三宅議員転倒を検証する 2 | 西陣に住んでます

三宅議員転倒を検証する 2

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

 

 

[前回記事] でまとめたように、三宅雪子議員の転倒騒動

 

 

 

多くの人物を巻き込んで大騒動になりました。

 

youtube動画

 

[三宅雪子議員の転倒シーン]

[三宅雪子議員転倒で与野党対立]

[三宅雪子はアタリ屋]

[三宅雪子スッキリ電話生出演]

 

この記事では、この転倒について、
あくまでストイックに科学的な観点から検証してみたいと思います。

 

以下、youtube動画[三宅雪子議員の転倒シーン] を見ながら

読んでいただければ嬉しいです!

 

 

 

まず、具体的に検証する前に
今回の転倒に関連する物理学的なバックグラウンドについて
考えてみたいと思います。

 

 

 

 

今回の転倒を詳しく検証する上でポイントとなるのが、
人間と人間との力学的な相互作用です。
この力学的相互作用の基本となるのが、
「作用・反作用の法則」と呼ばれる運動の第3法則です。

 

 

「作用・反作用の法則」とは、

 

物体Aが物体Bに力ベクトルFを与えた場合に
物体Aには力Fと等しい大きさで向きが反対の力ベクトルである
反力-Fが作用するというものです。

平たく言えば(笑)、物を押したときに
その力と同じ力を自分自身が受けているというものです。

 

次に、静止している人間が転倒するには
基本的に次の3つの転倒モードが考えられると思います。

 

 

転倒モード1:
体の重心の位置が体を支えている両足の位置から
水平方向に大きく離れている場合、
重力の作用によって偶力が生じて転倒に至る。

 

転倒モード2:
体の一部が何らかの外力を受けることによって
水平方向に移動する場合、慣性モーメントが生じて転倒に至る。

転倒モード3:
自らの意思によって(1)または(2)のシチュエーションを
シミュレートする場合、偶力または慣性モーメントが生じて転倒に至る。

 

以上の内容をバックグラウンドにして
今回の転倒現象について観察してみたいと思います。

 

まず、今回の転倒に関わったメインキャストは次の3名です。

 

男の子強行採決に抗議するため委員長席に向かう自民党の甘利明議員
男の子甘利議員の通行を妨害する初鹿明博議員
女の子初鹿議員の背後で同じく甘利議員の通行を妨害する三宅雪子議員

 

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

 

冒頭の動画を見れば一目瞭然ですが、事の大きな流れは次の通りです。

 

 

まず、甘利議員が手前にいた初鹿議員をプッシュします(1回目)が、
初鹿議員は背後の三宅議員の援護もあり、その場に踏みとどまります。
初鹿議員を退けることができなかった甘利議員は
さらに大きな力で初鹿議員をプッシュします(2回目)。
このプッシュによって初鹿議員はバランスを失い大きく後退します。
するとその背後にいた三宅議員が初鹿議員に少し遅れて移動を開始し、
転倒に至るというものです。

 

 

ここで、甘利議員の1回目のプッシュと2回目のプッシュに分けて
甘利議員と初鹿議員と三宅議員の挙動を詳しく観察します。

 

 

 

 

グー1回目のプッシュ

 

 

 

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

男の子甘利議員
甘利議員は、右手で初鹿議員の右腕をつかみ、
左手を右脇のあたりにあててプッシュします。
このプッシュによって初鹿議員を若干後退させていますが、
初鹿議員から受ける反力によって
甘利議員自体も逆方向に後退しているのがわかります。
これが作用・反作用の法則で、
甘利議員と初鹿議員の間に力のやりとりがあったことを示すものです。
ちなみに、初鹿議員から受ける反力によって後退する甘利議員は
右足で床、背中で背後の議員と接触することで
それぞれ反力を得てバランスを取っているのがわかります。
ちなみに背後の議員も甘利議員から力を受けて後退しています。
恐るべし、作用反作用の法則です(笑)。

 

 

