理科チームの瀬戸山と内藤です。
受験生の皆さま、本当にお疲れさまでしたアップ
今回は平成28年度の都立高校入試問題<理科>を分析した結果を掲載します合格



大問3~6にちょっとしか変化がありました。

平成26年度入試までは3つの小問 (各5点) から構成されており、そのうち1問は2つのことを問う小問 (それぞれ2点・3点の配点) でした。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2014/pr140224n-mondai.htm

平成27年度では、大問1つにつき小問が3つであることは変わらないものの、2つのことを問う小問がある大問は3つで、各解答の配点が4点となりました。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2015/pr150224n-mondai.htm


そして今年、平成28年度は3つの大問について、小問が4つ(各4点)に増えました!

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2016/pr160224a/28r-kaitou.pdf

問題文の量が少し増えたというわけです。

マークシート方式になった影響でしょうか。

簡単な問題も難しい問題も同じ配点なので、簡単な問題でいかにミスをしないかが大切になります!




では大問をひとつずつ見ていきましょう♪


物理・化学・生物・地学からまんべんなく出題される大問1では、直前演習で扱った問題と同じような問題があり、落ち着いて解ければ得点源になったのではないでしょうか!



大問2では例年、「スポーツ」「防災」など一つのテーマに基づいたレポートを読む問題が出題されます。
今年は二十四節気の表が冒頭に掲載されており、よりテーマ性が強い問題が来るかと思いきや、結局例年通り実質的に小問集合で、テーマを気にせず解答できました。
問3の計算問題が少し厄介でした。
表1の値は「飽和水蒸気量」すなわち「湿度100%のときの水蒸気量」であるため、湿度80%の際の水蒸気量を算出するためには0.8を掛けなければならないことに気付けたかどうかです!


 


地学を扱う大問3天体の範囲から出題されました。
タダゼミでは12月に天体の授業を行い、金星の見え方について触れていました!


ただ、今回の問題では金星だけでなく、火星や月の位置、月と金星の公転周期などの情報も考慮しなければ解けないような問題だったので、少し難しかったかもしれません。
問1は特に図1に示されている火星の位置がポイントとなっていました!!


 


生物を扱う大問4は、植物の遺伝に関する問題でした。
タダゼミではこちらも12月に授業を行っていました。中学3年で習う内容なので、記憶も新しく、解きやすかったかもしれません。
でも、DNAのことをデオキシリボ核酸と言ったり、難しいような言い回しで選択肢が書いてあったりと、なかなか考えにくかったのではないでしょうか…。

タダゼミでの最後の授業で伝えた、「難しく捉えすぎず、落ち着いて問題を読んで解いてみて!」という言葉を思い出してくれていたことを祈ります…
しかも設問が1つ増えていましたね!そこでびっくりした人もいたかもしれませんね(><)
問3、問4は難しかったと思います。

問3では、子の代の並葉の個体の遺伝子の組み合わせとして考えられるのがAAとAaです。このうち、丸葉の個体と他家受粉させて得られた種子をまいて並葉の個体と丸葉の個体が現われるのはAaです。つまり、Aaとaaをかけ合わせた時の並葉と丸葉の個体の比を求めよ、ということ。まずここに気付くことがポイントです!!
問4は、その1回限りではなく、孫の代以降のことも全て考えなければいけなかったことと、聞きなれない問われ方(遺伝子Aの割合ってどの部分のこと?など)によって、なかなか正答にたどり着きにくかったのではないでしょうか。
時間があるときにしかできませんが、自分で受粉した後の遺伝子の組み合わせを孫の代あたり(3回くらい)まで書き出してみる、というのも1つの解き方だったかもしれませんね(荒業ではありますが、難しいと感じた問題でも自分でできるやり方を使ってみる、ということも手だと思います)。




化学を扱う大問5電気分解やイオンについての問題でした。
今年度はイオンが出題されると予想したタダゼミ杉並では、1月中旬にあえて神奈川県の過去問を使ってばっちり復習しました☆

下はそのとき使ったオリジナルプリントです!



硫酸バリウムが白く沈殿することもそのとき強調して伝えましたよ(^_-)-☆

とはいえ今回の問4がちょいと鬼門でしたね…
<結果2>から塩酸と硫酸の中の水素イオン数の比を知る必要があるのですが、硫酸は1つにつき2つの水素イオンを放出することに注意です!



