新鮮胚移植 vs 凍結胚移植

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今日は新鮮胚移植 vs 凍結胚移植

について説明してみます。


どちらが優れていると思われますか?


新鮮胚移植の場合、卵巣刺激などにより

ホルモン値のバランスが崩れており

普段とは違う状態になっています。


また子宮内膜の状態も

当然普段とは違っています。


そのため着床しにくい状態となっています。

その結果として新鮮胚移植の妊娠率は

それほど高くありません。

一般的に新鮮胚移植と凍結胚移植を比較した場合

1.5倍近く妊娠率に差が出ている事が多いと思います。


また妊娠した場合、HCGにより

卵巣の腫れがさらに悪化して

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

になる恐れもあります。


凍結胚移植には妊娠率の向上以外にも

多胎防止、患者負担の軽減等

様々なメリットががあります。


そのため卵巣に腫れがみられる場合は

積極的に凍結胚移植をお勧めしている

ケースが多いと思われます。


その一方凍結胚移植には以下のような

デメリットがあります。


①凍結、融解の作業にコストがかかる。

②凍結保存代金もかかる。

③凍結、融解の過程で胚が変性する恐れがある。

④妊娠できる時期が遅れる。



私の個人的な意見として

どちらが良いかですが


①沢山良い卵が出来た場合は

1個新鮮胚移植を行い、残りは凍結し

妊娠しない場合

次周期に凍結胚移植を行う。


②良い卵が少ない場合は

新鮮胚移植は見送り

より妊娠しやすい凍結胚移植を行う。



また、新鮮、凍結という問題のほかに

胚盤胞培養という選択肢も

考える事が出来ます。


良好胚がたくさんある場合は

1個をDay3で新鮮胚移植を行い

残りをDay3で凍結するか、

または胚盤胞培養を行い

胚盤胞になったものを凍結する

等の選択肢もあります。


ただ胚盤胞培養には

もし途中で胚発生が止まった場合

移植や凍結ができなくなる可能性があります。


体外培養と体内培養が全く同じかと言われると

それはなんとも言えないと思います。

一つの胚を二つの環境に分けて培養する事が

出来ない以上正解はわかりません。


ただ様々な培養液のテスト等や動物実験等により

体外培養はほとんど体内培養と同等であるという

判断のもと培養を行っています。

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