『虚構機関-年刊日本SF傑作選』 大森望/日下三蔵・編
虚構機関―年刊日本SF傑作選
(創元SF文庫) 初版:2008年12月26日 |
「グラスハートが割れないように」 (小川一水)
「七パーセントのテンムー」 (山本弘)
「羊山羊」 (田中哲也)
「靄の中」 (北國浩二)
「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」 (円城塔)
「声に出して読みたい名前」 (中原昌也)
「ダース考 着ぐるみフォビア」 (岸本佐知子)
「忠告」 (恩田陸)
「開封」 (堀晃)
「それは確かです」 (かんべむさし)
「バースディ・ケーキ」 (萩尾望都)
「いくさ 公転 星座から見た地球」 (福永信)
「うつろなテレポーター」 (八杉将司)
「自己相似荘」 (平谷美樹)
「大使の孤独」 (林譲治)
「The Indifference Engine」 (伊藤計劃)
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日本SFの総合的な年次傑作選は筒井康隆が編集した『日本SFベスト集成』以来32年ぶりだそうな。
そういえばアンソロジーはあったが、こういうのはなかったね。
しかし、なぜに「1」とか「2007」とか付けないんだろう。
これからも続けるつもりならば。
きっと出版社としては売れ行きが心配で、これからも続けられるか不安なんでしょう。
序文で大森望が創元SF文庫の勝負作は漢字四文字と書いているが、ホンマかいな。
各短編の頭に作者紹介文、終わりに著者の言葉があって親切設計になってますな。
読んだことのない作家や名前も知らない作家の短編が収録されていて、この機会に触れることができたのはいいんだけど、全体的になんつーかパワーが感じられない。
一つ一つにはまあまあのもあったのだが・・・。
短編は難しいね。
さて、来年2008年版がでるならば、タイトルを考えようじゃないか。
『虚構船団』なんかどうだろ。
おいおい、それは筒井康隆じゃないか。
残念でした、ツツイのは『虚航船団』でした。
って、紛らわしいから使うはずもないかw