物理を扱う大問6は、電流のはたらきに関する問題でした。
今年は電流が絶対出題されると予想したタダゼミ杉並では、今年度は3コマ以上をその復習・演習に充てました☆





うーーーん、それでも問2・問3は難しかったと思います。
見なれない図が多いこの問題…、図をいかに冷静に簡略化できるかがポイントです。
例えば図1と2はそれぞれ直列・並列回路であることを見抜かねばいけませんね。

電源と抵抗のある箇所だけに簡略化するとこうなります。
黒字の情報から、青字→緑字→赤字の順で算出せねばなりません(モーターの電気抵抗は求める必要がありません)。
中学理科で典型的な問題ばかり演習していると「電気抵抗があるものといえば電熱線や抵抗器!」と思いがちですが、モータなどの器具にも電気抵抗はあるということを忘れてはダメです。
理科が日常生活に根付く学問であることに気付かされる問題ですね。

記述問題は難しいですが、語句の指定がある分、少しは解きやすくなっています。
もし直列回路だと電熱線とモータをそれぞれ制御できないため、風の温度と強さを別々にはコントロールできなくなることに気付けるかです!



以上となります!
タダゼミ杉並の理科の授業では、中学3年分の内容すべてを丁寧に復習することは時間の都合上残念ながらできませんあせる
そのため、どの単元を授業中に重点的に扱うかが毎年とても重要になります!!
これまでの出題傾向の分析しカリキュラムを作成した結果、今年も大問3~6で出題された範囲はばっちり授業で扱った内容でしたアップ
来年度に向けてチーム一同、また傾向と対策をしっかり練っていきたいと思います音譜








AD
皆様、こんにちは。今回は先日行われた都立入試の社会の分析です。各専門のスタッフが分析してくれました!

大問1

問1
正解はイ
見慣れない角度の世界地図でも適切に時差の計算を行い、正確に解けたかがカギ

問2
正解はア
与えられた文章が水戸藩を指すものであることを理解し、水戸藩が現在の茨城、福島あたりを指すことが分かっていれば解ける問題。比較的易しめの問題

問3
正解は三審制
三審制を指す文章がそのまま出されており、単純に知識があるかどうかで差がつく。取りこぼしはないようにしたい。

地理

大問2
問1
正解はエ。
Ⅱのグラフ(雨温図)の気温が谷になっている(7月8月あたりが最も気温が低い)→日本と季節が逆→南半球。
よって、Ⅱのグラフはbのキャンベラ(オーストラリア)を示したものである。
Ⅰの表をみて、生産量が多いアとウはCの中国とAのアメリカだと考えられるが、イかエの選択で迷うかもしれない。オーストラリアの小麦の生産量が高く、日本の小麦輸入先第3位になっていることなどを知っていれば、エを選択できる。

問2
正解はイ。
Wはアルゼンチン、Xはタイ、Yはエジプト、Zはイギリス。
表の国民総所得を見ると、ウだけ桁違いに大きい→先進国のZ(イギリス)。
次に、家畜頭数を見ると、イだけ桁違いに牛の数が多い。アルゼンチンは世界でも有数の牛肉消費国なので、イはアルゼンチンを示すW。19世紀末に冷凍船が用いられたことにより、アルゼンチンなどから欧米へ牛肉の輸出が盛んに行われるようになった(それまでは距離が遠いので運ぶ途中で腐ってしまう危険があった)ことなども知っていればより確信をもって判断できたのではないだろうか。
さらに、漁獲量が桁違いに大きいエはXのタイと判断できる。また、タイは日本から近く、労働力も安いので日系現地法人数が多いと予測できる。
よって、アはエジプト、イはアルゼンチン、ウはイギリス、エはタイ。W(アルゼンチン)を示すイが答え。

問3
正解はウ。
資料Ⅰの略地図で示されているのはスペイン、イタリア、ギリシャ。
資料Ⅱの略地図で示されているのは香川県。
スペイン、イタリア、ギリシャは地中海性気候であり、香川県は瀬戸内海式気候である。
気候からオリーブかぶどうに絞り、Ⅲのグラフから、日本の生産量のほとんどの割合を占めていることが条件なので、山梨県などで生産量が多いぶどうを除外する。
よって、答えはウのオリーブである。

大問3
問1
正解はイ。
「製造品出荷額は約8兆2000億円でこの県が属する地方で最も多くなっている」という記述があるので、Aの略地図で製造品出荷額を確認する。アの愛知県とウの神奈川県は10兆円以上と読み取れるので除外できる。
「製造品出荷額は41.4%増加」という記述があるので、Bの略地図で増減の状況を確認する。ここでもアとウが除外できるので、選択肢はイとエが残る。
「製造品出荷額は約8兆2000億円でこの県が属する地方で最も多くなっている」という記述の後半部分に着目し、Aの略地図を見ながら周囲の県と製造品出荷額を比較すると、イの福岡県の周囲の県は福岡県よりも製造品出荷額が少なく、福岡県は九州地方で最も多くなっていることがわかる。
よって答えはイの福岡県である。

