Washington Time








2002年07月31日(水)

リポン君の靴磨き

テーマ:バングラデシュ通信
 僕が宿泊しているダッカのホテルには、リポン君という靴磨きの少年がいます。いつもこのホテルに泊まるたびに、一度か二度は彼に靴を磨いてもらいます。少年と言っても彼はもう22歳になったそうです。でも、初めてダッカを訪れた5~6年前からずうっと彼に靴を磨いてもらっているので、どうもその頃の少年というイメージが抜けないのです。靴を磨いてもらっている間、ブロークンな英語を話すリポン君と他愛のない会話をするのもちょっとした楽しみです。昨日も、彼に靴を磨いてもらいました。現在このホテルにはパキスタンのムシャラフ大統領が泊まっているということもあって、昨日の彼との会話は、もっぱらこのホテルに泊まったことのある有名人の話題に集中しました。

 彼は、「コフィ・アナン(国連事務総長)がここに泊まった時は、彼の靴を磨いたんだ。」と言うのです。「それで、コフィ・アナンはいくら払ったの?」と僕が聞くと、「10ドル」だそうです。「彼自身が払ったの?」と聞くと、「いや、秘書が払った。」と言ってました。リポン君の靴磨きには、いわゆる定価がありません。彼は靴磨きが終わるといつも、「As you like(いくらでもいいよ)」と言うのです。それに対して、コフィ・アナンの秘書は米ドルで10ドルを払ったというわけです。僕の記憶する限り、アメリカでの靴磨きの相場は3~5ドルくらいだったと思います。確かコフィ・アナンがダッカに来たのは去年でした。その時は偶然僕もこのホテルに滞在していて、背筋がピンと伸びてとても姿勢のいいコフィ・アナンとすれ違ったのを覚えています。

 リポン君との会話は続きます。僕が、「クリントンが来た時はどうだった?」と聞くと、「クリントンの靴は磨かなかったけど、あの時はマスコミやクリントンの警備の人やその他のスタッフが大勢アメリカからやって来て、その人たちの靴磨きで大忙しだった。クリントンはいいビジネスを運んできたよ。」ということでした。実はこのクリントンが数年前にダッカにやって来た時も、僕はこのホテルに泊まっていました。その時はクリントンには会いませんでしたが、クリントン一行は飲料用にハワイから大量にミネラル・ウォーターを運んできて、彼らがダッカを去った後、僕達は余ったハワイのミネラル・ウォーターをホテルの人からただで貰いました。

 リポン君は続けます。「日本の首相が来た時も、大勢スタッフを引き連れていた。でもあの時は、誰一人として靴磨きに来なかった。」ということです。ダッカを訪れた日本の首相とは、森前首相です。リポン君は、「モリ」という名前も覚えていませんでした。

 そんな会話を交わしているうちに、僕の靴もきれいに磨きあがりました。「さて、いくら払おうか。」と思って、手持ちの「タカ(バングラデシュの通貨)」を出してみました。すると、彼は「できればドルで払って。」と言うのです。「OK。でもいくらにしようかな。」と少し悩んだ揚句、コフィ・アナンの10ドルを意識して結局8ドル払いました。コフィ・アナンが払った金額よりはちょっと少ないですが、相場よりはかなり高いはずです。彼も満足そうでした。さて、現在このホテルに滞在中のムシャラフ大統領一行は、このリポン君にいいビジネスをもたらすでしょうか。
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2002年07月30日(火)

VIPよりワン・ランク上のVVIP

テーマ:バングラデシュ通信
 今回ダッカに来て驚いたのは、僕の宿泊しているホテルのセキュリティの厳しさです。ホテルに入る際は、その都度全ての荷物をX線で調べられ、おまけに金属探知機をくぐらないとなりません。まるで、空港のセキュリティと同じです。ホテルの正面玄関前には、「VVIPの滞在のため、セキュリティの強化にご協力ください」というような掲示がありました。「VIP(Very Important Person)」ではなくて、「VVIP」です。「VVIP」というのは初めて目にする言葉ですが、「Very Very Important Person」の略だというのは容易に想像できます。要するに、「VVIP」は「VIP」よりワン・ランク上というわけです。

