『超弦領域-年刊日本SF傑作選』 大森望/日下三蔵・編
超弦領域 年刊日本SF傑作選
(創元SF文庫) 初版:2009年6月30日 |
「ノックス・マシン」 (法月綸太郎)
「エイミーの敗北」 (林巧)
「ONE PIECES」 (樺山三英)
「時空争奪」 (小林泰三)
「土の枕」 (津原泰水)
「胡蝶蘭」 (藤野可織)
「分数アパート」 (岸本佐知子)
「眠り課」 (石川美南)
「幻の絵の先生」 (最相葉月)
「全てはマグロのためだった」 (Boichi)
「アキバ忍法帖」 (倉田英之)
「笑う闇」 (堀晃)
「青い空まで飛んでいけ」 (小川一水)
「ムーンシャイン」 (円城塔)
「From the Nothing,With Love.」 (伊藤計劃)
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無事に出ました第2弾。
ちゃんと新刊で買いましたよ。
今年も充実の数々。
文句を垂れるなら、最相葉月のは読みたくもなかったな。
ゴシップめいた話しなんか用はねえんだよ。
二度とこんなのを選ぶんじゃねーぞ、大森or日下。
堀晃は昨年版にもでてるから、マサキの「火星のコッペリア」がどんなだか読みたかったな。
伊藤計劃のトリには文句は言わないが、もう二度と書かれることがないのが残念無念。
さて、そこで円城塔だが。
まあ、彼もいまでも伊藤計劃とセットで扱われることは不本意であろう。
円城塔の作品は07年版と08年版と「SF本の雑誌」に掲載されてた「バナナ剥きには最適の日々」の短編三作しか読んでない。
だからエラソウなことは言えないが、個々の作品がどうこうでなく、円城は日本SFを引っ張って行けるのか?
それとも一時咲いた徒花になってしまうのか?
なんか後者のような気がして気がかりだ。
いや、円城に日本SFの救世主になれと言っているのでなく、小松左京やマサキのポジションになれるのだろうか。
せめて(失礼)神林長平や山本弘になれるのだろうか。
応援はしますがね。