問2
正解はア。
①は青森県。②は静岡県。③は鳥取県。④は宮崎県。
アは茶とみかんで②の静岡県とわかる。イは保留。ウは気温が低いことと、りんごと米で①の青森県とわかる。エは気温が高いことと、畜産の割合が高いことで④の宮崎県とわかる。よってイは③の鳥取県。
地形などに関する記述から答えられる人もいたかもしれないが「米、野菜、果実、畜産に分類されない農産物の農業産出額は、約600億円である。」という記述から答えを一つに絞ることができる。
アの米、野菜、果実、畜産に分類されない農産物の農業産出額は2138(億円)×(100-9.4-27.7-13.4-21.1)×1/100=約607(億円)
イは679(億円)×(100-22.7-28.0-10.0-34.0)×1/100=約36(億円)
同様にして、ウは約119(億円)。エは約263(億円)。
よって、アの静岡県が最も適切である。
ちなみに、上記のように細かく計算しなくても、以下のように概算で答えを導き出せばよい。
ア:約2000(億円)×約30×1/100=約600(億円)
イ:約700(億円)×約5×1/100=約35(億円)
ウ:約3000(億円)×約5×1/100=約150(億円)
エ:約3000(億円)×約10×1/100=約300(億円)

問3
正解はエ。
ア:「複数の工場や発電所が建設された」が誤り。桜井と小浜を結ぶ道路の南の地域には、工場と発電所が一つずつしかない。
イ:「工場を取り巻くように桑畑や果樹園になった」が不適切。
ウ:「県や市の官庁が置かれた」が不適切。官公署の地図記号は見つけられるが国の官公署である可能性があるので、県や市の官庁ということは断定できない。
エ:記述の通りである。

例年大問3の問3は記述問題でしたが、今年は選択肢問題でした。記述が苦手な人はラッキーと思ったかもしれませんが、部分点を取れないのでマイナスになった人もいるのではないでしょうか。
資料問題には数字の意味をよく理解してから計算をしなければならないものがあり、数字が苦手な人はきつかったんじゃないかなと思います。

大問4

問1
正解はウ
奈良時代を指すものを選ぶ問題だが、他の選択肢は明らかに時代が違うものでありウが奈良時代であることは明白である。例年より時代判別はしやすく、取りこぼしはないようにしたい。

問2
正解はエ
伊能忠敬が江戸時代の人間であることを知っていれば即座にアとイは答えから除外できる。ただ、ウとエは両方とも江戸時代の中期にさしかかっているため、ウとエの判別に迷う受験生はいたかもしれない

問3
久しぶりに歴史において記述が出題された。資料が与えられているとは言え、馬借についての正確な理解が求められ、かなり手こずる受験生もいだと思われる。難問と言っていい。

問4
正解はア
各選択肢に時代を特定するキーワードが盛り込まれており、冷静に解けば答えられる。ポーツマス条約、東海道新幹線、殖産興業、女性車掌、などのキーワードを見落とさずに取り組めたかがポイント


以上、歴史に関しては久しぶりに記述が出題されたこともあり取り組みにくいが、相対的には難易度は平年並みと言える。平年以上に、解ける問題から優先的に落ち着いて取り組めたかがポイントになっている。

公民:ほぼ例年通りの構成と難易度


大問5
〔問1〕知識問題
ア→社会権
イ→包括的基本権
ウ→自由権

〔問2〕
労働基準法。知識問題だけど、法律の内容と、選択肢の中身を照らし合わせれば解ける

〔問3〕グラフ読み取り問題
酒税による収入額は1.5兆円前後で推移し~→酒税が1.5兆円前後で推移しているのはエの期間のみ!そこに気づいて仕舞えば簡単(^_^)

〔問4〕グラフ読み取り&記述問題
☆グラフⅠより
社会保障関係>社会保険料による収入額
その差が広がっている
☆グラフⅡより
65歳以上の人口は増加している
→65歳以上の高齢者が増加していくにつれ、社会保障関係費が社会保険料による収入額を上回り、その差が広がっていくようになったこと。

大問6
〔問1〕グラフ読み取り問題
☆Ⅱの文章より
①木材伐採高→増加
②森林面積の割合→増加

③木材伐採高に占める針葉樹林伐採高→減少
⚠️単純な伐採高ではなく、割合なので、表から自分で計算して求める!

また、農業国、東に国境、市民革命などの言葉からDの、フランスであることがわかるが、国自体がわからなくても解ける問題でした(^○^)

〔問2〕知識問題
Aの時期は高度経済成長。公害が多発したのはこの時期。

〔問3〕グラフ読み取り&記述問題
☆Ⅲの文章で示している地域→アフリカ州

☆Ⅰのグラフより
農地面積→増加
森林面積→減少
☆Ⅱのグラフより
人口の急激な増加
→森林面積は減少し、農地面積は増加した。
その理由は急激な人口増加による食糧確保のために、森林を開拓して農地を増やしたため。

⚠️問われているのは「変化の様子とその理由」なので、両方とも書く!

ちょっと難しかったかかも…

社会の分析は以上になります!ありがとうございました。

{A7DB7634-4C57-4C0A-953D-DA0FA35C53F3}

{7A7BC3FC-07F6-41C7-AEB9-B749C415564F}







AD