腹腔鏡検査の有効性

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体外受精と腹腔鏡手術(ラパロ)


体外受精は体外で卵子と精子を受精させて、それを子宮に移植するため、卵管の機能がなくても妊娠に結びつける事が可能になります。


そのため体外受精を行うのであれば卵管の癒着は関係ないし、腹腔鏡手術で治したりする必要ないのでは、、、という風に考える方もいるかもしれません。


確かにそのように考えるのは普通なのですが、そうではない事を以下ご説明したいと思います。

以下腹腔鏡手術メリットをあげます。


①体外受精の間の周期に自然妊娠が出来るようになる。
妊娠する方法は体外受精のみではなく、採卵の間にタイミングや人工授精でも妊娠する事が可能になります。お休みの期間、ステップダウンの際にとても有効になります。


②卵管癒着剥離

卵管周囲の癒着が有る事で卵管の通りが悪くなり着床に良くない状態になります。
このような問題を腹腔鏡手術では即座に解決する事が出来ます。


③卵管内洗浄、腹腔内の洗浄ができる。
この腹腔内を洗浄するという行為がとても大切になります。
腹腔内、卵管内にある着床に良くない物質を洗う事で取り除く事が出来ます。


④二人目も自然妊娠が可能になる。
凍結胚がある場合は別として、体外受精の場合にはまた二人目も採卵をしなければいけませんが、腹腔鏡で一度きれいにすると、二人目の際も自然妊娠が可能になります。


⑤内膜症の治療が出来る

超音波検査ではわからない子宮内膜症を見つけることが出来、同時に治療することが可能になります。内膜症があると、その後進行してチョコレート嚢腫になる事も多々あります。

内膜症がある事で着床率が低下するという報告もあります。

早期発見早期治療が可能になります。


⑥クラミジアによる癒着を剥離する

クラミジア感染の既往が有る場合は腹腔鏡手術をお勧めします。

過去にクラミジアに感染した事が有る場合かなりの確率で卵管や卵巣に癒着が有ります。
もし癒着が有る場合にはピックアップ障害となり妊娠しにくくなります。

このようなクラミジアによる癒着をラパロで剥離することができます。


その他にも保険診療であること、傷が小さく痛みが少ない事、日帰りや1泊入院であること、治療後すぐに妊娠への治療が可能であること等メリットは多数あります。


腹腔鏡手術は検査と同時に治療も可能になるため非常に強力な治療法といえます。