タダゼミ杉並理科チームの瀬戸山です爆  笑
2017年度の都立高校入試問題の理科の問題講評・解説も今回が最終回です。


今回は化学分野を扱う大問5と物理分野を扱う大問6についてです!
●大問1・2についての記事は→コチラ
●大問3・4についての記事は→コチラ

 


まずは大問5について、タダゼミ中央区のななみちゃんによる分析です!


大問5
化学を扱う大問5は化学反応についてでした。
タダゼミでは中和が出ると予想しており、直前期に取り組んだ話題も出題されていました!

 

問1  
BTB溶液の色と液性の関係、気体の発生の知識について。
何度も強調して伝えていたことが見事的中☆

 

問2 
ポイントは、実験結果からA~Eにどの物質が対応しているかを読み取るところだったと思います。
食塩、砂糖、炭酸水素ナトリウムは身近にもある物質なので、それで見慣れていれば物質の色から判断できたかも!
化学反応のモデルは過去問でも何度か出ていましたね。

 

問3
解答例:酸化銅は炭素によって還元されて銅になり、炭素は還元されて二酸化炭素になった。
ポイントは二つ
・「酸化」「還元」の言葉の意味を知っていたか
・"変化"の説明なので、何が何になったのかきちんと書けていたか
授業ではあまり記述問題に触れることはできていませんでしたが、気をつけてほしいことは社会など他教科と同じです。

 

 

ななみちゃん、ありがとうございました!
最後はタダゼミ杉並のむっちによる大問6の解説です!


大問6
物理を扱う大問6は、物体の運動仕事・力学的エネルギーに関する問題でした。
今年は力学分野が絶対出題されると予想したタダゼミ杉並では、今年度は3コマ以上をその復習・演習に充てました!

今回は、図は過去問でも見たことのあるものばかりで、過去問演習にも十分時間を割いたタダゼミの生徒たちは比較的落ち着いて取り組めたのではないかと思います。
そして実は、4問中3問はタダゼミの授業で重点的に確認したことのある内容でした☆

 

問1
物体にはたらく重力の大きさは「物体の質量に比例する」こと、一方で同じ高さから落とした物体は「質量に関係なく同じ速さで落ちる」こと、を確認する問題ですね。
特に後者の、自由落下の速さは物体の質量に関係しない、ということは忘れてしまいがちですよね。
でもそんなときは、せっかく描かれている図・表を参考にするとよいのです!
図2や結果1を見れば、思い出せたのではないかと思います。
タダゼミでは「ヒントは問題文に隠れていることがある」ということを何度も伝えていました!
ということで、答はです。

 

問2
力の分解ですね。
これはタダゼミで1月に徹底的に確認したばかりの内容でした!
下はそのときに使ったオリジナルプリントです。

どの方向に分解するか、が問題文中で指定されているので、あとは長さに気を付けて矢印を描くだけです。


問3
グラフを描く問題です。
タダゼミでは夏期講習でフックの法則を学習した際グラフの描き方を確認しました。
・原点を通ること
・表中の点がプロットされていること
・直線になっていること

が3大注意点です!
さらに冬期講習で平成25年度の過去問を用いて、「測定点の近くを通る」ことが重要だということも確認していました!
これらを意識して描いてあれば、確実に得点できる1問です。

 

問4
位置エネルギーと運動エネルギー、及びそれらの関係に関する問題です。
タダゼミではやはり1月2月に、そして直前演習で重点的に確認した内容でした!

 

「位置エネルギーと運動エネルギーの和が常に一定である」ことを念頭に置きます。
それだけで答えはアかエに絞られますね。
そしてその上で、「位置エネルギー・運動エネルギーは質量に比例する」ことと、問題文最初の方で示された「小球AとBは質量が異なること」を思い出せてしまえば、実はそれだけで答は、と出てしまう問題です!
入試の本番では、このように“最低限の時間で答えに辿り着く”こともできると有利です。

 

とはいえ、各エネルギーはどちらも「小球Aの方が大きい」ことも、ここでは一応確認しておきましょう。
これは<結果2>の、木片の移動距離の表を参考にします!
小球は木片にぶつかることで木片に対して仕事をし、木片はその仕事の大きさと等しいエネルギーを受け取るから移動するわけです。
木片移動距離の大きい小球Aの方がより大きな仕事をした、つまりより大きなエネルギーをもって木片にぶつかったのですね!

 

以上より今回の大問6は、基礎を定着させた上で落ち着いて臨めれば(それが難しいのですけれどね…)、得点源にすることもできた問題でした。

 

 

むっち、ありがとうございました!

2017(平成29)年度都立高校入試分析~理科編~は以上となります。

他の科目の記事もお楽しみに~音譜

AD

タダゼミ杉並理科チームの瀬戸山です☆★
前回に引き続き、2017年度の都立高校入試問題の理科の問題講評・解説をしていきます!

