85年
 アメリカ   69年
 日本     26年
 ブラジル   21年
 韓国     18年

 このように、高齢化の速度は、先進国だけではなく、新興国でも深刻な問題となりそうです。

 日本では、高齢社会への対応として、1995年に高齢社会対策基本法が制定されました。まだまだこの法律が有効に働いているとは思えません。この問題に真剣に取り組んで、世界のお手本となるような社会を築く必要があると考えます。

◆ 景気動向指数はどう変動しているか 2013/02/09

 景気動向指数は、内閣府が発表している景気を見るための指標の一つです。企業の生産や雇用など、さまざまな経済活動の指標がベースとなって算出されます。指数が前の月を上回れば上向き、下回れば下向きと判断されます。非常に単純な見方ですが、指数の取り方が工夫されていて、大まかな動向を見るのに役に立ちます。

 2012年12月の景気動向指数は、自動車や一般機械など幅広い業種で生産と出荷が増加したことなどから、景気の現状を示す指数が9か月ぶりにプラスに転じ、指数の上昇幅は、過去3番目の大きな伸びとなりました。

 12月については、景気の現状を示す「一致指数」が、平成17年を100として92.7と、前の月を2.5ポイント上回り、9か月ぶりにプラスに転じました。

 一方、先行きを示す「先行指数」も、去年12月に株価が上昇したことや、中小企業の景気に対する見方も改善したと見込まれることなどから93.4と、前の月を1.4ポイント上回っています。

 これらの数値を見てもお解りのように、ただプラスに転じたから景気が良いと判断するのは早計です。上述のように2005年を100として、その水準にまで戻っていないのが現状です。

 経済指標に見方の難しさがありますね。

 現状では、先行きに明るい要素はありますが、海外経済が一段と減速する可能性もありますので、今後も改善が続くか動向を注視して行く必要があります。

◆ 円安効果の功罪 2013/02/08

 アベノミクス効果は、株価に顕著に表れているようにおおむね好意的に受け止められています。トヨタが5年ぶりに単独で黒字計上というニュースが流され、その効果を感じた人も多いのではないでしょうか。

 私は、トヨタの「ゴキブリ」にむしろ驚いていますが、話が脱線するのでこれに留めておきます。

 これまで、このブログで何度か円安の問題点を指摘してきました。その一つがLNGに代表されるエネルギー源の輸入です。

 東京電力では「仮にドルに対して1円円安になると、東京電力の燃料費は年間330億円くらい増加する」と述べています。

 原材料の高騰だけではなく、燃料費や電力などの動力源も当然上がってきて、それが物価高につながります。

 ところが、給料はなかなか上がりません。大企業は、春闘で上がるかもしれませんが、中小企業までその効果が波及してくるには時間差があります。

 消費税まで上げられては、ダブルパンチです。

 「私費税が上がる前に大型商品の購入を」といいう人もいるかもしれませんが「しばらくは様子を見よう」という慎重派も増えるでしょう。そうなると安倍さんの目論見通り、短期間に景気浮揚をするのでしょうか。

■ レスキューロボットの活用 2013/02/07

 先日、NHKのテレビ番組で、ロボットの活用に関する番組が放映されていました。

 東北大学大学院田所諭教授は、レスキューロボットにおける研究の第一人者の一人です。
 阪神淡路大震災で被災した経験を基に、防災のためのロボットの研究を続けています。

 東日本大震災では、この18年間の研究成果としてレスキューロボットが多数活用され、かつ成果を上げています。

 南三陸町や陸前高田市では、アメリカの研究者との共同で、水中ロボットを使った遺体捜索や、港湾の海底の状況調査が行われてきました。港や養殖場の復旧に大きく貢献しています。

 建物の被害調査にもロボットが使われ、アメリカの超小型ロボットヘリと地上走行ロボットを組み合わせるという、3D的な活用も行っています。これにより、建物内部の被災状況を調べる時間と精度が上がってきています。

 日本のロボット技術は、災害面では活かされていないと言われて来ましたが、すでに実用段階でも使われていることを改めて知りました。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<6> 2013/02/06

 異なる2つのインフルエンザが大流行し始めています。NHKの放映をもとに6回にわたってご紹介してきて、今回が最終回です。

 特に注意しなくてはならない人は、子どもや高齢者、妊娠している人、喘息、糖尿病や心疾患などの持病のある人は感染しやすく、重症化しやすいとされています。

 感染経路としては、飛沫感染と接触感染があります。これを防ぐには、マスクの着用が必要です。

 感染を完全に防ぐには医療用のマスクが必要ですが、一般的なものでも良いでしょう。使用した後は、感染している場合は内側、感染していない場合は外側がウイルスで汚染されている可能性があるので、使い捨てのものが望ましく、頻繁に取り替えましょう。

 マスク着用の注意点を列挙しておきます。

・鼻と口の部分を確実に覆う

・耳にきちんとかける

・隙間のないように、調整する

×鼻がはみ出していたり、鼻の部分に隙間がある

×あごが大きく出ている(口からの飛沫を防げない)

