『漫才病棟』 ビートたけし | たまらなく孤独で、熱い街

『漫才病棟』 ビートたけし

漫才病棟

ビートたけし

(文藝春秋)

初版:1993年5月30日 

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本を整理してたら出てきたので、面白そうと読みだしたら・・・。

読んだ本じゃねーか。

読み出したので、もう1回読む。

積読本が800冊もあると、読んだ記憶がなくても読んだことがある本が100冊まではいかんにしても50冊以上はありそうだなw

 

たけしの下積み時代を描いた自伝的長編。

浅草の最底辺の演芸場でもがきながらも、その日の酒を誰に奢ってもらおうか思案する日々。

周りの先輩たちを冷静に観察しつつも、同じ道を辿ろうとする自分に苛立ちを隠せない。

そこから抜け出して現在の「地位」があるからこそ「下積み」と言えるわけで、今もこの本に書いていることを繰り返し年だけ重ねているようなら「下積み」もへったくれもないし、こんな本がでても「誰これ?」で終わってしまい、読むこともないだろうね。

演芸場でのことよりも他へ(例えばキャバレーとかストリップ劇場)行っての信じられない出来事の方が面白い。

しかし、考えるまでもなく今も芸人の状況は変わってないだろう。

むしろ悪くなっているかもしれない。

TVに出るほんの一握りの売れっ子芸人と大多数の売れない芸人。

みんな、いつかは俺もと思ってやっているのかい。