 

今回は地学分野を扱う大問3と生物分野を扱う大問4についてです!
●大問1・2についての記事は→コチラ
●大問5・6についての記事は→コチラ

 

 

まずは大問3について、わたくし瀬戸山による解説です!

大問3

いや~今年は出題されると踏んでいました!天気の単元!
タダゼミでも冬期講習でかなりの時間を費やして、天気の学習を行いました!
そのときのプリントをちょっとだけお見せします↓

 

さてこの問題はたくさんの情報を正確に読み取れるかにかかっています。
例えば図1・2は、グラフから気温・湿度・気圧、記号から天気・風量・風向が一気に分かっちゃうのです。すごーい!
他の大問と比較するとかなり易しかったのでは?点の稼ぎどころです!

 

問1
図1の天気図記号から天気を読み取ればいいだけの問題です。

絶対に正答しなきゃいけない問題!
10月1日は、12時がくもりであることを除けば一日中雨です。雲が多いですね。
10月2日は、晴れから快晴に天気が変化しています。雲は少ないですね。
よって答は
(ちなみに24時の記号は”天気不明”の意味です。知らなくても大丈夫ですよ。)

 

問2
前線Aは寒冷前線ですね!

寒冷前線の通過時・通過後の天気の変化、ちゃんと覚えていますか(^^)?
寒冷前線が通過すると強い雨が短時間降ります
通過後は、風が北寄りに変わり、気温が急に低下します
それを覚えていれば実は図2を読み解かなくても答がであることが分かっちゃいますね。

 

ちなみに図3・4中の寒冷前線(前線A)と温暖前線をともなった低気圧は温帯低気圧ですね。
タダゼミでも以下のプリントを使ってしっかり学習しました。要チェックです。


問3
日本付近には偏西風と呼ばれる強い西寄りの風が一年中吹いています。
それにより低気圧や移動性高気圧は西から東へと移動するんでしたよね!
前線Aの動きに注目すると分かりやすいですね。答はです!

 

 

 

続きまして大問4について、タダゼミ杉並ののんちゃんによる分析です!


 

大問4
情報量が多く、パズルのような問題が続きました。

例年よりも情報を整理しなければならない問題が目立ち、全体的に少し難しく感じました。
しかし、持っているべき知識量はそれほど多くはないため得点したい問題もあります。

 

全体的に必要であった知識をまとめておきます。
ちょうどタダゼミの授業の最終回で確認したところでした!

 

まず試薬についての知識です。

ヨウ素液デンプンの有無を、ベネジクト液の有無を調べるのに用いられる液体です。
ヨウ素液はデンプンがあると赤褐色から青紫色に変色し、ベネジクト液は糖の存在下で赤褐色沈殿を生じることも覚えておきたいです。

 

次に消化酵素についての知識です。
デンプンは唾液に含まれるアミラーゼによってブドウ糖がいくつか結合した物質(麦芽糖)に分解され、その後、膵臓や小腸から分泌される消化酵素によってブドウ糖にまで分解されます。

 

問1
上記の知識を整理すると正解を導けます。

 

問2
75℃のときも0℃のときも試験管中にデンプンが存在し、糖が存在しないことが表から分かるため、いずれの温度でもデンプンは唾液によって分解されていないと考えられます。

従って、正解はになります。

 

問3

消化酵素に関する知識があれば正解がであることが分かります。

 

問4

①ではデンプンの分子が薄い膜を透過しないことを確かめ、②ではブドウ糖がいくつか結合した物質の分子が薄い膜を透過することを確かめています。

そのため、①ではデンプンを分解させないようにデンプン溶液と一緒に入れるのは唾液ではなく水になります((1)ア)。

デンプンの分子は膜を透過しないので袋の外にある液にはデンプンが存在せずヨウ素液の色変化は観察されません((2)イ)。

②ではブドウ糖がいくつか結合した物質に注目したいのでデンプン溶液に唾液を加えてデンプンを分解します((3)イ)。

ブドウ糖がいくつか結合した物質は膜を透過するので袋の外にある液にはブドウ糖がいくつか結合した物質が存在しベネジクト液を加えると赤褐色沈殿が生じます((4)ア)。

①と②の作業が実験においてどのような意味を持つのかを考える必要があり、難しい問題でした。

 


のんちゃん、ありがとうございました!
次回は大問5・6についてです!

AD

タダゼミ杉並理科チームの瀬戸山です(^□^)

受験生の皆さま、本当にお疲れさまでした!

2017年度の理科の問題は、ぱっと見、いつもより難しそうに思えました。

本ブログでも3回に分けて、理科の問題の講評・解説をしていこうと思います!

 

まず1回目の今回は小問集合である大問1・2について!

