『イリーガル・エイリアン』 ロバート・J・ソウヤー
イリーガル・エイリアン
訳:内田 昌之 (ハヤカワ文庫SF) 初版:2002年10月31日 |
ソウヤー初読書。
異星人とのファーストコンタクト、プラス法廷ミステリ。
しかし、全体を通して読むとこれはパロディなのかねえ。
しかも終始アメリカペースで、ロシアや他の国が口を挟むところもない。
いきなり大西洋上に着水した宇宙船。
異星人が現れる。
ロシアを無視して国連本部に連れ込み、アメリカ国内に滞在場所を世話する。
まかり間違えば戦争が起きてもおかしくないが、そこは無視。
スパイも暗躍しそうだが、それも無視。
ところが、滞在場所でアメリカ人の惨殺死体が!
状況はどうみてもある異星人が怪しいのだが、カリフォルニアの検事は一切の外交の火種を無視して逮捕し法廷に持ち込む。
法廷のやりとりも、そこで明かされる異星人の生態なども面白かったが、ラストへ向けて話しは急転直下。
読者の思いもよらない展開となる。
さあ、ラストは大喝采か、大笑いか、ブーイングか、茫然自失か。
まあ、結構楽しめました。
他の本も読んでおくべきか。