 その「VVIP」が、今日このホテルに到着しました。そのため今日は一段とセキュリティが厳しく、ホテル中で銃を抱えた軍人やら警官やらを数多く目にしました。ホテルの玄関からエレベーターまでは、普段は見ない赤いカーペットが敷かれていました。彼が到着する頃、僕も彼をひと目見ようと、ホテルのロビーに張り込んでいました。ところが、彼の到着時刻寸前に、僕を含めた一般の宿泊客は、ロビーから追い出されてしまいました。仕方がないので、僕はロビーから少し離れたカフェでお茶を飲んでいました。すると、けたたましいサイレンを鳴らした護衛車に先導されて、その「VVIP」を乗せた車がホテルに到着しました。数分後、その人は赤いカーペットに続くホテルの正面玄関を使わず、脇にある通用門からホテルに入って来ました。万が一に備えて、入り口を変えたのでしょう。あの赤いカーペットは、敵を欺くためだったのでしょうか。彼が入って来たその通用門からエレベーターまで行くには、僕がお茶を飲んでいたカフェの横を通らないといけません。案の定、その人は僕のすぐ横を通り抜けて、エレベーターへと消えていきました。大勢の護衛に囲まれてはいましたが、がっちりとした体格と威厳に満ちた顔立ちのその人を、この目で間近に見ることができました。グレーの三つボタンのスーツをお洒落に着こなしていた「VVIP」とは、パキスタンのムシャラフ大統領その人です。
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2002年07月29日(月)

ダッカより

テーマ:バングラデシュ通信
ダッカを走るリキシャ スリランカのコロンボから、バンコック経由でバングラデシュのダッカに来ました。昨日のバンコック発ダッカ行きタイ航空は、出発が1時間半くらい遅れ、さらに悪いことには、ダッカの空港で僕のスーツケースがなかなか出てきませんでした。今まで2度、スーツケースが出てこなかった経験があるので、またかと思って諦めかけました。荷物が到着しなかったのは、いつもどこかで乗り継ぎをしたケースです。今回もバンコックで乗り継ぎをしたので、荷物の積み替えの際に手違いがあったに違いないと、悲観していました。すると、実に最後の最後に僕のスーツケースが出てきました。待つこと約70分でした。ただただいろいろな荷物を載せたベルトコンベヤーだけを見つめて、1時間以上突っ立っていたので、かなり疲れました。

 いつものようにフリーパスの税関を抜けると、待っているはずのホテルの送迎バスが、既に出発した後でした。僕の荷物が出てこなかったせいで、バスは僕を待たずに行ってしまったのです。仕方がないので、タクシーでホテルまで行くことにしましたが、ちょっと不安でした。ダッカにはもう何十回と来ていますが、ダッカの空港からホテルまでは、いつもホテルの送迎バスを利用するので、タクシーに乗ったことがなかったからです。僕は、途上国ではなるべく一人ではタクシーに乗らないことにしています。以前、パキスタンのカラチで誘拐されかけたことがあるし、一人でタクシーに乗ってどこかに連れて行かれたらアウトだからです。昨日のタクシーが、通い慣れた空港からホテルまでの道をそれて知らない道に入った時は、本当にドキリとしました。結局そのオンボロのタクシーは、ガソリンを入れるために道を外れたのでした。無事にホテルに辿り着いたので、こうして書いています。「変なヤツじゃないだろうか」と疑ったりして、昨日の運転手さんには悪いことをしました。
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2002年03月15日(金)

ひ素ひ素ばなし

テーマ:バングラデシュ通信
 バングラデシュでは、日本のNGOも多く活動しています。そのうちのひとつに、「アジア砒素ネットワーク(AAN)」があります。数日前に、AANの川原さんとダッカで久しぶりにお会いし、情報交換をすることができました。

 バングラデシュでは、人口の9割以上がその飲料水を地下水に頼っています。その地下水が、地層から自然に抽出した砒素成分に深刻なほど汚染されているということが、90年代の半ばになって明らかになりました。この汚染は、インドの東部やバングラデシュ南西部など広範囲に広がっていて、バングラ国内では、2千万人~7千万人が「砒素入り水」を飲んでいると言われています。実際に病人や死者がかなり出ています。

