坂本盆梅展 / 旧里坊 竹林院@滋賀県大津市 |   + Mother Lake +

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比叡山の山麓坂本は、今も延暦寺の里坊があちこちにあって伝統的景観を形成しています。

この里坊は延暦寺を隠居した僧侶が住まい、余生を送るところ。

小さな里坊がずらりと並ぶ景観は坂本ならではの景観です。


かの近世の石工集団、穴太衆による石積みの里としても有名ですね。

この景観は全国で86箇所指定された重要伝統的建造物群保存地区のひとつに選ばれています。(長い!)


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穴太積みの石垣は、各地の近世城郭址に今も残っていますが、ここ坂本近郊の穴太が発祥の地。
坂本にある滋賀院門跡は代表的な穴太積み遺構と言われます。

また、かつては安土城に次ぐと言われた大城郭坂本城もあり、明智光秀が城主となっておりました。

1kmほど離れた西教寺には光秀をはじめとする明智一族の墓所もあります。


....ま、また歴史..。ゴホゴホ。笑

里坊ひとつひとつもこの穴太積みの石垣に囲まれています。


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かつての里坊の1つ旧竹林院では盆梅展が開催されています。
大阪城梅林の梅は咲き始めのようですが、滋賀県内の梅の名所は未だ開花の便りを聞きませんな。
しかもこの週末の大雪で、梅の開花はまだまだ先になりそうですね。


盆梅展といえば長浜で開催される長浜盆梅展が有名なのですが、週末の雪で湖北にはとても近寄れません。
調べてみると、ここ坂本でも規模は小さいながらも盆梅展が開催されておりました。


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今年が4回目、梅の花と国の名勝に指定された回遊式庭園も一緒に楽しめます。
私の家からは車で15分ほど、旧竹林院は日吉大社の鳥居脇にあります。


さてさて、旧竹林院の主屋に入りますとふわりと梅の香りがしてきます。

座敷に並べられた鉢植えの梅=盆梅は60鉢、地元在住の河村庄太郎さんが60年以上にわたって丹精込めて育てたもの。

代々続く盆梅のうちもっとも古いものは100年を超えるとか。


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長浜盆梅展では樹齢400年になるものもあるそうです...400年前といえば...

時はまさに戦国時代、織田信長が安土城を築き、羽柴秀吉が始めて長浜に城を持ったころ。すごいですな。


可憐な梅の花と見事な枝ぶり、まさに芸術品です。

紅梅・黄梅・加賀白梅など品種もいろいろ、そしてこの日は背景の庭園が雪景色。


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わずか車で15分ほどですが、ここ坂本はずいぶん雪深いですね。

とても情緒ある景色なのですが、花を長持ちさせるために館内は暖房なし...めっちゃ足が冷たいです。

嫁は「足がちべたーいっ!!」といいながら写真を....風情と言うものが理解できないのか。笑


どれもこれも独特の形をしていて、まるで掛け軸の中の梅の木みたいですね。

長い年月のうちにこんな形に育て上げるのでしょうが、いったいどうやってるんですかね??


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坂本盆梅展の見所は、咲き分けと呼ばれる年によって色の違う花を咲かせたり、枝ごとに色の違う花を咲かせたりするところ。

....か、神業ですかっ!!どうしたらそんな業ができるのでしょう。


掛け軸の梅はよく仙人が一緒に書かれたりしておりますが。笑

ご覧のとおりまだ蕾の木もたくさんありますので、見ごろはこれからのようですね。

寒さの中で凛と咲く梅の花、私は桜の花よりも梅の花のほうが好きなのですが、みなさんはいかがですか?

香りの上品さも素敵です。


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■坂本盆梅展 / 旧竹林院



滋賀県大津市坂本5-2-13

Old Mini 名神京都東ICから西大津バイパス 滋賀里ランプより 5分

京阪600型 京阪電車石山坂本線 坂本駅下車 徒歩5分
223系2500番台 JR湖西線 比叡山坂本駅下車 徒歩20分

紅梅 坂本盆梅展は3月7日まで(期間中は無休) 入館料 おとな310円