『驚異の発明家の形見函』(上・下) アレン・カーズワイル
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉
訳者:大島 豊 (創元推理文庫) 初版:2007年6月29日 (2003年1月に東京創元社より刊行) |
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈下〉
著者:アレン・カーズワイル 訳者:大島 豊 解説:若島 正 (創元推理文庫) 初版:2007年6月29日 (2003年1月に東京創元社より刊行) |
1992年の作。
書かれたのは最近(とは言っても20年前)だが、描かれた時代は古い。
オークションで、ある人物の形見函を入札する。
その函は10に仕切られ、その人物にとって重要な品物が時代ごとに収められている。
そして、その形見函の制作者で発明家のクロード・パージュの半生が、収められた品物により語られる。
派手さはないし、歴史にも疎いのですが面白く読みました。
まるで、もう一つの「あり得たかも知れない」世界を垣間見ているようで。
エンヂニアに興味を持った少年の成長物語であるし、18世紀末のフランスの有様が描かれる。
やはりパリが一番興味深かったですね