1. 年齢
年齢が上がると精子濃度は変わらないが、精液量の減少、運動率の低下、奇形率の上昇が認められるとの報告があります。
2. 喫煙
成人の男性において喫煙により精子の質を低下させる可能性があるため、妊孕性を向上させるためには禁煙が好ましいです。喫煙と精液量、総精子数、運動率には負の相関が認められ、ヘビースモーカーでは非喫煙者より精子濃度は19%低下しています。
3. 糖尿病
糖尿病により精液量の減少が起こり、精子の核DNAおよびミトコンドリアDNAの損傷レベルが上昇し、これらの異常が妊孕性を低下させる可能性があります。
4. 肥満
肥満は精子濃度の低下、前進運動精子数の低下と相関するという報告があるが、影響は極めて軽微という報告もあります。
5. 大豆製品
大豆製品と大豆に含まれるイソフラボンの摂取量の増加と精子濃度は負の相関を示します。大豆製品の摂取量が最も多いグループの男性においては、大豆製品を殆ど摂取しない男性と比べ精子濃度が4100万/mL減少するという結果が得られています。
6. アルコール
過度のアルコール摂取により精液所見が悪化する事があります。