keakiの“き”

気ままの“き”、気になるの“き”、お気楽の“き”、気まぐれの“き”?
その日の思いを気ままに記しただけのただの日記です。

ただいま、人工股関節置換手術を受けて療養中。


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今から。



仕事帰りの恒例、映画タイム。

本日はドイツ映画「みえない雲 」。

なかなかセンセーショナルで、そして切なさでたまらなくなるような、そんな作品だ。

舞台はドイツ郊外の静かな小さな街。

ある日、その近くの街にある原子力発電所で放射能漏れの事故が起きた。

放射能に汚染された雨をもたらす雲が迫ってくる中、逃げまどう人々で街はパニック状態に陥る。

主人公は、それまでごく普通に暮らしていた高校生のハンナ。

転校生のエルマーとの恋が始まったばかりのその日に、事故が起き、逃げまどう中で二人は離ればなれになってしまう。

仕事で街を離れていた母親の安否は不明、エルマーとも離れ、ハンナは幼い弟を励ましながら逃げざるを得なくなるが、その弟も車にひかれて死んでしまう。

絶望とパニックの中、ハンナは放射能の雨に打たれ被爆する。


原発事故によって起きる人々の極限状態での鬼気迫る恐怖と、普通の高校生のみずみずしいような恋に揺れる心模様。

普通ならあまりにも相反することなのに、同時に描かれていく様子がよりリアルであり、切なくてたまらなくさせられるのである。

逃れることのできない現実の中で、若い二人は愛することによって少しずつ生きる希望を見いだしていく。

そのハンナとエルマーの二人の姿に、心がふるえるような切なさがこみ上げてくる。

ハンナが現実を受け入れ、顔を上げて行く姿、そのまなざしにたくましささえにじみ出ていて圧倒されてしまう。

一人の少女が大人へと急速に成長していく姿は美しいのだけれど、すべての悲しみを乗り越えて成長せざるを得ない状況を生み出した現実に、どうしようもない憤りを感じないではいられなかった。


この映画の原作の小説は、あのチェルノブイリ原発事故の翌年、1987年に発表されベストセラーとなった。

そして、その事故から20年たってこの映画が作成された。

しかも、このハンナを演じた女優パウラ・カレンベルクはその事故の年に生まれ、身体にその影響を受けているのだという。

この物語は、決して絵空事ではなく、いつ起きてもおかしくない現実を描いている。

映画では、ハンナの様子と思いをただ静かに描いているだけで、原発のことや事故のことについて多くは語られていない。

しかし、その物語から私たちは学び取らなければならない大切なものがあると思った。

唯一被爆を体験した広島と長崎のある国であるのに、現在小さな領土に55基もの原発を有する国であるということを、私たちはあらためてこの現実をきちんと認識しなければいけないのだと気づかされる。

この映画のような見えない恐怖とつねに隣り合わせにあるのだという現実に、正面から向き合わなければならないのでないか。

この物語は、静かにでもとても熱くそのことを語っているようなそんな気がする。

ハンナのみずみずしい美しさと、そして切ないぐらいの二人の姿が、いっそう強く語りかけている、そんな気がする。


予告編を見て惹かれた作品だったけど、予想以上に胸が震えるような衝撃的な映画だった。

機会があれば、ぜひ見て欲しい作品だ。

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