AMHが極端に低い場合は卵の残り数が少なくて「妊娠には不利」という考え方が一般的と思われます。不利と言っても実際にどの程度の妊娠率、分娩率になるか興味がある所です。

今月号のHuman reproductionに「AMHが極端に低い女性の妊娠、出産率について」調べてある論文がありましたので報告します。


研究対象

128名のAMH値が 2.85pmol (0.4ng/ml) 以下の女性を対象にして、体外受精後の妊娠率、分娩率を調べています。患者年齢は40.8才± 4.1。FSHは15.7 ± 11.1 mIU/ml。AMH は0.2 ± 0.1 ng/mlでした。128名が254周期の体外受精を行っています。


結果

128名254周期のうち、20名(7.9%)が妊娠しました。12名の女性が出産して13名が生まれました(双子1組)。残りの8名は流産しました。8名は初回の体外受精で出産しました。4名は2回目以降の体外受精で出産しました。

年齢別に見ていくと、42歳以下の場合70名の患者の16名が妊娠して10名が出産しました(14.3%)。

43歳以上の場合58名の患者の4名が妊娠して2名が出産しました(3.4%)。この妊娠率、出産率は42歳以下と比較すると有意に低くなりました。


結論

AMHが極端に低い場合でも、ある程度普通に妊娠や出産する事は可能と言えます。AMHが極端に低くても不妊治療をやめる適切なマーカーになるとは思えません。

Live birth chances in women with extremely low-serum anti-Mullerian hormone levels.
Weghofer A, Dietrich W, Barad DH, Gleicher N.

Hum Reprod. 2011 Jul;26(7):1905-9. Epub 2011 Apr 30.

AD

コメント(10)