 マスクのない場合は咳エチケットを守りましょう。

・人のいる方に咳やくしゃみをしない

・ティッシュや手、腕で鼻や口を覆う

 症状のある人、特に咳が出る人は人がいるところに行かないのがエチケットです。どうしてもそうせざるを得ないときには、マスクは当然着用します。マスクをしていても、咳やくしゃみをするときには、マスクの上から手で押さえて廻りにできるだけ飛沫を飛ばさないようにすべきです。

 最善の対策があります。

 インフルエンザにかからない体力を平素からつけておくことです。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<5>  2013/02/05

 異なる2つのインフルエンザが大流行し始めています。NHKの放映をもとに6回にわたってご紹介しています。

 特に注意しなくてはならない人は、子どもや高齢者、妊娠している人、喘息、糖尿病や心疾患などの持病のある人は感染しやすく、重症化しやすいとされています。

 インフルエンザの代表的な症状を紹介しておきます。

・インフルエンザの特徴は38度以上の熱が出ます。

・せきや喉の痛みはかぜと共通するところもあります。

・けんたい感や関節の痛みなど全身に症状がでます。


 感染経路としては、飛沫感染と接触感染があります。これを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか。

・なるべく人混みを避ける。

・マスクをする

・外出後はアルコール消毒やうがい、手を洗うこと。

 新型ウィルスが出現した2009年には、感染しないようにという意識が強かったようで皆マスクをしていましたが、いまはどうでしょう。

 感染している人が、他の人にうつさない心がけがとしてマスクが必要です。感染していなくても、せきやくしゃみが出る場合も、マスク着用や咳エチケットが呼びかけられています。

◆ アメリカ経済は回復しているのか? 2013/02/04

 日本車が、アメリカの自動車ニーズから低燃費車として注目され、北米向けに輸出される乗用車の生産が増加したことが寄与していることが、日本の鉱工業生産指数を前月比2.5%のプラスに押し上げたとお伝えしました。

 アメリカの1月の製造業と消費者の景況感を示す経済指標が、相次いで改善しています。

 アメリカのISM(供給管理協会)は、全米の製造業の購買担当者に対するアンケート調査による「景況指数」を、1月の景況指数は53.1と、前の月より2.9ポイント上昇と発表しました。ISM指数は、日本の短観と同じで、50を超えると景況感が強いとみて良いでしょう。

 同様にミシガン大学消費者信頼感指数という経済指標がありますが、73.8と1月より0.9ポイント上昇しています。

 住宅建設やエネルギー関連の企業を中心に業績が上向いていることが、景況指数の改善に繋がっているようです。

 今後、企業活動や個人消費などアメリカの実体経済の動きが、こうした指標をどこまで裏付けるのかに注目したいです。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<4> 2013/02/04

 異なる2つのインフルエンザが大流行し始めています。NHKの放映をもとに6回にわたってご紹介しています。

 特に注意しなくてはならない人は、子どもや高齢者、妊娠している人、喘息、糖尿病や心疾患などの持病のある人は感染しやすく、重症化しやすいとされています。

 子供で一番怖いのは「インフルエンザ脳症」ですがおとなもかかるのが「重症肺炎」です。

 では、インフルエンザ予防には、どうしたらよいのでしょうか?

 心がけるべき予防の基本は感染症全般の注意と共通しています。体力が落ちていると感染しやすくなります。

 従って、予防には、十分な栄養や睡眠をとることが大切です。インフルエンザのワクチンは感染しても、重症化しないようにするのが目的ですので、感染しないというわけではありません。誤解をしないことが重要です。

 感染を防ぐにはどんな注意が必要でしょうか。

 インフルエンザウイルスは鼻や口から侵入して、喉や気管支の細胞に感染し、増殖します。これを防ぐことです。

 感染した人から他の人に移る感染経路は2つあります。

◇ 飛沫感染

 患者が咳やくしゃみをすると、口や鼻からウイルスを含んだ飛沫が飛びます。これを口や鼻から吸い込むとウイスルが侵入します。危険ゾーンは1メートルから2メートルといわれます。

◇ 接触感染

 患者の飛沫がドアノブなどに付着するのが、接触感染です。すなわち飛沫に触ると、手にウイルスがつきます。この手で、口や鼻を触ったり、食べ物を持ったりした際に、ウイルスが侵入します。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<3> 2013/02/03

 異なる2つのインフルエンザが大流行し始めています。NHKの放映をもとに6回にわたってご紹介しています。

 特に注意しなくてはならない人は、子どもや高齢者、妊娠している人、喘息、糖尿病や心疾患などの持病のある人は感染しやすく、重症化しやすいとされています。

 インフルエンザの代表的な症状を紹介しておきます。

・インフルエンザの特徴は38度以上の熱が出ます。

・せきや喉の痛みはかぜと共通するところもあります。

・けんたい感や関節の痛みなど全身に症状がでます。

 子供で一番怖いのは「インフルエンザ脳症」ですがおとなもかかるのが「重症肺炎」です。次のような症状が出た場合には、要注意です。早めにお医者さんにかかることをお勧めします。

 顔色がわるい(土気色、青白い、唇が紫色になる)

 ゼーゼー肩で息をする

 呼吸が苦しい、胸が痛いと訴える

 症状は子供も大人も同じです。

このような症状が出た場合には、どうしたらよいのでしょうか?