男の子初鹿議員
料理の鉄人のように腕組みをして反身に構え
必要以上に涼しい顔をしている(笑)初鹿議員ですが、
甘利議員の1回目のプッシュによって一時的に後退します。
ただし、甘利議員から受けた力を
ちゃっかり横にいる三宅議員に左腕で伝え、
その代わりに三宅議員から反力を得ることでバランスを保ち、
その場に踏みとどまります。
ここでも作用反作用の現象をしっかりと観察することができます。

 

 

女の子三宅議員
甘利議員と初鹿議員を結ぶ線の延長線上にいた三宅議員、
甘利議員に押された初鹿議員が押してきましたが、
この初鹿議員の力を真っ向から受けています。
三宅議員はしっかりと重心を低くして踏みとどまり、
気丈にも初鹿議員に反力を返して、
初鹿議員が踏みとどまることに貢献しています。
ただし、この1回目のプッシュで懲りたのか、
ちゃっかり甘利ー初鹿ラインの延長線上からはずれて
後方に移動します(笑)。

 

 

 

 

グー2回目のプッシュ

 

 

 

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

男の子甘利議員
1回目のプッシュが不発に終わった甘利議員は
初鹿議員の右腕を両手でつかみ、より大きな力でを再度プッシュします。
ちなみに、甘利議員と三宅議員が最も接近するのはこのときです。
その見かけの水平距離はA3用紙の長辺よりも少し長めなので、
最低でも50cm程度あります。
したがって、角度補正すれば、

 

二人の水平距離は60~70cm程度であったことが推定できます。
ここで、このときの甘利議員の両足は
当然しっかりと床に着地しているものと考えられます。
床に強固なせん断力を与えて水平方向の反力をしっかり得ないことには
大きな力で初鹿議員をプッシュすることができないからです。
また、お相撲さんがプッシュするときにそうであるように
甘利議員は前に出した左足のひざをしっかりと曲げて押しているはずです。
そうしないと力が出ないのは自明です。
そう考えた場合、甘利議員の足が
水平距離で60~70cm離れている三宅議員と接触している可能性は
恐ろしく低いものと考えられます。
以上のことから
甘利議員が三宅議員の転倒に直接関与していないことは明らかです。

 

男の子初鹿議員
甘利議員の2度目のプッシュを受けた初鹿議員は
横に逃げてしまった三宅議員の援護を受けることができず(笑)、
上半身を大きく左傾(画面右方向)させます。
このとき、初鹿議員の右足が宙に浮いた状態であることは自明です。
なんとか、前にあった机に手をかけることでバランスを保とうとしますが、
甘利議員が机を押していたため、かなり不安定な状況となりました。
このとき初鹿議員は思いがけない行動に出ます。
左足を回転軸にして右回りに身体を180度回転するんです。

 

 

女の子三宅議員
初鹿議員の運動方向と別の方向にいた三宅議員は
甘利議員からプッシュされて左傾する初鹿議員からの
力学的作用を避けることに成功しました。
左傾した初鹿議員に対して全くその影響を受けていないのがわかります。
ところが、ここでいきなり「謎の転倒」が始まるんです。
甘利議員及び初鹿議員と作用・反作用の関係が全く認められないため、
両議員の動きとは独立しているように見られます。
その後、三宅議員は右足を前にして倒れ込み、
右膝や顔を床に強打します。
また右足のハイヒールが脱げているのがわかります。

 

 

映画映画映画映画映画

 

 

さて、以上の観察結果をベースに
このとき何が起こったのかを検証したいと思います。

 

 

まず、1回目の甘利議員のプッシュですが、
三宅議員は重心を低くして半身に構えることによって
自らを力学的に安定な状態にし、

 

後退してくる初鹿議員を真っ向から受け止めます。
そして、その力の強さに危険を感じたのか、
初鹿議員が後退してくる場所を避けるように立ち位置をわずかにずらします。
この一連の挙動から私が推察するに
三宅議員は本心から怪我をしたくなかったのだと思います。
仮に三宅議員が自作自演の「転び屋」であるのならば、
1回目の甘利議員のプッシュで転んでいたと思われますし、
2回目で転ぶ計画を立てていたのであれば、
直前に位置を変えることはしないで、
リスキーな場所に自分をおき続けたものと思われます。
三宅議員が位置を変えたのは、単純に「危険を避けた」と私は思います。