 以前僕は、この砒素汚染対策のプロジェクトも担当していました。この砒素問題は、はっきり言って緊急事態なのですが、残念ながら対策は未だに進行していないようです。その一番の原因は、代替水源がないということです。川や池などの表流水は、バングラデシュの国中で、生活雑排水や産業排水の垂れ流しにより、砒素よりも危険なほどに汚染されています。雨季には洪水を引き起こす雨水も、一年を通して使用可能とはいきません。いろいろな企業や研究機関などが、簡易砒素除去装置の開発を競っていますが、砒素除去率の安定度、維持管理の容易さ、低いコストなどの条件を満たすものは、今のところ開発されていない状況です。それでは、どうすればいいのでしょうか?

 僕はオーストラリアにヒントを見つけたような気がします。ブリスベンもそうですが、オーストラリアのいろいろな都市では、雨水の利用と下水処理水の再利用がさかんです。トイレを流したり、庭の草木に水をやったり、車を洗ったりするのに、雨水や下水処理水を使っているのです。これは、砒素とは全く関係ありませんが、貴重な水源を守り、その周りの生態系を保護すると同時に、ダムや給水パイプの建設や浄水にかかるコスト削減を狙ったものです。

 どうしてこれが、バングラの砒素対策に応用できるのかというと、水の用途に応じて、水道、雨水、下水処理水を使い分けているからです。砒素の入った水は、飲用や料理には使えませんが、洗濯や水浴びには使えます。こう考えると、バングラでも、飲用や料理には雨水や表流水の処理水、それ以外には汚染された地下水、などといった水の用途に応じた組み合わせを(場合によっては季節ごとに)、模索しなければならないと思うからです。この組み合わせは、利用可能な水源によって、村々で、あるいは町々で違ったものになるでしょう。だから、実際に砒素で苦しんでいる村に入っていって、そこの住民と共に解決策を探る以外にはないのです。「アジア砒素ネットワーク」のような、フットワークの軽いNGOの出番なのです。
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2002年03月14日(木)

行政、NGO、住民

テーマ:バングラデシュ通信
 最近、日本でもNGOが注目を集めているようですが、バングラデシュで僕が担当している「自治体サービス改善プロジェクト」でも、NGOが活躍しています。バングラデシュの地元のNGOが、スラム街の住民を組織化したり、住民の意向をまとめたりと、媒介としての貴重な役割を果たしてくれています。今回も訪れたディナジプルという街では、こうしたNGOのおかげで、あるイニシャチブが始まりました。

 まず、NGOの手助けにより、コミュニティを形成している60くらいの家族が集まって、町内会組織を立ち上げました。さらに、各家庭が毎週10タカ(20円くらい)をその町内会組織の口座に寄付し、町内会活動の予算とします。この予算の中から少しずつお金を出して、人を雇ったり、機材を買ったりして、自分達で町内の環境改善をやろうという試みです。とりあえず、町内のゴミ集めから始めました。このイニシャチブのおかげで、このコミュニティだけは、周辺地域と比べても、とてもきれいでした。

 バングラデシュのような途上国では、地方自治体の住民サービスが、街の隅々まで行き渡るということは、まずありえません。それだったら、自分達でゴミを集めちゃえ、という訳です。町内のゴミは自分達で集め(一次収集)、それを埋立地まで運ぶ(二次収集)のは、今度は市役所の役目です。このように、NGOの仲介が、住民と市役所のパートナーシップを可能にさせているのです。この町内会を代表して、いろいろな活動をリードしているのは、みんな若い女性達でした。ちなみに、世銀はこのNGOと市役所に対して、技術的、金銭的支援を行っています。

 このディナジプルでのイニシャチブは、「自治体サービス改善プロジェクト」の全体の活動から見ると、本当に小さな小さな一部にすぎません。しかし、今回の中間審査で一番印象に残ったのは、この活動でした。このような活動を、他の街でも広げていけたらと思っています。

バングラデシュの人々
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2002年03月12日(火)

