2011年4月公開の日本映画
「阪急電車 -片道15分の奇跡-」をみました!!

知人のオススメだったので調べてみたところ、
ネット上の評価もなかなか良かったので借りてみましたグッド!
一部の原作ファンや、鉄道ファンの間からは酷評も
チラホラありましたが、全体としては好意的な
レビューが目立つ作品です
グッド!

上映館数は全国で83スクリーンと、少ないながら
舞台地近辺の劇場を中心に多くの動員があり、
興行収入10億円を突破したそうです。

宝塚大劇場創設以来、初めて本劇場で上映された映画
という事でも話題になったみたいですねw


☆昨日の記事に、ほんの少しの加筆と
 追加コンテンツを加えて再公開しましたm(_ _)m













宝塚から西宮北口間を走る、
えんじ色の車体にレトロな内装の阪急今津線
その電車に、様々な愛に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、
偶然乗り合わせただけの乗客たち
がいた―。

片道わずか15分のローカル線で起こる、
世代を超えた温かい奇跡の物語・・・
という感じの内容。













この映画、群像劇なんですね!!  そこまでは聞いてなかったので
すごく嬉しかったですね~w 群像劇大好きなんですよ♫
下手な群像劇は、混乱するだけで最悪ですが、
脚本の良く出来た、質の高い群像劇は最高に良いですビックリマーク

群像劇の素晴らしさを教えてくれたのは、2004年のイギリス映画
「ラブ・アクチュアリー」。この映画は、過去に観た全ての映画の
中で一番好きだと思う映画
です。

今回この「阪急電車」を観ながら、「ラブ・アクチュアリー」
何となく似てる
って思っていたんですが、観終わってから
ネットを調べてみたら、案の定
『ラブ・アクチュアリー』大好きな方にオススメ!!
いう感じで「阪急電車」を紹介されている方が何人かいました。

今回「ラブ・アクチュアリー」について書くつもりはないので、
もし良かったら、↑の映画名クリックで過去記事ご覧下さい。


この映画が、「ラブ・アクチュアリー」と似てると思うのは、
とても日常的で素朴だけれど、ほんのり心温まるエピソードが
たくさん散りばめられていて、その一つ一つを巧みに関連づけて
いるところ
です。
大きな事件や、飛び抜けてハッピーな出来事は何一つ起こらず、
何てことないエピソードの連続なのに、そこに小さな幸せや
感動がたくさん詰まっていて、観終わった後には、
ちょっと幸せな気分と、温かく前向きな気持ちになれる映画です。

邦画なので、「ラブ・アクチュアリー」よりは「阪急電車」の方が
繊細な内容で、馴染みやすい感じはありますね。

邦画の群像劇では「FLOWERS -フラワーズ-」も大好きですが、
今回観た「阪急電車」も、Blu-rayを買ってしまいそうなくらい、
大好きな作品になりましたキラキラ (教えてくれてありがとう!( ´ ▽ ` )ノ)
ちなみに先日紹介した韓国映画の「サッド・ムービー」
素晴らしい群像劇ですキラキラ













序盤のナレーションで、映画のテーマを提示するあたりや、
終盤で翔子が語る「悪くないよねこの世界も」という
セリフにも、「ラブ・アクチュアリー」を感じますね~w
(いちいち比較してしまいますが。。)

ちなみにこの映画のテーマと思えるナレーションは、
序盤で中谷美紀演じる高瀬翔子が語る次のセリフです。



「死ぬほど辛いわけではないけれども、どうにもならない
思いを抱えて生きている。そして、その気持ちは誰にも
言えないのだ。誰かに言っても仕方のない事だと、諦めるしかない。
皆そう思っている。自分自身で解決するしかないんだ。
この世界にはこんなにもたくさん人がいるのに、
同じ場所で同じ時間を一緒に生きている人がこんなにもいるのに、
それは何の意味も持たない。名前も知らない人達は
私の人生に何の影響ももたらさないし、
私の人生も、誰にも何の影響も与えない。
世界なんてそうやって成り立っているんだ。
そう思っていた。でも。。。」




このセリフの、「でも。。」に続く内容がこの映画であり、
この映画を通じて語られるメッセージになります。


この映画を観ると、誰かに話すのってすごく大事なんだな~
思いますね。こみ入っていて話すのが面倒な事もあるけれど、
人に聞いてもらうことや、理解してもらう事で、
癒やされていく
というのが伝わって来ました。


“何の影響も持たない”と思っていた、見知らぬ誰かの何気ないひと言で、
登場人物たちの人生が変わっていき、それが連鎖していく
のが、
観ていて面白いし、心温まります。
わざわざ「おかげさまで。ありがとう。」なんて
お礼を言うほどの事でもなかったり、お礼を言いたくても、
相手がどこの誰だか分からなかったりするので、
影響を与えた本人は全く気づいていなかったりします。

多分、リアルな日常の中でも、こんな風に知らない間に周り中と
影響を与えあって生きてるんだろうな
と思いました。
それが良い影響にせよ、悪い影響にせよ。。

この映画の登場人物たちのように、本当にちょっとした事がきっかけで
人生が変わってしまったり、人格が形成されていったり

自分が気づいていないだけで、そういう事を無意識にくり返しながら
生きているんだろうな~と思いましたね。












長くなってるのでもうやめたいですが。。どうしても書きたいのは、
まだ小さい芦田愛菜ちゃんが可愛すぎる。。w
新幹線で関西と関東を行き来すると、自然に言葉が変わるという
愛菜ちゃんのエピソードはよく聞きますが、関西弁で喋っているのを
ちゃんと聞いたのは、今回が初めてかもです。
他にも、この映画の出演者はとても豪華で、好きな役者さんばかりで、
それを観ているだけでも楽しめました。
(ここもまた、「ラブ・アクチュアリー」と一緒なんですよね~w)

群像劇に対する好みは分かれると思いますが、
とても心温まる良作なので、ぜひ観てみて下さいビックリマーク
オススメですグッド!

電車自体の事も書きたかったんですが。。
長くなりすぎるので割愛します。。阪急電車、乗ってみたいですビックリマーク



(追記)
群像劇の好きな方へ。「阪急電車」予告編の下に、
<超オススメ! 最高の群像劇 予告編集>
追加しました。良かったら観てみて下さい。







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「阪急電車 -片道15分の奇跡-」予告編









<超オススメ! 最高の群像劇 予告編集>

映画名クリックで紹介記事へ飛びます。






「ラブ・アクチュアリー」予告編(2004年イギリス)
19人の男女の9通りのラブストーリーを描いた作品。
キャッチコピー「19人が織り成すそれぞれの愛のカタチ-
それはあなたの物語。」









「FLOWERS -フラワーズ-」予告編(2010年日本)
昭和から現代までに生きた6人の女性たちを描いた作品。
キャッチコピー「人生の痛み、そして幸せを知る全ての女性たちへ。
これは、日本のあなたの物語。」









「サッド・ムービー」予告編(2006年韓国)
8人の男女の別れを描いた物語。
キャッチコピー「愛はどうして終わる瞬間に一番輝くのだろう。」