 

次に、2回目の甘利議員のプッシュの後に
三宅議員が不自然に倒れ込んだ現象のメカニズムを考えたいと思います。
先述したように、三宅議員の動きには、
甘利議員及び初鹿議員と作用・反作用の形跡が全く認められず、
初鹿議員の動きに遅れて倒れ始めたため、
自ら勝手に動き出して転んだといういわゆる「自作自演疑惑」が
浮かび上がります(先述の転倒モード3)。
普通に見たら誰でもそう思うと思います。

 

 

ここで、三宅議員の発言によれば、
「背後から不意に押されて前のめりに倒れる格好となった」ということです。
これは先述の転倒モード2に該当します。
転倒モード2が成立するためには、
通常の場合、非常に強い外力によって体が押されて
転倒に至るため、三宅議員と三宅議員に外力与えた人物には
少なくとも作用反作用による変位が生じるはずです。
ところが三宅議員にそのような反作用の形跡はまったく認められませんし、
また、反作用の形跡が認められる人物もいません。
三宅議員が名指しした甘利議員は

 

三宅議員に接することすらできなかったはずです。

 

それでは今回の転倒は、

 

やっぱり三宅議員の自作自演のダイブだったのでしょうか?

 

私は違うと思います。

 

 

私は三宅議員の転倒は転倒モード2によるものであると考えます。

 

三宅議員にも他の人物にも明確な作用・反作用の形跡が認められない
今回のケースで転倒モード2が成立するためには、

次の条件が必要となります。

 

右矢印外力は非常に小さかった。
右矢印小さな外力で三宅議員は転倒した。

 

 

そんなことってありえるの?って感じですが、それがありえるんです(笑)。
いわゆる「膝カックン(ひざカックン)」です。

 

 

人間は膝を曲げることによって、
歩行時や走行時に身体に作用する衝撃を効率的に吸収しています。
ひざカックンは、そんな膝の特性を逆手に取ったもので、
わずかな力で膝の後ろ押すことによって
いとも簡単に相手を倒すことができますよね。
日本人だったら少なくとも一度は
やった経験とやられた経験があると思われます(笑)。

 

 

私は「三宅議員は膝カックンで転倒した」とにらんでます。
そしてその直接の加害者は初鹿議員です。

 

 

甘利議員の2回目のプッシュを受けた初鹿議員は
上半身を大きく左傾し、右足を宙に浮かせましたが、
このとき、左足を回転軸にして右回りに180度回転します。
この回転の開始とカンペキに同時に三宅議員の転倒が始まるんです!
私はこのときの初鹿議員の右足が
三宅議員の膝の裏を軽くキックしたものと考えます(↓下図参照)。

 

 

西陣に住んでます-三宅議員転倒

 

 

こう考えるとすべてのつじつまが合います。

 

 

男の子三宅議員と接触していない甘利議員が「ハメられた」と思ったこと。
男の子膝カックンした初鹿議員には三宅議員を倒した自覚がなかったこと。
女の子三宅議員が「背後から不意に押されて前のめりに倒れた」と思ったこと。

 

 

三宅議員が馳議員と宮本議員に
「運動不足なんですかね、自分で転んじゃって、恥ずかしい・・・・」
と言ったというのもうなずけます。
膝カックンというのは、小さな力でコケてしまうので、
やられた側は「こんなショボイことでコケちゃった」という意識が働き、
自分に対する嫌悪感と恥辱間を味わうことになりますよね(笑)。
三宅議員はホンの小さな外力でコケてしまった自分をふがいなく思い
そういったニュアンスの発言をしたんだと私は思います。

 

 

また、三宅議員の右足のハイヒールのみが脱げたのも
膝カックンの有力な証拠になるかと思います。
女性ならわかると思いますが、
ハイヒールを履いているときに膝カックンをされたら
膝カックンをされた方のカカトがいきなり上がって

 

