やはり政治は仁義なき権力闘争ということか。「麻生太郎は裏切るつもりだ」――と、安倍周辺が疑心暗鬼を強めている。盤石に見えた「安倍1強」は、一気にガタつきはじめている。

「安倍首相は、麻生さんに対して不信感を抱いているはずです。決定的だったのは都議選の最終日です。秋葉原で街頭演説した安倍首相は、『一緒にやろう』と麻生さんを誘ったが、断られたといいます。さらに、投票日の夜、自民党の大敗が分かっていたのに高級フレンチを一緒に楽しんだことも怪しい。安倍首相に批判が向かうことは明らかなのに麻生さんは止めなかった。安倍首相周辺は“あれは安倍首相の評判を下げるために麻生さんが仕掛けた罠ではないか”と疑っています」(官邸事情通)

 実際、安倍首相・麻生財務相の間にすき間風が吹いているのは間違いない。この数カ月、安倍首相が麻生大臣に相談することは、ほとんどなかったらしい。安倍首相は5月3日に「2020年改憲」をブチ上げたが、麻生大臣は寝耳に水だったという。
 
 ■「加計問題」「天皇退位」でも対立

 政策もことごとく対立している。自民党の獣医師問題議連の会長である麻生大臣は、加計学園が獣医学部を新設することに反対していたが、安倍首相は麻生大臣に遠慮することなく獣医学部の新設を決めている。天皇退位に関しても確執があったという。妹の信子さんが寛仁親王に嫁ぎ、2人の皇族を姪に持つ麻生大臣は“女性宮家”創設派だが、安倍首相は女性宮家に強く反対している。

 もともとは、麻生大臣が安倍首相に不信感を抱き、都議選に大敗したことをきっかけに安倍首相が麻生大臣に不信感を持ちはじめている。麻生大臣は“安倍降ろし”に動くのか。

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