魚を与えるより、魚の釣り方を教えなさい

テーマ:バングラデシュ通信
 今回バングラデシュに来たのは、世銀が融資している「Municipal Services Project(自治体サービス改善プロジェクト)」の中間審査のためです。世銀では、融資プロジェクトがスタートすると、平均して年に2回くらいの頻度で担当チームをそのプロジェクトの実施国に派遣し、プロジェクトの進行状況を集中的に調査します。プロジェクトが何らかの問題に瀕している場合は、この調査ミッションの間に、プロジェクトを実施している途上国側と協同で、軌道修正や問題解決を図ります。さらに、プロジェクトが実施期間の中間点にさしかかると、今回のように一層詳細な中間審査を行うのです。

ダッカのスラム 開発援助の世界では、「魚を与えるより、魚の釣り方を教えなさい」という言葉がよく使われます。「飢えている人に魚を与えても、1日しか生き延びられないが、魚の釣り方を教えれば、その人が毎日自分で魚を釣って、飢えをしのぐことができる」という意味です。しかし、実際の援助案件はそんなに単純ではありません。そもそも、その人に魚を食べる習慣があるのか、釣竿や船はどこから調達するのか、魚の棲んでいる海は汚れていないのか、魚だけで栄養は片寄らないのか、などといった様々な問題を同時に検討しなければならないからです。

 しかし、様々な問題に配慮しようとするため、世銀の援助案件はともすればとても複雑にならざるをえず、時として、途上国側の実施能力を超えてしまうことがあります。紙の上ではどんなにいいプロジェクトでも、その通りに実施されなければ、絵に書いた餅です。持続可能性に配慮しながら、複雑さを回避し、しかも実施側の能力の向上に寄与するようなプロジェクトを形成するのは、とても難しいことだといつも思っています。現場をよく知ることが重要な所以でもあります。

 僕が担当しているこの「自治体サービス改善プロジェクト」は、バングラデシュ西部の16の自治体が対象ですが、ごみの収集や処理、安全な飲料水の供給、雨水排水、都市交通などといった住民サービスの改善を目指したものです。このようなサービスの安定供給には、自治体の財政基盤や行政能力の向上が不可欠です。そのためインフラ整備と同時に、「魚の釣り方」ならぬ、「税金の集め方」や「インフラの維持管理の仕方」、「住民説明会の開き方」などなど、様々な支援を16の市役所に行っています。やはり結構複雑なプロジェクトですが、中間審査の結果はまあまあでした。プロジェクトの進捗状況は当初の予定より少し遅れていますが、このくらいは合格点でしょう。
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2002年03月11日(月)

三日三晩、四者四様

テーマ:バングラデシュ通信
 土曜日の夜にフィールドから帰って以来、多忙のため更新できませんでした。今回行って来たのは、ニルファマリ、ディナジプル、パルバティプル、サイドゥプルというバングラデシュ最北西部の中小都市です。ネパールやブータンからも数十キロしか離れていないというところでした。ダッカからビーマン・バングラデシュ航空でサイドゥプルまで飛び、あとは車で各都市を廻りました。

 宿泊したのはディナジプルにあるホテルでしたが、ホテルで食べる時も、別の場所でも、今回のフィールド滞在中の食事は、三日三晩カレーでした。カレー味のチキン、カレー味の魚、カレー味の野菜など、おかずはいつもどこでも朝昼晩同じでした。そのおかずに、朝はチャパティ、昼と夜はライスがつきました。

 行く先々で、バングラデシュ人のホスピタリティを感じさせられたフィールド訪問でもありました。サイドゥプル空港に着き、タラップを降りた途端、最初に訪れる予定のニルファマリの市長さんが花束で出迎えてくれたことには驚きました。ディナジプルの市役所を訪問した際も、花吹雪で迎えられてしまいました。パルバティプルの市長さんには、自宅に招かれました。土曜日にサイドゥプル空港を発つ際は、サイドゥプルの市長さんとニルファマリの市長さんが見送りに来てくれました。この市長さんたち、気さくで話し好きな人、無口で誠実そうな人、いつも穏やかに微笑んでいる人、むっつりと恐い感じの人など、四者四様でしたが、ただひとつ共通していたのは、やはり皆さんどことなく貫禄を感じさせる何かがあるということでした。きっとああいうのを、存在感というんでしょうね。
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2002年03月07日(木)

