精子の選別

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昨日の説明会でご質問が出たことを取り上げたいと思います。


「奇形率が高い場合精子の選別にはどのようにしたら良いでしょうか?」


原精液は死滅精子、奇形精子を多く含んでいるため処理をせずに使うことはありません。

良好精子を選ぶために「スイムアップ」や「パーコール」で処理をして良好精子を回収していきます。この過程で運動性が高く正常な精子を回収します。


更にこの後顕微授精を行う際に400倍以上の高倍率で奇形精子を省いて、良好形態精子、運動性が良い精子を選び顕微授精に用いていきます。


これらの過程で奇形精子を選別することが可能になります。






「採卵時に夫が来れない場合、凍結精子でも良いか?」


この様な質問を受けます。

確かに体外受精、顕微授精、人工授精の際に旦那さんが来院出来ないので事前に精子を凍結しておく方法があります。


これはスケジュール的にどうしようもない場合は仕方がないかと思います。

ただできれば避けた方が良いかと思います。


精子は凍結融解後に運動率がかなり減少します。

精子の染色体に影響が出る事もあります。


フレッシュであれば体外受精で受精できるので普通にふりかけ方式で行えたにもかかわらず、凍結する事で運動率が減ってしまい顕微授精になるケースが多くみられます。


人工授精の際も同様で、新鮮精子では十分な数値であったけれども、凍結精子だと妊娠には厳しい数値になる事があります。


体外受精はとても高価な治療で、体への負担が大きいので、出来ればフレッシュな精子を使って治療をして頂けたらと思います。