10月30日に東京競馬場で行われた第144回天皇賞・秋は7番人気のトーセンジョーダン(牡5歳)が優勝。1番人気のブエナビスタ(牝5歳)は4着に敗れる波乱となった。牡馬の中に入っても鋭い切れ味で勝利をもぎ取ってきた“女傑”の残念な結果に、復活を期待していたファンもため息をつかれたことだろう。さて、気を取り直して今回は11月13日に京都競馬場で開催される第36回エリザベス女王杯(GI、芝2200メートル、18頭)。今年は、昨年2着に4馬身差をつけて圧勝した外国馬スノーフェアリー(4歳)vs日本馬の構図と言っていい。一矢報いられるか…。


■凱旋門賞3着

真っ先に挙げざるを得ないのが、昨年あれだけの強さを見せつけたスノーフェアリーだろう。今年も10月の世界最高峰レースの一つ、凱旋門賞(芝2400メートル)で勝ったデインドリーム(牝3歳)に5馬身差をつけられたが、2着のシャレータ(牝3歳)にクビ差の3着に入る健闘ぶり。天皇賞・春を制したヒルノダムール(牡4歳)が10着、昨年の凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ(牡5歳)が11着だったことを考えると、調子はそれなりとみてよさそうだ。今年の斤量は昨年の54キロから2キロ増えるが、凱旋門賞では58キロを背負っており、むしろ歓迎すべき材料か。あとは輸送による体調管理の問題か。10月31日に40時間の輸送を経て成田空港に到着した際、担当厩務員は「輸送に慣れているので、来日直後でも元気いっぱいです」と話した。


ただ、今年は7月からの始動で【0・2・2・1】と勝ちがない。昨年はエ杯前まで5戦して【3・1・0・1】と英オークスなどGI2勝を挙げていたことを考えると、今年は付け入る隙がありそうだ。


■男勝りの馬を狙え

対する日本馬はGI勝ち馬6頭が最終登録してきている。そのうち、残念ながらレッドディザイア(5歳)が11月4日に引退し、繁殖に上がることが決定した。注目の1頭とみていただけに、残念。


今回の登録馬の前走を見ると、秋華賞(GI)と府中牝馬S(GII)が大半を占める。過去10年の結果をみると、前走・秋華賞組が【5・2・2・36】、府中牝馬S組は【0・4・5・54】となる。府中牝馬S組からは優勝馬が出ておらず、割り引き材料か。


まずは秋華賞組から検討したい。1着のアヴェンチュラ、2着のキョウワジャンヌ、3着ホエールキャプチャが登録した。3歳馬はここ10年で【6・2・2・44】と年代別で最も高い勝率を残している。アヴェンチュラは3走前の漁火S(1600万下)で牡馬に伍して優勝。しかも2着に0秒4差をつけていた。


5走前までに牡馬との混合重賞レースで3着内に入るか、または混合レースで優勝した馬がここ10年で連対を果たしている。昨年のメイショウベルーガは前走の京都大賞典で優勝し、本番で2着(2番人気)。09年のエ杯優勝のクィーンスプマンテ(11番人気)は前々走みなみ北海道S(オープン)で優勝、2着のテイエムプリキュア(12番人気)は4走前に日経新春杯で勝っていた。ブエナビスタが3着に敗れ、3連単は154万5760円の高配当となった。02年に勝ったファインモーションは前走・秋華賞を勝ってはいるが、3走前の阿寒湖特別(1000万下)で1着に来ている。01年から毎年、この傾向が当てはまる。となれば、アヴェンチュラを連対の1頭に挙げられる。


そしてキョウワジャンヌ。3走前で牡・牝馬混合の浜松開設記念(1000万下)で2着に0秒3差をつけて1着にきている。2走前のローズSではホエールキャプチャに0秒1差の3着。ここまで短距離戦を主戦場に出走してきたが、前走の秋華賞で2000メートルを初挑戦しホエールを抜き、アヴェンチュラに0秒2の2着と粘った。近4走では【2・1・1・0】と安定した成績を残し、京都も3戦し【1・1・0・1】と相性は決して悪くなさそう。


■夏女は続く…

ブエナビスタ世代の牝馬5歳。すでに活躍馬は登場済みと思いきや、今夏から2度目の3連勝中と勢いに乗るのがイタリアンレッドだ。3走前の七夕賞(GIII、混合)でクビ差粘って勝つと、次の小倉記念(GIII、ともに2000メートル)では牡馬相手に1分57秒3のレコード勝ちを収めた。前回の3連勝も7~9月の夏場だったので“夏女”と称されるが、今回は夏が終わっても注目の1頭だ。ただ前走が、優勝馬の出ていない府中牝馬S。しかもエ杯での5歳馬の成績は【2・4・2・36】で勝率は4・5%と分が悪い。実力的には狙いどころだけ…。ジンクスは破るためにある?


骨折休養明けの素質馬レーヴディソールが登録しているが、8カ月ぶり。4戦4勝の実力は誰もが認めるところだが、まあ今回は薄めに馬券を買って様子見か。人気薄なら当然買いだ。


さらに、スノーフェアリーとともに登録した外国馬ダンシングレインの取捨だ。父のデインヒルダンサーは大種牡馬デインヒルの子で、母の近親に英ダービー馬ドクターデヴィアスらがいる良血だ。英オークス、独オークスのGIを逃げ切り勝ちしている。鞍上のムルタ騎手は41歳で、英ダービー3勝、凱旋門賞、BCターフなど国際的な大レースで優勝するなどの実績がある。それだけに内枠に入って自在性が出せるようなら、買って損はないかも…。


近5走以内に牡馬との対戦がないホエールキャプチャは今回見送り。前走の府中牝馬で14着と惨敗したアパパネもどうか。


■結論

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を推す。スノーフェアリーは近走成績で昨年並みの迫力がないだけに対抗にとどめ、キョウワジャンヌ、イタリアンレッド、ダンシングレインを抑えたい。








http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111106/rac11110618000003-n5.htm より

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