 命にかかわるので、なるべく大きな病院で治療を受けることが必要になります。素人判断をしないことが大切です。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<2> 2013/02/02

 異なる2つのインフルエンザが大流行し始めています。NHKの放映をもとに6回にわたってご紹介しています。

 注意点をまとめてみました。

 特に注意しなくてはならない人は、子どもや高齢者、妊娠している人、喘息、糖尿病や心疾患などの持病のある人は感染しやすく、重症化しやすいとされています。

 これらの人は、気になる症状が出たら、早めにかかりつけの医療機関か、小児科や内科で受診することをお勧めしています。インフルエンザには検査薬や抗インフルエンザ薬があるので、早めの検査で、必要なら早めの手当が必要です。

 インフルエンザの代表的な症状を紹介しておきます。

・インフルエンザの特徴は38度以上の熱が出ます。

・せきや喉の痛みはかぜと共通するところもあります。

・けんたい感や関節の痛みなど全身に症状がでます。

 重症化すると大変なことになりかねません。一番怖いのは「インフルエンザ脳症」です。
 5歳以下の、幼い子供がかかる病気です。脳が腫れて障害を受け、命にもかかわります。
 インフルエンザ脳症にかかると、次のような症状が出ますので、気をつけていると早めの発見が可能です。

 ぼんやりして視線があわない

 呼びかけに答えない

 少し年齢が高くなると

 意味不明なことを言う

 走り回る

■ 中国の模倣ビジネス対策
 2013/02/02

 リンゴといえば青森や長野や東北各地の産地が挙げられます。それが中国では商標登録されて、多くの地域で不便を来しています。

 IT企業のアップルは、中国から一部の生産をアメリカ国内に移すなど、戦略面で今までとは異なることを始めています。その一環が直営店の店舗デザインです。

 インテリアデザインが、特許になるとは思っていませんでしたが、アメリカで、アップルの申請が認められたと報じられました。

 直営店のインテリアデザインの特許を取得した背景には、中国でアップルの商品だけでなく店舗をそのまま模倣したケースが見られるようになってきたからです。

 スマートフォンやタブレット端末のデザインや技術については以前より積極的に特許を取得してきました。サムスン電子などと激しい争いを繰り広げているのは周知のことですが、テンポまでも模倣されるとは、想定外のことですね。

◆ 2つの型のインフルエンザが大流行<1> 2013/02/01

 インフルエンザの季節になりました。1月に入って急増し、昨シーズン同様大流行の兆しです。

 6回にわたってご紹介します。

 現在流行しているのは、A香港型ですが、例年、2月、3月にはB型のウイルスも流行します。当然のことながらA型の予防接種は通用しません。今シーズン既にかかった人でも、これからB型にも感染する可能性があります。

 NHKによるインフルエンザ情報をかいつまんで列挙しておきますので、ご参考にして下さると幸いです。

・インフルエンザは恐れるものではないが、重症化したら命に関わる。

・感染者が増えれば、重症の人も増える。

・増え方によっては医療機関が手一杯になる可能性もある。

・マスクやせきエチケットで感染を完全には防げないが、一度に発生する患者の数を少なくして、治療の手立てが不足することを防ぐことは期待できます。

・現在は流行のまっただ中。

・B型の流行が懸念される。

・シーズンごとに推定で1千万人がかかります。

・10人に一人。

・誰でも掛かる可能性がある。

・手洗いと「せきエチケット」を心がけたい。

   < 明日<2>へ続く >

◆ アベノミクス効果がもう経済数値に反映か? 2013/02/01

 企業の生産活動を示す鉱工業生産指数が経済産業省から発表されました。1月の鉱工業生産指数は、前月比2.5%のプラスと2か月ぶりに前の月を上回りました。企業の生産活動についての判断を11か月ぶりに上方修正して「下げ止まりの兆しがみられる」と発表しています。

 しかし、安心はできません。鉱工業指数がプラスに転じたとはいえ、前年の水準が低いですので、この程度の数値は当然といえます。なぜなら、平成17年を100とした指数で88.9と、依然低い水準のままだからです。

 また、アメリカの自動車ニーズから低燃費車として注目され、北米向けに輸出される乗用車の生産が増加したことが寄与していることが中心です。決して、製造業全般が回復しているとはいえません。

 一方で、海外の景気の下げ止まりや円安傾向に伴う景況感の好転などのプラス面もあります。しばらくは生産の上昇が続くと予測されます。

 アベノミクスの経済対策の効果や最近の円安傾向が生産にどう影響するのか、円安による輸入資材やエネルギーの高騰がどう影響してくるのかに注視したいです。

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