●大問3・4についての記事は→コチラ
●大問5・6についての記事は→コチラ

 

以下、タダゼミ中央区のちょもさんによる分析です♪

 

 

 

大問1

昨年の大問と比較して、まず初めに驚かされる違いは「問題数の増加」である。またその分問あたりの配点が下がり、大問としての合計点も下がった。

そして問題の形式としては、昨年複数問出題されていた計算問題が今年は1問も出てこなかった。

その分、知識そのものを問うものだけでなく知識を応用して解かなければならないものも出題されることとなった。

総合的に判断すると、昨年に対して難化したと考えられる。

 

各問題についてのコメント(難易度 ★~★★★

 

 問1

昨年の問1も火山に関する問題であった。たしかに大問3で出題するよりも大問1で出題する方が都合が良さそうである。マグマのねばりけとそれが固まってできる岩石とそれが構成する火山とをリンクさせることができているかチェックする内容だった。簡単。★

 

問2

大問1の中では一番戸惑った生徒が多かったのではないだろうか。

まず食塩水をろ紙にしみ込ませる理由は、食塩が電解質であり、電気を通す媒介のようなものが必要だからである。水酸化ナトリウム水溶液をしみ込ませたろ紙の左右に、赤色リトマス紙と青色リトマス紙を置いた理由は、電流を流した時に水酸化物イオンが右と左のどちらに引き寄せられることになるのか確認するためである。水酸化物イオンは-に帯電しているため、陽極の方へ引き寄せられ、アルカリ性を示すため、赤色リトマス紙を青色に変化させる。これは難しかっただろう。★★★

 

問3

優性の法則について図をイメージできている生徒にとっては楽勝だったと思う。形質と遺伝子とを混同させないように気をつけたい。

子の形質が丸としわともにあったのであるから、その親の遺伝子には丸としわが混ざっていなければならない。知識問題だが手ごわい。★★

 

問4

右ねじの法則によって瞬殺だったと思う。簡単。★

 

問5

混合物に関する問題であり、唯一知識をほぼ必要としないが、その分思考力が問われる面白いネタだったと思う。まず図3において下で分離される物質ほど沸点が高いということに気がついただろうか。

沸点が高いということはその分加熱によって分離することが難しいということであり、その物質だけを取り出すことが容易ということである。再結晶と蒸留との違いについては大丈夫だっただろうか。教育的には良問であった。★★★

 

 

 

問6

電流計と電圧計の正しいつなぎ方についての問題である。簡単。★

 

問7

皆大嫌い天体が来た。地球と月について考えるときは基本的に地球の自転と月の公転を図にまとめたものが役に立つ。観測時刻が午後6時頃なので、日の入りに観測者のポジションを決めればよい。3日後には月が公転によって移動していることを考えればいいのだが、観測者から見た方角について頭になかった人が多かったかもしれない。知識だけでは厳しい。★★

 

 

 

大問2

 こちらは大問1と異なり、出題形式は例年通りであった。安心した生徒は多かっただろう。ただ昨年は表を見て考える問題であったところが、今年は図を見て考える問題であった。難易度は変わらない。

 

問1

浮力(アルキメデスの原理)についての問題で、一見計算方法がよく分からないと焦った生徒は多かったかもしれない。しかし実は体積500cm分の質量として換算した量について不等式をつくれば瞬殺である。求めるものをとすれば500<<525となることが分かるだろう。密度として考えても全く問題ない。★★

 

問2

動物の分類に関する問題で、「そんなに動物知らねえよ」と困惑するところだが、親切なことにレポートを参照すればヒントが得られることに気づいてニヤニヤが止まらなかったことだろう。さて、<レポート2>の後半を見ると、トウキョウサンショウウオが両生類であることが分かる。レポートが役に立つこともあるので、見逃さないように。★

 

問3

光の屈折に関する基本的な問題で、このタイプの問題を解いた経験がある生徒は多かったと思う。XとYを直線で結ぶと、海水から空気への入射角と屈折角が等しくなることが分かり、この場合の入射角よりも屈折角の方が大きくなければならないことを考えると、AかBのどちらかにしぼることができる。Xから空気と海水との境界面への垂線の足が、AとYを結ぶ直線よりも下に存在することが分かれば、意外と簡単。★

 

問4

断層による地層のズレに関する問題で、引っかかった生徒が多かったのではないだろうか。粒の大きさから堆積するポジションを比較する方は簡単だったと思う。しかし図6と図7が厄介に思える。標高にもズレがあり、断層によるズレもある。この場合は地点Aの標高と地点Bの標高を揃えると分かりやすくなる。標高を揃えた上で地層同士のズレを合わせるためには、断層によるズレがどれくらいなければならないのかということを考えるとうまくいく。計算が絡んでくる面倒な問題である。★★★

 

 

ちょもさん、ありがとうございました!

大問3以降の記事もお楽しみに!

AD