フィールドへ

テーマ:バングラデシュ通信
 今日これから、2泊3日でフィールドへ出かけます。バングラデシュ北西部、インド国境に近い中小の都市を訪れて、進行中のプロジェクトの現場を見てきます。具体的には、ディナジプル、サイドゥプル、ニルファマリ、パルバティプルという街に行く予定です。

 バングラでのフィールド・トリップでは、乗っていたフェリーがガンジス川のど真ん中で座礁したり、「リキシャ」と呼ばれる人力車に轢かれたりと、過去に何回かアクシデントに見舞われたことがあります。今回は何もないといいんですが。それでは行ってきます。
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2002年03月06日(水)

侍の水

テーマ:バングラデシュ通信
 バングラデシュのような途上国に来ると、水道の水は危ないので、当然いつもボトル入りミネラル・ウォーターを飲んでいます。このミネラル・ウォーター、輸入物から地元産まで、ダッカでは実に様々な種類のものが手に入ります。一番高額なのが、ご存知フランスの「エビアン」です。僕はホテルでの食事の際には、大抵オーストラリアの「リントン・パーク」というヤツを飲んでいます。別にブリスベンに住んでいるから、オーストラリアの水を飲むわけではありません。ブリスベンに住み始める何年も前から、この「リントン・パーク」を、ダッカに来たびに飲んでいるのです。その理由は、「エビアン」ほど高くなく、地元産の物より品質が信頼できるからです。でも、この「リントン・パーク」は、不思議にもオーストラリアでは未だに一度も見たことがありません。

 ダッカでも、ホテル以外で食事をしたり、あるいは、ダッカを離れて地方に行く時は、輸入物のミネラル・ウォーターが手に入らない場合が多いので、ほとんど地元産のミネラル・ウォーターかジュースを飲みます。「地元産のミネラル・ウォーターは、品質管理がいいかげんなため、飲まない方がいい」という話をよく聞きますが、20回以上もバングラデシュに来ていて、今まで重い病気になったことは一度もありません。衛生状態がバングラデシュよりいい、と言われているパキスタンでは、ほぼ行くたびに病気になるので、僕はバングラとの相性がいいんでしょうね。さて、その地元産のミネラル・ウォーターに、「SAMURAI(侍)」という名前のものがあります。ラベルを見ると、「日本のテクノロジーを使って濾過した地下水だ」と書いてあります。別に、日本のテクノロジーを信じていないわけではありませんが、ホテルでは、僕はやっぱり「侍」より「リントン・パーク」を飲むことにしています。
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2002年03月05日(火)

朝痒い、浅香唯

テーマ:バングラデシュ通信
 ワシントンから来ている同僚のジョナサンは、「バングラデシュに着いて二日目の朝に、耳が痒くなった」と言います。彼も、もう何度もバングラデシュに来ていますが、ここに来ると、いつも決まって二日目の朝に耳が痒くなるのだそうです。彼が言うには、「おそらく原因は電話の受話器だろう」ということです。ホテルの電話の受話器に何らかの菌が付着していて、受話器を耳にあてる事で、その菌が彼の耳に移るのではないかというのです。でも、この「到着後二日目の朝に、耳が痒くなる怪」の本当の原因は分かっていません。

 僕はと言えば、バングラデシュで耳が痒くなったことは、まだありません。でも、いつも目が痒くなります。ここに来ると「アレルギー性鼻炎」がひどくなるのです。目の痒みの他に、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、典型的なアレルギーの症状が出ます。ホテルの部屋のクーラーをオンにすると、このアレルギーがひどくなるので、クーラーのダクトや部屋にあ驕uハウス・ダスト」が原因だということは、ほぼ確実でしょう。ジョナサンは耳、僕は目、いずれにしても、バングラデシュの二日目の朝は、痒いんです。むかし、浅香唯さんのファンでした。
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