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昨日に続いて、日本で劇場未公開、TV放映のみという映画を紹介しよう。「女ガンマン 皆殺しのメロディ」(1971年)である。ラクエル・ウェルチが半裸にポンチョというスタイルで登場するという点が話題になったようだが、実際にはこのポスターのようなお色気ムンムンの映画でもない。


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これ、イギリス製のウエスタンなんである。イラストで表現されたメインクレジットも、いかにも英国風でいい。何となくマカロニウエスタンの雰囲気も予感させるが、音楽を担当したケン・ソーンのスコアはまさにアメリカの西部劇のそれであり、しかも素晴らしい。


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冒頭に登場するのは銀行を襲ったばかりのクレメンス三兄弟。彼らに扮するのが、なんと、アーネスト・ボーグナイン、ジャック・イーラム、ストローザ・マーティンという、悪党面ばかりである。彼らは馬を盗むために立ち寄った牧場で、牧場主を殺し、その妻ハニー(ラクエル・ウェルチ)を徹底的にレイプし、さらには家も焼き払う。けしからんやつらである。


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すべてを失ったハニーは彼らへの復讐を決意し、たまたま出会った賞金稼ぎのブライス(ロバート・カルプ)の助けを得て、三兄弟に立ち向かう。この映画を気に入ったタランティーノがキル・ビルのプロットに用いたというエピソードもあるが、この作品自体は82分の小品で、このあたりの展開はあっさりしてスピーディ。三兄弟が引き続き悪の限りを尽くすといった盛り上げ方も一切なく、実にシンプルなものである。


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銃職人の役で登場するクリストファー・リー。出てくる俳優陣が結構いいね。演出は「続・荒野の七人」のバート・ケネディでさほど期待もできないが、B級映画としての魅力がそこここに溢れているので、楽しめます。


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職人に作ってもらった自分用の45口径を使って射撃を教わるハニー。復讐心を感情的に描くことをせず、淡々とこんなシーンを重ねていくわけだ。


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3人組を追いつめたハニーは、半裸にポンチョながら、ラストを締めるアクションシーンにふさわしく、お色気よりは男勝りのガンプレイを見せつける。ふむふむ。お粗末といえばそのとおりなんだけど、B級映画好きには何となく憎めない雰囲気の作品である。


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さてさて、今年の映画の紹介はもしかしたらこれが最後になるかも。突然の入院などでちょっと中断もありましたが、見捨てることなく訪問いただき、本当にありがとうございました。


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