ハイヒールが脱げちゃうはずです。

 

メモメモメモメモメモ

 

 

以上の分析結果から
「三宅議員は、初鹿議員に膝カックンされ転倒した」

 

と私は考えます。

 

つまり、
三宅議員は世間で噂されているような

 

「自作自演の当たり屋」ではないと思います。

 

メモメモメモメモメモ

 

 

 

 

ただし、三宅議員を含めた民主党の言論を聞くと、
彼らは、かなり悪質な「当たられた屋」になっていると思われます。

 

 

 

 

もともと、自民党や共産党の議員が言うように、
委員会の委員でもない議員が委員会の会場に突然現れ、
強行採決の抗議に向かった甘利議員の行く手を物理的に遮った行為は、
武力で言論を押さえつけようとしたことに他なりません。
「先輩議員の指示に従い」[→三宅雪子議員(民主党)HP 2010/05/16]

 

と三宅議員が明言しているように
道をふさぐように民主党から組織的な指示が出ていたことは明らかです。
まるで若い衆を動員するザーヤクさんの世界です(笑)。

法治国家日本を揺るがす言語道断の行為だと思います。

 

言論を封鎖するバリケードを崩して前進しようとした甘利議員の行為は、
国民の意見を代弁する議員としてまったくリーズナブルな行為ですし、
不当に武力行使していたのは、むしろ三宅議員を含めた民主党側です。
「ひっどーい」と叫んだ三宅議員には笑っちゃいます。
ケガするのがいやだったら、
わざわざ部外者が会場に来なければよかったと思います(笑)。

 

 

抗議する甘利議員の通行を先頭になって遮っていた
初鹿議員の行動もミョ~に計算されつくされています。
実際には通行妨害しているのに
かたくなに腕を組んで必要以上に涼しい顔をしています(笑)。
まるで「暴力反対」とでも言いたげです。
この場合、甘利議員のオプションは、議員を払いのけるしかありませんが、
巧妙なことに、甘利議員が手を出すと、
ビジュアル的には甘利議員が暴力行為を働いているように見えます(笑)。
とんでもなく陰湿な作戦ですが、誰がこんなこと考えるのでしょうか?

 

なお、初鹿議員は次のようにコメントしています。

「三宅議員の倒れ方を見た限りでは誰かに押されるか、
足が引っ掛かるかしなければ、あんな転び方にはならないと感じます」

[→初鹿明博議員(民主党)ツイッター 2010/05/16]

あの~・・・あなたしか、三宅議員と接触できた人はいないんですけど(笑)。

 

また、今回の転倒を分析したという民主党の山岡国対委員長は、
甘利議員に謝罪しないと懲罰動議にかけると恫喝し、

 

[→日刊スポーツ 2010/05/14]

甘利議員が謝罪しないと見ると、
「同党の三宅雪子議員らを突き飛ばし、

右ひざ打撲などのけがを負わせた」
ということで甘利議員を懲罰動議にかけました。

[→読売新聞 2010/05/14]

甘利議員が直接三宅議員と接触していないのは誰が見ても明らかなのに

民主党の調査っていったいどんな調査だったのでしょうか?

 

なお、三宅議員の国会での一連の行動(笑)は
ここで改めて記す必要もないかと思います。

 

[→スポニチ 2010/05/14]

[→日刊スポーツ 2010/05/14]

 

「これじゃあ、政治家以前に社会人失格だ」

 

甘利議員を一方的に人格批判した日刊ゲンダイの記事も

笑っちゃいます。[→日刊ゲンダイ 2010/05/13]
こういう事実関係をよく調べもせずに
ヒステリックな記事を書くナイーヴでアンフェアなマスコミがあるから
こういった低次元な国会対策が生まれるのだと思います。

 

 

 

 

 

今回は、「人が転倒する」という現象についてストイックに考えてみました。

 

 

 

 

 

私は「すべての物理現象には理由がある」と思います。

ただし、物理的な力が作用しなくても人が転倒することがあるのも事実です。

最後にこの例をあげて、今回の記事をしめようと思います。

 

[例1] [例2]